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『IDOL舞SHOW』諏訪ななか・豊田萌絵ら擁するX−UCに聞く、総勢10人で魅せるパフォーマンスの魅力と初無観客ライブへの思い

リアルサウンド

20/7/10(金) 16:00

 メディアミックスプロジェクト『IDOL舞SHOW』(略称:ドルショウ)は、斎藤滋、冨田明宏、木皿陽平ら音楽プロデューサーが、それぞれのアイドルユニットを率い競い合う新プロジェクト。4人組グループ・NO PRINCESS、3人組グループ・三日月眼(ルナティックアイズ)、10人組グループ・X−UCそれぞれのグループに人気/若手声優が参加し、「天下旗争奪バトルロイヤル」と名付けられたレースで競い合う。

参考:斎藤滋×木皿陽平×冨田明宏に聞く、二次元アイドルコンテンツの現在と新プロジェクト『IDOL舞SHOW』の展望

 3グループのなかでも、総勢10名のメンバーによる華やかなダンスパフォーマンスと、個性溢れる歌声で注目のX-UCは、μ’sや大橋彩香などを手がける木皿陽平がプロデュースを担当。X-UCの魅力と、2ndシングル『Papier Mache IDOL』のエピソード、そして7月12日に開催される無観客配信ライブ『IDOL舞SHOWト2ndシングル発売記念トーク&ライブ!~ドルショウ夏の陣2020~』に向けた気持ちを、二ノ宮ゆい(伊佐山エリナ役)、石飛恵里花(清見みさ緒役)、酒井美沙乃(安奈あき役)、鈴木杏奈(百合ヶ丘みさき役)、北原侑奈(霧野しおり役)、青山桜子(八村かをり役)、諏訪ななか(羽美野りさ役)、花谷麻妃(猿野さくら役)、豊田萌絵(星月小春役)、長谷川玲奈(掛川こころ役)の10名に聞いた。(榑林史章)

■十人十色の華がある。それがX-UCの強みと凄味

ーー『IDOL舞SHOW』のプロジェクトがスタートして約1年。昨年10月26日に豊洲PITで1stイベント『せんらん!IDOL 舞 SHOW~豊洲の陣~』を開催、今年1月に1stシングル『カレント・ザナドゥ』リリースと濃い1年だったと思います。振り返ってどんなお気持ちですか?

二ノ宮ゆい(以下、ニノ宮):初めてのライブを豊洲PITでできるというのが、すごく衝撃でした。プロジェクトが決まってからすぐに動き始めたので、あっと言う間だったという感覚で、1年経った気がしませんね。

ーー二ノ宮さんは、豊洲PITのリハーサルで風邪を引いたという話も。

二ノ宮:最初のころに風邪をひいてしまって。みんなにうつさないようにと思って、なるべく閉じこもっていたので、あのころはすごく暗い人だと思われてしまっていて(笑)。

ーー石飛さんと豊田さんは、その豊洲PITには不参加だったわけですが。

石飛恵里花(以下、石飛):私も大きなステージでみんなと一緒に歌いたかったです。だから今回一緒にライブができるので、すごく嬉しいです!

ーー酒井さんは、豊洲PITのライブは、中間テスト終わりで駆けつけたんですよね。

酒井美沙乃(以下、酒井):そうなんです。

北原侑奈(以下、北原):制服姿でさっそうと登場したんだよね。「お待たせ!」みたいな感じで(笑)。

酒井:私自身は、歌うことも踊ることも初めて尽くしだったので、みんなについていくぞという気持ちで必死の1年でした。今回はテスト期間とかぶってないんですけど、今年は受験生なので、文武両道で頑張ります!

ーー鈴木さんは1年を振り返って、どんな気持ちですか?

鈴木杏奈(以下、鈴木):活動が始まって1stシングルの曲を聴いたときは、すごく格好いいなと思った覚えがあります。私は歌うことも踊ることも好きなので、ライブで歌って踊ってパフォーマンスをしたときは本当に楽しくて。だから振り返ってみても、楽しかったことしか思い出せない1年でした。だから次のライブも楽しみしかないです。

北原:豊洲PITのときは8人の状態でステージに立ったんですけど、今回やっと10人揃ってライブできることが本当に嬉しいです。きっと前回とは違ったものになると思うので、私たち自身もワクワクしていますし、応援してくださるみなさんも、きっと新しい魅力を発見してくれると思いますね。10人ということですごく華があるので、そこをしっかり見せられたらと思います。

青山桜子(以下、青山):私は、『ドルショウ』が声優としての初めてのお仕事なので、本当に初めて尽くしでした。いち声優ファンとして名前を知っている方がメンバーに大勢いらっしゃるので、ずっとアワアワしながら今日まで走ってきたなという感じがあります。7月のライブに向けても、アワアワせずみなさんの胸を借りて、ちゃんとステージをやり遂げることができたらいいなと思っています。

ーー青山さんは、バレエを13年やっていたそうで。ダンスパフォーマンスは得意なのでは?

青山:今では、そのバレエのクセが強く出過ぎているみたいで。私としては、どこが違うんだろう~という感じなんですけど。キャラクターには沿ってるから、良いかなって。他のメンバーと違っても、「わざとやってるよ」くらいの気持ちでやります(笑)。

諏訪ななか(以下、諏訪):最初にゆいちゃんが言っていたように、1stライブはプロジェクトが決まってから数週間で突然やることが決まったので……。ダンス初心者の子も多かったし、覚えることも多かったので、8人で揃えるのはすごく大変だったことが思い出されます。それが今回は、まだMV撮影でしか見せたことのない10人体制でのライブをみなさんにお届けできるので、今からすごく楽しみですね。

花谷麻妃(以下、花谷):10人って多くて、ダンスを揃えるのもフォーメーションを覚えるのもすごく大変で。ひとりひとりの個性も強くて、十人十色の華があるので、各々の個性を出しつつフォーメーションをピシッと揃えることができたら、それがX-UCの強みと凄味になるんじゃないかと思うので、そこをみなさんに届けたいです。

ーー豊洲PITのライブでは、最後の感想で「エモエモのエモ」と語っていましたが。

花谷:すごくエモかったんですよ(笑)。あのときは伝説のアイドルユニット=Fool’s Endとして、竹達彩奈さんと悠木碧さんが出演されていて。小さいころから見ていたアニメのキャラクターの声を担当されていた、お二人のすごいライブを見せてもらって、いろんな感情が交じり合ってしまって。「私はどこにいるんだろう?」と、某夢の国にいるような気持ちになりました。7月の無観客ライブでは、それを超えられるライブをお見せしたいと思います。

■ 「Papier Mache IDOL」は、生きてきて耳にしたことのない言葉

ーー豊田さんは1年を振り返ってどうですか?

豊田萌絵(以下、豊田):今は、単純に仕事できるのが楽しいです(笑)。

石飛:それは間違いない。

豊田:無観客であろうと、とにかくライブパフォーマンスできることの喜びのほうが大きいです。今こうしてみんなと直接会えたことも、嬉しくて楽しいし。今は「仕事って楽しい!」という気持ちでいっぱいなので、7月の無観客ライブではその気持ちを画面の向こうのみなさんにも伝えられるようにして、「エンタメって良いね」と思ってもらって、ちょっとでもみんなの癒やしとか楽しみの一つになれたら良いなと思っています。

ーー長谷川さんは、このユニットに参加してどんな気持ちですか?

長谷川玲奈(以下、長谷川):私は、ずっとアニメが好きだったので、キャラクターのユニットに参加させていただけること自体が嬉しかったです。どういうメンバーになるのかは初リハーサルのときに初めて知ったんですけど、フタを開けたら「本当に!?」と思うくらいすごい人たちが集まっていて。最初は「大丈夫かな」とちゃんと馴染んでいけるか不安もあったんですけど、何だかんだで今は、みなさんからウザキャラみたいな感じで絡んでもらっているので(笑)、ライブ以外の現場でも楽しいです。

豊田:だる絡みというやつです。愛を持ってうざがってます(笑)。そういうポジションができる、愛されキャラだなって思いますね。

ーーまた、1月の1stシングル『カレント・ザナドゥ』は、3ユニット対抗の売上バトルで1位になりましたね。

二ノ宮:売上枚数でリアルに競わせるというのは、なかなかないことですよね。この10人のX-UCを応援してくださる方がそれだけいるということなので、これからもたくさん応援してもらえるように頑張ろうという励みになりました。

ーー1位になれた勝因というか、他のユニットにはないX-UCとしての魅力は何だと思いますか?

石飛:見ての通り、この人数だと思います(笑)。10人もいるので、そのぶん応援してくださる方が、自分の推しキャラや好きな子を見つけやすいんだと思います。それぞれ個性がはっきりしているので、必ず1人、お気に入りの子が見つかるところが魅力です。

ーーメンバーで一番個性が強いと思うのは?

石飛:侑奈ちゃんかな。発言の端々から、ちょっと変わった人だというのが見え隠れしていて(笑)。

北原:え~心外なんですけど(笑)!

ーーパフォーマンス面では?

酒井:パフォーマンスの面でも10人それぞれが魅力的で、フォーメーションの移動もありますし、どこを見ても個性的で違う一面が見られるので、ライブではきっと目が足りないくらいだと思います。それにひとり一人の歌声も違うので、1曲のなかで表情がコロコロと変わっていくところも魅力で、聴いても楽しいと思います。

鈴木:歌についても、それぞれ声色も違いますし、それが10人分もあるので、聴いていてすごく豪華に感じます。個々が歌うソロパートもあるので、推しの歌声を楽しんでもらえたら嬉しいです。それに曲調の振り幅もすごく広くて、格好いい曲から明るくて楽しいものまであるので、いろんな音楽の趣味をもった方が楽しめるのもX-UCならではだと思います。

ーー2ndシングル『Papier Mache IDOL』も、振り幅の広い2曲が収録されていていますね。

北原:デモ音源をいただいたときに、表題曲「Papier Mache IDOL」とカップリング曲「Brave Call ! ~& Just Now We come!~」の、温度差の違いにびっくりしちゃって。

鈴木:わかる!

北原:マネージャーさんが間違えて、「違うユニットの曲が送られてきた」と思ったくらいタイプの違う曲調です。3ユニットのなかでも、X-UCは本当にいろいろなタイプの曲を歌えるので、それは私たち自身もすごく楽しいし、ファンのみなさんにはいろんな味を楽しんでもらえるので、すごく良いなと思います。

青山:私は1stシングルのときから、X-UCは何かを訴えている歌詞が多いと思っていて。「Papier Mache IDOL」もそうで、今回はすごくテーマが重い歌詞なんですけど、逆に曲はすごく疾走感のあるテンポだから、言葉が流れていってしまわないようにしっかり歌わなきゃという意識があって。それで、自分から「もう1回お願いします」と歌い直しを申し出たことがあったのが印象深いです。

諏訪:この曲は、言葉を詰め込んでいるところが多い譜割りなので、メロディに対して歌詞がしっかりハマるように意識して歌いましたね。タイトルの「Papier Mache IDOL」は、生きてきて耳にしたことのない言葉だったんですけど、自分で調べたら「はりぼてのアイドル」という意味で。曲のテーマを理解してからレコーディングに臨みました。

花谷:私、レコーディングが2番手で。1番手が長谷川玲奈ちゃんだったんですけど、フルパワーで歌っていて「こんなに格好いい歌い方があるんだ!」と思って。見た目も可愛いんですけど…。

長谷川:やだ~照れる(笑)。

花谷:歌声がすごく力強くて。X-UCって、可愛らしいお嬢さん方揃いなのに……。

豊田:誰目線なの(笑)?

花谷:そのなかでも長谷川玲奈ちゃんは歌声に芯があると言うか、力強く訴えることもできるし、カップリング曲のような元気で可愛い曲もできて、表情がコロコロ変わるみたいに歌っていて。私にそれができるか、最初はちょっと不安がありました。でも実際にレコーディングしていると、ここはこういう感情なんじゃないかといった気づきもたくさんあって。歌詞やメロディの感情を汲み取って表現したので、その部分を感じていただけたら嬉しいです。

■ここが私たちにとっての『Mステ』です(笑)

X-UC 「Brave Call ! ~& Just Now We come!~」 2ndシングル『Papier Mache IDOL』
ーーカップリング曲「Brave Call ! ~& Just Now We come!~」はハイテンションで、バブリーな感じとユーモアもある曲ですね。

豊田:そうなんです。私はカップリング曲のほうを先に録ったんですけど、どういうニュアンスにするか方向性を決めるためにフルコーラス歌ったんです。レコーディングには木皿(陽平)さんが立ち会ってくださって、「表題曲とは打って変わって、遊びのある感じでやりたい」と。それで最初の英語の部分は、耳で聴くと「無礼講ええじゃないか」と聴こえるようになっていて。あと「オチサビは最年長の艶っぽさを出してほしい」と言われて、頑張って出しました(笑)。そうやって楽しみながらレコーディングした思い出があります。

長谷川:私も「Papier Mache IDOL」のとき、木皿さんがディレクションしてくださって。私が担当しているキャラクター=ココロン(掛川こころ)のエモさを出してほしいという指示をいただきました。それこそ爆発的と言うか、ココロンの裏じゃないけど、「闇深いところを出してほしい」というアドバイスもあって。そういったところからも、パワーが出たんじゃないかなと思います。

ーー最初に木皿さんから、X-UCは音楽性についてなど話はあったんですか?

石飛:ユニット全体の方向性みたいなものを、しっかり木皿さんから聞いたことはなかったんですけど。でも10人いるから、それぞれの個性を大事にしていくといったお話は聞きました。

ーー7月のライブでは2ndシングルの曲も披露されるとのこと。無観客ライブになりますが、ライブに向けた気持ちをお願いします。

二ノ宮:無観客ライブをやったことがないので、なかなかイメージができないのですが……。要は、虚空に向かって歌うわけじゃないですか。

石飛:虚空って(笑)。

二ノ宮:それはそれで、各自の歌声がよく聴こえると思うし。自分のなかにあるアイドルをより研ぎ澄ませていけるのかなと思うので、そういう部分でも楽しみにしています。

石飛:画面の向こう側にも、10人楽しさとかワチャワチャ感が伝わったら良いなと思います。

酒井:今回のイベントでは新曲披露が目玉になるので、歌詞の重さとか内に秘める熱いものを、画面越しに届けられたら良いなと思います。

鈴木:お客さんと画面越しのライブになるので、そのぶん普段よりもっと元気とかパワーを伝えられるようにできたら良いなと思います。

北原:同じようなことになってしまいますけど、私自身無観客ライブが初めてなので、どういう感じになるのか全然想像がついてなくて。とにかく私たちが楽しんで、今できることを精一杯やって、見てくださる方に楽しんでいただけたらいいなと思っています。

青山:画面の向こうのみなさんにちゃんと届けられるか不安もありますけど、できることをとにかくやって、私たちの熱量をみなさんに届けられたらいいなと思います。

諏訪:無観客でやるのはどうなるか未知数ではあるんですけど、画面の向こうにいるみなさんに、X-UCの魅力をより伝えられるように頑張りたいと思います。

花谷:新曲をみなさんの前で、みなさんの反応を見ながら披露することができないことや、みなさんの歓声を生で聞けないことに寂しい気持ちもあります。でも曲の良さとX-UCの個性と元気の良さを、フルで伝えられたら良いなと思うので。今まで以上にそれを表に出していけたらなと思います。

長谷川:YouTubeに上がっている音源だけだと、どこを誰が歌っているかわからないというコメントもいただくので。そういうところもライブを通じて、ここはこの子が歌っていたんだとわかったら、ファンの方もきっと嬉しいんじゃないかと思いますね。

ーーちなみに何か他のアーティストさんの無観客ライブを見たりしましたか?

豊田:私はNUMBER GIRLさんを見ました! それで思ったことでもあるんですけど……ライブが無観客だと思うから寂しいわけで、テレビの歌番組を生放送するという感覚で、それで完成品をみなさんにお届けできるという気持ちに切り替えることができれば、メンバーみんなのモチベーションも保たれるんじゃないかと思います。それこそ『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)に出るくらいの気持ちで。だから、ここが私たちにとっての『Mステ』です(笑)。そういう気持ちでやれたら、より楽しくなるんじゃないかと思っています。

ーーアイドルが歌番組に出るような感覚で、カメラにアピールもしないと。

豊田:アイドルさんはカメラの争奪戦と聞きますからね。

石飛:どこでアップを抜かれるかわからないですから。いつ何時も気を抜けないです。

豊田:変な顔がアップで抜かれたら、スクショされて拡散されちゃうので(笑)。でもこういう経験を早い段階でさせてもらえるのは、逆にありがたいことだなとも思いますね。(榑林史章)

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