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『薄桜記』 (C)KADOKAWA1959

伝説のスター俳優の代表作が集結! 特集「市川雷蔵祭」が開催中

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19/8/25(日) 0:00

日本映画史を語る上で欠かすことのできない伝説のスターの輝きを大スクリーンで堪能できる特集上映「市川雷蔵祭」が角川シネマ有楽町で開催されている。雷蔵の特集はこれまでも繰り返し開催され、そのたびに多くの観客を劇場に集めてきたが、今回は没後50年に開催される大規模な特集で、デジタル復元版の初披露やノンクレジットで出演した作品の特別上映など、これまでに足を運んできた映画ファンも見逃せない内容になっている。

日本映画界の黄金期には多くのスター俳優が誕生したが、その中でも市川雷蔵は華麗な身のこなし、涼しげな眼差し、作品によって千変万化する表情、確かな演技力で圧倒的な人気を集めた名優の中の名優だ。歌舞伎の世界で活躍した後に映画俳優に転身し、市川崑監督の『炎上』の演技で高評価を得て大スターの座を確かなものにした。その後も溝口健二、三隅研次、伊藤大輔ら巨匠監督と何度もタッグを組み、日活の全盛期を代表する名優として活動するが病に倒れ、37歳の若さでこの世を去った。

今回の特集は雷蔵が生涯で出演した全159作品の中から40作品を上映。新たにデジタル化された素材や、復元版で上映される作品が多いのが特徴で、『薄桜記』は4Kデジタル復元版が初披露。出世作『炎上』も4Kデジタル復元版で上映される。その他、雷蔵の当たり役になった“眠狂四郎”シリーズは人気作『…勝負』や、天地茂との円月殺法勝負が見所の『…無頼剣』など5作品を上映。

また、衣笠貞之助監督が長谷川一夫、山本富士子らオールスターを集めて描く豪華絢爛な歴史絵巻『源氏物語 浮舟』、和製フィルム・ノワールの名作『ある殺し屋』、若き日の雷蔵と勝新太郎の“カツライス”コンビが出演する時代劇『怪盗と判官』などバラエティ豊かなラインナップが揃う。

雷蔵が映画俳優として活動した時期は決して長くはないが、彼が後世の映画ファンに遺した作品は多く、現在もその輝きを失わない傑作・名作が多い。日本映画の特集上映・名画座上映にはいくつかの“定番”プログラムが存在するが、その中でも雷蔵特集は常にトップクラスの動員と人気を誇っており、今回の特集も多くの観客が劇場に足を運ぶことになりそうだ。

没後50年特別企画「市川雷蔵祭」
『薄桜記 4Kデジタル復元版』
『ある殺し屋』
『女と三悪人』
『炎上 4Kデジタル復元版』
『弁天小僧』
『浅太郎鴉』
『いろは囃子』
『歌行燈』
『お嬢吉三』
『婦系図』
『怪盗と判官』
『切られ与三郎』
『斬る』
『沓掛時次郎』
『剣』
『剣鬼』
『源氏物語 浮舟』
『鯉名の銀平』
『忍びの者』
『大菩薩峠』
『大菩薩峠 竜神の巻』
『大菩薩峠 完結篇』
『忠直卿行状記』
『手討』
『中山七里』
『濡れ髪牡丹』
『眠狂四郎 女地獄』
『眠狂四郎 勝負』
『眠狂四郎 女妖剣』
『眠狂四郎 人肌蜘蛛』
『眠狂四郎 無頼剣』
『破戒』
『花の兄弟』
『人肌孔雀』
『ひとり狼』
『潮来出島 美男剣法』
『弥次喜多道中』
『陸軍中野学校』
『若親分』
『旅はお色気』
9月26日(木)まで角川シネマ有楽町にて開催中

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