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有田哲平と小西真奈美が“北川マジック”に 『半分、青い。』鈴愛が再び東京へ

リアルサウンド

18/9/2(日) 6:00

 『半分、青い。』(NHK総合)第22週「何とかしたい!」にて、第19週より続いた「戻りました!岐阜編」が幕を閉じた。

参考:『半分、青い。』第133話では、アメリカ勤務を終えた律(佐藤健)の元に正人(中村倫也)がやってくる

 夏虫駅での律(佐藤健)から鈴愛(永野芽郁)へのプロポーズの決着、つくし食堂2号店・センキチカフェのオープン、仙吉(中村雅俊)の大往生、安らかに生涯を終えた和子(原田知世)。「東京胸騒ぎ編」「人生怒涛編」に勝るとも劣らない濃密な4週の物語であった。鈴愛は再上京を決心し、律はより子(石橋静河)と少しずつ夫婦の仲を戻しアメリカ勤務を決める。

 再び巡り合っては別れを受け止める鈴愛と律は、この「戻りました!岐阜編」で、また心の距離を縮めた。共に家庭を持ち、40歳手前。恋仲でも親友でもない、特別な関係にある鈴愛と律。5秒より少し長い、互いに“触れたい”と思った別れのハグは、10代最後の七夕の夜、顔も合わせずに言ったサヨナラの言葉とは違う。「サヨナラ、鈴愛」は、「頑張れよ、鈴愛」へ。確かな律の心の変化に鈴愛は、少し笑みを浮かべ、「お前もな」と返す。「律が幸せやと、私も幸せや」。2人の関係は、この鈴愛の言葉に表されているように思う。

 一方で、「戻りました!岐阜編」には、次のストーリーに繋がる新たなキャラクターも続々と登場してきた。つくし食堂、センキチカフェに突然現れたのが、株式会社ヒットエンドランの代表・津曲雅彦(有田哲平)。和子が声を務めた岐阜犬の商品企画の権利を買い取りたいと鈴愛に申し出る。花野(山崎莉里那)を通わせたいと思っていた神宮スケート場から、津曲の会社が近いことから、鈴愛は娘を連れて上京を決めるというわけだ。有田が演じる津曲は、脚本家・北川悦吏子が当て書きした人物。有田といえば、本田翼とのコンビが好評を博した主演ドラマ『わにとかげぎす』(TBS系)が印象的……だが、津曲に関していえば、コント番組などで見る有田の芸風にかなり近い。正直、津曲がつくし食堂に初めてやってきた辺りでは、違和感を覚えたものだが、回数を重ね、東京のシェアオフィスを鈴愛に紹介する頃には、どこか馴染んでいくのが北川マジックと言ったところだろうか。

 そして、そのシェアオフィスで出会うのが、津曲の妹・加藤恵子(小西真奈美)。“おひとりさまメーカー”として、株式会社グリーングリーングリーンを設立し、緑と手触りを大事にする。部屋中緑を彩り、自身も“世界中の誰よりきっと”好きな緑の衣服を纏う徹底ぶり。どこか不思議キャラで、“ぶっ飛んだ”役ではあるものの、鈴愛の中に潜在的に眠るクリエイティブ性、やる気を揺さぶる。以前、鈴愛は100円ショップ・大納言に務め始めた頃、オーナーの光江(キムラ緑子)に様々な企画、アイデアを提示していた。鈴愛の中に溜まっているアイデアが、第23週「信じたい!」より、“おひとりさまメーカー”として発揮されていくこととなる。

 そしてもう1人、第23週に鈴愛の前に現れるのが、正人(中村倫也)。鈴愛が初めて“触れたい”と恋い焦がれた人物が、再び登場する。最終回まで、ついに1カ月を切った『半分、青い。』は、さらなる怒涛の展開を続ける。(リアルサウンド編集部)

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