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「半落ち」の佐々部清が62歳で死去、故郷・下関で新作準備中に

ナタリー

20/3/31(火) 22:25

2019年2月19日に東京・スペースFS汐留で行われた「約束のステージ~時を駆けるふたりの歌~」完成披露試写会に出席した佐々部清。

佐々部清が本日3月31日に山口・下関市で死去したことがわかった。62歳だった。

佐々部の新作「大綱引の恋」プロデューサー・西田聖志郎への取材によると、佐々部は別の新作の準備で故郷である下関市に滞在中だったとのこと。検死中のため現時点で死因は不明。西田とは亡くなる数日前にもメールでやり取りをしており、「大綱引の恋」の鹿児島先行公開が10月30日に決定したことを知らせると、初日に下関から駆け付けられることを喜んでいたという。

1958年に下関市で生まれた佐々部は、明治大学文学部演劇科、横浜放送映画専門学院(現・日本映画大学)を卒業。フリーの助監督として下積みを重ね、2002年に西田敏行と渡辺謙が共演した「陽はまた昇る」で監督デビューした。2004年、寺尾聰が主演した「半落ち」で2度目の石原裕次郎賞を受賞し、第28回日本アカデミー賞の最優秀作品賞を獲得。そのほかの監督作品には「四日間の奇蹟」「出口のない海』「夕凪の街 桜の国」「結婚しようよ」「ツレがうつになりまして。」などがある。

2019年1月には、大森南朋とAKIRAの共演作「この道」が公開。近年は「ミッドナイト・ジャーナル 消えた誘拐犯を追え!七年目の真実」や「約束のステージ~時を駆けるふたりの歌~」といったドラマも手がけていた。

訃報を受け、俳優の佐野史郎は「1999年、私の初監督映画『カラオケ』ではチーフ助監督を務めてくれ、2012年テレビ朝日の松本清張ドラマスペシャル『波の塔』では監督と俳優として密度の濃い時間を過ごした。本当に優しい、人情に厚い方でした」と自身のTwitterにつづっている。

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