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ぴあ

いま、最高の一本に出会える

左:遠山正道 右:鈴木芳雄

遠山正道×鈴木芳雄「今日もアートの話をしよう」

アート・バーゼル香港へ

月2回連載

第18回

19/5/17(金)

鈴木 遠山さん今年もART BASEL HONGKONG 2019(3月27日〜31日)行ったんだよね?

遠山 うん。毎年行ってるけど、今回はアートフェアを見るだけじゃなくて、ART BASELのディレクターPatricとMicheleにThe Chain Museumのプレゼンをするという目的もあったんだよね。

鈴木 The Chain Museumもどんどんワールドワイドになってきたね! 手応えはどうだった?

遠山 2人ともすごく興味を持ってくれて、これからいろんな動きが一緒にできればいいなと思ってる。彼らとしても、これからは単なるアートマーケットとしてのアートフェアだけではダメだと考えている。そしてアート全体への問題意識というのを強く持っているのね。例えばいま中堅のギャラリーがバタバタ閉鎖しているような状況じゃない?

鈴木 確かに。そうするとアートフェアにも問題としてのしかかってくるよね。参加するギャラリーが減っていくということだから。

遠山 そうそう。だからこそ、そういうところにThe Chain Museumの活動、特にArtSticker(アートスティッカー)(註1)がうまく機能するといいなと思ってる。

鈴木 遠山さんたちがすでに日常として行っていることが、世界レベルで進んでることと同時進行し、共鳴し、一つの解決方法として提示できるものになっているわけだ。そういった動きがうまく合致して機能していくと、どんどん面白くなっていくだろうな。でも今回は過去最高の来場者数を記録したっていうじゃない?

遠山 うん、アートの注目度がものすごく高まって、マーケットも来場者も増えているけど、実は内部ではいろんな問題意識を抱えてるということがわかったのも、今回の収穫だったね。

鈴木 売り買いとなると、人気あるないで左右されるじゃない? でもさ、遠山さんたちの取り組みって、有名無名というよりも、その作品が好きかどうかでお金を投資できるじゃない? 面白いかどうかとかね。

遠山 そう、だからアートフェアの中でも、売り買いに左右されない作品設置などの取り組みもどんどん行われていて、そういったところにArtStickerがすごく向いてるんじゃないかって思ってる。

鈴木 そしていままで買えなかった人たちが、このArtStickerで作品に親密感を感じると思うんだよね。もちろん実物を買うわけじゃないけど、アプリ上でお金を投資することで、作家との契りを結ぶ大きな一歩にもなる。

遠山 我々もまたどんどん新しいことを考えているので、皆さんと一緒にアートを盛り上げていきたいね。

鈴木 また動きがあったらぜひ教えてください。

遠山 はい。

註1:ArtSticker
ArtSticker (https://artsticker.app)はアーティストに直接支援をおくりながら、自身のアート作品への興味・関心を気軽に残すことができるアプリ。アプリ内には様々なジャンルのアートワークを掲載し、作品をより深く知るための情報も詳しく紹介。それらの作品に、金額に応じた色の「スティッカー」を貼ることで、アーティストをサポートできる仕組み。サポートのあかしとして、作品情報の下に自分の名前を刻むことができ、アーティストからのお知らせを受け取れることができる。また、作品についてのレビューも書けるようになる。アートコレクターのようにコレクションを増やし、よりスキになる。そんな楽しみ方も可能だ。

プリミティブなデジタル

鈴木 そして今年でアート・バーゼル香港は7回目。今回は世界各国から242のギャラリーが参加してたってことだけど、今年は誰と一緒に行ったの?

遠山 今回はウチのThe Chain Museumを一緒に立ち上げた、クリエイター集団「PARTY」の代表で、Chief Creative Officerでもある伊藤直樹と、Art Director / Designerの長谷川弘佳と行ってきた。で、アート・バーゼルの武田菜種さんに今年もアテンドしてもらいながら、会場やギャラリーをまわってきたんだけど。

鈴木 何かビビッとくる作品あった?

撮影:遠山正道

遠山 我々3人から圧倒的に人気があったのが、WHITE CUBEというギャラリーで見た、デイヴィッド・ アルトメジョ(David Altmejd)という作家。彼の作品には驚かされた!

撮影:遠山正道

鈴木 僕はじめて知った作家だな。これいったい何でできてるの?

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