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AAAの自然体な姿がファンの笑顔を生み出す 15周年イヤーのスタート飾ったドームツアー東京公演レポ

リアルサウンド

19/12/24(火) 8:00

 メンバーの声、観客の笑顔、ドーム内の空間……。全てが輝いていて、まるでスワロフスキーのようにキラキラしたショータイム。AAAが、全国4都市9公演を行ったドームツアー『AAA DOME TOUR 2019 +PLUS』が12月22日福岡ヤフオク!ドームで終幕した。本稿では、12月6日東京ドーム3DAYS初日公演の模様をお伝えする。

 午後6時すぎ、すでに東京ドーム内は色とりどりのペンライトで埋め尽くされ、色めき立っていた。近未来を意識したようなオープニングムービーが流れ、日高光啓、宇野実彩子、末吉秀太、與真司郎、西島隆弘とメンバーが映し出される。映像とリンクするように、ステージ上には赤い衣装を身にまとったメンバーが登場。「Soory,I …」からクールなステージが始まった。途中花火を用いた演出もあり、客席からの声援はどんどん大きくなっていく。続く「DEJAVU」では、曲終わりに西島がカメラ目線でサムズアップし、ファンのテンションをさらに引っ張った。

 そして、日高の「東京ドーム、準備は良いか!?」というシャウトで始まったのは、「SHOW TIME」。ムービングステージに乗り、バックステージまで移動しながらのパフォーマンスだったが、少しでもファンに近付こうとステージの端ギリギリに立って手を振っていたのが印象的だ。それにしてもメンバー全員の声の伸びが素晴らしい。アリーナトロッコに移ると「MUSIC!!!」へ。西島と日高、宇野と末吉と與の2組に分かれメインステージに戻っていく。途中、末吉がニコニコ楽しそうに手を振ったり、日高が「会いたかったぜ、東京! 一緒に遊ぼうよ」と叫んだり、メンバーたちも眩しい笑顔を見せていた。

 ステージが暗転すると、「西島隆弘が盗まれると困るものは? A.ユニクロの靴下」、「末吉秀太が好きな寿司ネタは? A.トロ、エンガワ」、「宇野実彩子がライブ後に食べたいものは? A.牛肉」、「與真司郎が写真を撮る時に良くするポーズは? A.真司郎ポーズ」、「日高光啓が最近ハマっているものは? A.PRODUCE 101 JAPAN」などメンバーに関するクイズにメンバーが答える映像が。観客の間からも笑いがこぼれ、どことなく暖かな雰囲気になると白×茶系の衣装に着替えたメンバーたちが再び登場。「Charge & Go!」が始まる。

 ここから“ほっこりパート”とでも言うべきか、「恋音と雨空」、「Lil’ Infinity」、「Winter Lander!!」と心温まる曲が続く。クラップしたり、ジャンプしたり、一体感が会場を包んでいく。「東京ドーム、盛り上がってますか!」で始まったMCでは、宇野の衣装の話に。ストーンが多々あしらわれたワンピースを着ていた宇野に、シンプルなカットソーとパンツという衣装だった與は「俺(の衣装)との差よ。平民と……」と笑いを誘っていた。さらに西島が高校時代のかわいらしい恋愛エピソードも披露され、黄色い声援が飛んでいた。

 たっぷりMCをした後は、「チュッチュした話から、(次の曲へのつながりは)良いかもね」と曲振りがあってからの「唇からロマンチカ(日高光啓 ver.)」。ステージに1人現れた日高は、「ちょっと昔の曲やってもいいですか?」と優雅にピアノを弾き、歌い、踊り、ラップを披露。才能の幅を感じざるを得ない。続いて左右のサブステージに登場したのは、末吉と與。「First Name」だ。ムービングステージを用いてセンターステージへ移動し、ガシガシと踊る姿が心を打つ。その後、ペアルックのようなグレーのセーターを着た西島と宇野がバックステージに登場。宇野が花道に息を吹きかける仕草をすると、明かりが灯り「drama」がスタート。息の合ったハーモニーが東京ドームを包んでいた。

 曲が終わるとモニターには会場の様子が映し出される。過去のAAAの映像が流れ、再び会場が映されるとそこにはペンライトの明かりで「LOVE like a DRAMA + FAN SMILE」という文字が。15周年イヤーのスタートとなる今回のツアーには、「前進するAAAに、+FANのパワーが加わることで、楽しさや喜び、みんなのHAPPYがさらにプラスになるようなLIVEにしたい」という意味が込められている。まさにそれを形に表したようなハッピーな演出であった。

 再び衣装チェンジしてメンバーが登場し、「笑顔のループ」、「LOVER」へ。與の「まだま盛り上がれますか!」という言葉で「SHOUT & SHAKE」、「No Way Back」とノリの良い曲が続き、再び会場のボルテージは上がっていく。コンセプト映像が流れると、「Next Stage」へ。メンバーたちもボルテージが上がっているようで、末吉も「東京ドームかかってこいやー!」と煽る、煽る。「BAD LOVE」、「PARTY IT UP」とさらに続き、「東京ドーム、そんなもんじゃねーだろ!」とクラップやコールアンドレスポンスを仕掛けまくっていく。ラストは「WAY OF GLORY」。それぞれリフトに乗り、観客と一緒に手を振りながらラストパフォーマンスすると、銀テープも降り注ぎ、最高潮のまま本編に幕を下ろした。

 アンコールは「LIFE」で登場。ツアーグッズのベースボールシャツに身を包み、カメラに弾けんばかりの笑顔を向けるメンバーたち。ライブの終わりを惜しむように「さよならの前に」を披露すると、MCへ。メンバー全員が自由に発言しまくっていたが、それもAAAらしさだろう。彼らの楽屋を覗いているかのような、肩の力が抜けたトークを楽しんだ後は、いよいよ終盤。「DRAGON FIRE」、「14U」、「ハリケーン・リリ、ボストン・マリ」のメドレーではサインボールを投げ、タオルを振り回し、全力で楽しむ。「まだまだ遊びます」と始まったのは「GAME OVER?」。最後には〈3.2.1 Yeah!〉と観客も一緒に大合唱し、そのままラストソング「Yell」へ。天井からは銀の紙吹雪が降り注ぎ、サビは一緒に振り付け。東京ドームにいるすべての人が一体となるのを感じた。最後は記念撮影をし、「ありがとう!」と手を振りながらステージを後にするメンバーたち。こうして、東京ドーム3DAYの初日は無事に幕を閉じた。

 東京ドームという大舞台においても、常に自然体であるAAAメンバーたち。『AAA DOME TOUR 2019 +PLUS』の根幹にあるのはファンだ。いつもと変わらぬ歌、ダンス、ラップ、MC……。いつでもどこでも、自分たちらしく。それがファンの笑顔につながると彼らは知っているのかもしれない。

(文=高橋梓)

AAA オフィシャルサイト

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