Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play

JO1、TOMORROW X TOGETHER、IZ*ONE…『KCON:TACT 2020 SUMMER』前半レポ オンラインならではの試みも

リアルサウンド

20/6/24(水) 18:00

 毎年恒例のK-Cultureのお祭り『KCON』。今年も日本を始め、アメリカ、タイなどでの開催を予定していたが、コロナ禍の影響もあり、『KCON:TACT 2020 SUMMER』としてオンライン上での開催となった。

(関連:『anan』初表紙、『KCON』初出演……勢い止まらぬJO1、新たなファン増やし続ける理由 3つのポイントから考える

 6月20日から26日までの7日間、各日24時間、合計168時間という異例の形で繰り広げられる、新しいオンラインKカルチャーフェスティバル『KCON:TACT』についてメインのコンサートを中心に、今回は20日から23日までの模様をレポートしたい。

■24時間ずっとK-POPに浸れる『KCON:TACT』
 『KCON:TACT』は24時間途切れずにプログラムが用意されている。つまり、1日中K-POPに浸っていられるのだ。また、メインのコンサート以外にも、アーティストと直接会話できるビデオ通話、ファンの希望を叶えてくれるイベントや、TwitterやYoutTubeのコメントを通してメッセージを伝えられるなど、世界中のK-POPファンが参加できる様々なイベントが用意されている。YouTubeにアクセスできれば、国境関係なくどの場所にいても『KCON:TACT』は楽しめるのだ。

 今回は各アーティストのコンサートの間に、通常の『KCON』でも人気の「ミート&グリート」が開催される形になっており、コンサート会場とは違うリラックスした姿のアーティストと、ファンが出会うことができる。

 コンサートとミート&グリートのプログラムは有料となっており、月額2,390円のメンバーシップになることで、当日のライブ放送以外に、後日公開されるビハインドや、個人カメラなどのVODプログラムを見ることができる。

 オンラインイベントの新しい試みとしては、コンサートとミート&グリートでは「Live KCON-ers」という抽選により選ばれた世界中のファンたちがリモートでオーディエンスとして参加するプログラムが用意されていることだ。これは、Zoomを使ってリモート観客として参加し、画面の後方や両側の画面に分割してその姿が映し出されるという形だ。

 アーティストたちは画面いっぱいに埋め尽くされた「オーディエンス」に手を振ったりして反応を楽しんでいた。また、英語と韓国語の2カ国語の字幕も用意されているのも嬉しいところだ。

 何よりもオンラインならではなのは、バーチャル空間であるからこそ可能になった、ステージを囲んだ巨大なLEDや、AR、CGを使った演出だろう。三方をLEDの画面が囲みARやライティングを駆使したステージは、画面が切り替わることで一瞬で世界観を変えたり、カメラが引くと宙に浮いたステージでパフォーマンスをしているように見える演出が面白い。まさにこれは現実では作れないバーチャルな世界だ。オンラインだからこそ生まれた現実とは違う空間をこの『KCON:TACT』では楽しんで見て欲しい。

■LOOΠΔやTHE BOYZが出演した初日
 『KCON』のメインイベントといえば、やはりコンサートだろう。すべてにおいて初の試みである『KCON:TACT』でのコンサートは全世界配信ということもあり、開始時間は韓国時間の22時(21日のみ21時)、終了時間は午前2時というミート&グリートを含めて約4時間のプログラムになっている。

 初日である21日、22時ぴったりにいよいよ最初の『KCON:TACT』 のコンサートが始まった。コンサートのトップバッターはLOOΠΔだ。ガールクラッシュを意識した「So What」を始め3曲を披露。MONSTA XのジュホンとI.Mによるスペシャルステージなども挟み、『Road to Kingdom』で優勝したTHE BOYZは同番組で人気だった“花郎”をコンセプトにしたパフォーマンスを披露、Wanna One出身のキム・ジェファンはAB6IXのパク・ウジンとオンライン上で「Paradise」でコラボレーションするなど特別なステージを見せた。

 1日目の最後を締めくくるのはMONSTA Xだ。砂漠に立つステージという壮大な景色からリリースしたばかりの「FANTASIA」を披露した。英詞曲でグローバルなグループに成長した貫禄のあるステージを見せつけた。

■JO1、ITZYら登場した2日目
 2日目は日本からの唯一の参加グループ・JO1のステージから。『KCON』というグローバルな大舞台は彼らにとっても特別な経験になっただろう。続いて登場したITZYは、デビューして1年が経て、かっこいい中に可愛らしさもあるガールクラッシュの代表的な存在となっていきそうだ。PENTAGONも『Road to Kingdom』で披露した「Basquiat」でPENTAGON独自のパワフルなステージを見せ、デビューしたばかりのCRAVITYのメンバーたちは、『KCON』の舞台に感動して涙する姿を見せた。

 2日目最後の登場のGFRIENDは「Crossroads」からステージは始まった。疾走感のある楽曲はそれまでの彼女たちのより新しい場所へ前進させた曲だ。最後は夏にぴったりな「Vacation」でハッピーな雰囲気でステージを締めくくった。

■TOMORROW X TOGETHER、IZ*ONEらが出演した3日目
 『KCON:TACT』3日目のトップバッターはEVERGLOW。妖艶で神秘的なグループのイメージそのままの空気を纏いながら、合計3曲のステージを終えた。『Road to Kingdom』を2位という好成績で終えたONFは番組のファイナルで披露した「New World」を、真っ赤なスーツで登場したSF9は自身初の1位を獲得した「Good Guy」で魅力を伝えた。TOMORROW X TOGETHERは「Cat & Dog」の英語バージョンを世界中のファンたちに向けてプレゼントした。

 最後に登場したのはIZ*ONEだ。日本人メンバーの本田仁美が作詞した日本語曲「Merry-Go-Round(Japanese ver.)」をパフォーマンス。最後はファンのメッセージを背景に「With*One」で3日目の『KCON:TACT』を締めくくった。

■折り返し地点・4日目のパフォーマンス
 7日間の『KCON:TACT』の折り返し地点、4日目のオープニングはStray Kids・バンチャン、チャンビン、ハンの3RACHAによるパフォーマンスから始まった。本編トップバッターのVERIVERYは『Road to Kingdom』のファイナルでパフォーマンスした「Beautiful-x」のステージを見せてくれた。A.C.Eは、ハードロックテイストの楽曲「Under cover」でパワフルなステージを披露し、(G)I-DLEは『Queendom』で見せた「LION」をパフォーマンス。最後まで一貫した(G)I-DLE独自の世界観を見せつけた。先日カムバックを果たしたばかりのStray Kidsは最後までカリスマ性を感じさせる力強いステージだった。

 4日目のトリはWanna Oneのセンターだったカン・ダニエルだ。全世界のファンに囲まれながらアイコンタクトをしながらのパフォーマンスや、最後はファンとのコラボレーションステージの「2U」で4日目のステージを締めくくった。

■オンラインだからこそのステージを楽しむ
 4日間『KCON:TACT』を体験して印象的だったことは、リアルでは難しかった各曲の世界観を、バーチャルのステージだからこそ即時に作れるという点だ。例えば、さっきまでは遊園地をイメージした華やかな舞台だったのに、一瞬で砂漠のような広大なステージに変えることができるのだ。

 今回放送された『KCON:TACT』のアーカイブは、有料会員であれば8月まで閲覧できる。また、今後はビハインドや、各アーティストの個人カメラも公開される予定だ。『KCON:TACT』が終わった後もいろいろコンテンツがリリースされるので、引き続き楽しんでもらいたい。

 折り返し地点まできた『KCON:TACT』。残りの3日間もまだまだ魅力的なアーティストたちが登場する。ぜひ、この全世界に広がる新しいイベントを体験してみて欲しい。(西門香央里)

新着エッセイ

新着クリエイター人生

水先案内

アプリで読む