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Travis Japan、HiHi Jets、美 少年など5グループ46名が登場 ジャニーズJr.「happyレター」企画に映る個性

リアルサウンド

20/5/2(土) 8:00

 YouTubeのジャニーズJr.チャンネルにアップされた『緊急特別企画!「君に届け~僕からのhappyレター」』が最高だ。この企画は、4月20日から4月26日までの7日間連続で、ジャニーズJr.チャンネルで配信をしているグループのメンバー全員がファン宛に手紙を書き、朗読するというもの。今だからこそ聞けるメンバーの思いや感謝の気持ちを味わうことができる。動画では直筆の手紙やメンバーたちの声、過去の映像も併せて見ることができ、家で過ごすことが多い今、ありがたい内容だ。5グループ46名全員が手紙をしたためているのだが、そこからは一人ひとりの個性が見えるのも楽しい。

(関連:Jr.、“手紙の朗読”から伝わる個性

 ジャニーズJr.グループの中で一番先輩となるTravis Japanの手紙は、5グループの中でも各メンバーのキャラクターが際立っており、さすがである。例えば、松田元太はファンへの感謝の気持ちと外出自粛、手洗いうがいに関する意見を自分の言葉で書いており、ファンにとっては刺さる内容だ。また、「あとね」、「あとはー」、「急に思ったんだけど」などが多用されており、とりとめのない文章ではあるもののそれが逆にリアルで良い。川島如恵留の手紙からは知性を感じる。冒頭、「貴方へ」としているが性別関係なくTravis Japanファン全員に向けてのメッセージであることが分かるし、最後の「乱筆乱文にて失礼しました」という締めにも感心した。松倉海斗は言葉選びが独特。「愛で温まった」、「個性を彩る」など松倉らしいワードを一文字ずつ丁寧に読み上げることで内容が真っ直ぐ届いてくる。そしてリーダーの宮近海斗の文からは、ファンのことをしっかり見ていることが伝わってきた。細かな描写を交えて感謝が伝えられており、思わず感動してしまう。彼らのメッセージに心を打たれた人も多かったのではないだろうか。実際、コメントの量もかなり多い印象であった。

 若手ジャニーズJr.を引っ張るHiHi Jetsの手紙からは、ベテラン感が見える。センターの髙橋優斗はトップバッターを務めた。力強く、かつゆっくりはっきり話すことで内容がありありと伝わってくる。まさに先陣を切るのにふさわしい内容だったのではないだろうか。中でも印象的だったのは作間龍斗と猪狩蒼弥の手紙だ。作間はどことなくこなれている感じでユーモアが満載。ファンからの手紙によく書かれているという「作間宛手紙あるあるTOP3」を発表するなど断トツに面白い。頭の回転が速く、ボキャブラリーが豊富な猪狩は真面目な内容になるかと思いきや、出だしから「こんにちは!」となぜかギャルになりきるというクセ者っぷりを発揮(映像も凝っていたのだが自分で考えたのだろうか)。ほぼふざけっぱなしなのだが、何かと暗くなりがちな今はこれくらいのテンションが心地よい。しかし最後は「塞翁が馬」(=幸・不幸は予測ができないものであること)という言葉を使うなど、現状をポジティブに言い表しつつもきれいにまとめるという気持ちの良さを見せてくれている。

 個性が強すぎるHiHi Jetsと正反対だったのは、美 少年。まさに王道というべきか、多くのメンバーが優しい口調でファンへの感謝を語りつつ、ユーモアを混ぜつつ、アイドルらしい内容だった。大トリとなった那須雄登は自分のジャニーズ人生や自分の日常に沿いつつ、思いをしたためるという正統派。これぞ正解、といった内容だ。一方、浮所飛貴は「(ジャニーズは)キラキラしてて、華やかで……楽しいことだらけ! いいでしょぉ~」、「これからもずーーーーーっと一緒にいようね」、「本当に大好きだよぉ~~~~」と、浮所節全開。この底抜けに明るい感じも、アイドルらしくて微笑ましい。

 2019年8月からジャニーズJr.チャンネルに参加した7 MEN 侍は、アイドルらしくファンへの思いや感謝の言葉を伝えつつ、「メンバーにも会えていなくて寂しい」と言及しているのが印象的だった。少年忍者は人数が多いため、一人ひとりのメッセージが短かったがシンプルで分かりやすい。一生懸命朗読している様子も、少年と大人の間にいる彼らだからこそ出せる個性だろう。

 こうして、一人ひとり直接ファンへ向けたメッセージが発信できるのも、YouTubeチャンネルがあってこそ。彼らの個性やファンへの思いを知れるこの企画は、既存ファンにとってのオアシスであると同時に、新しいファンの入り口になるかもしれない。再び彼らがステージに立つ時、今より一人でも多くのファンたちに囲まれることを願いたい。(高橋梓)

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