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sumika「キミスイ」に感激しっぱなし「この映画の家族になれてよかった」

ナタリー

18/9/8(土) 17:38

左から片岡健太(sumika)、高杉真宙。

本日9月8日、神奈川・チネチッタにて行われた劇場アニメ「君の膵臓をたべたい」の舞台挨拶が行われ、主題歌、オープニングテーマ、劇中歌を手がけたsumika、声優キャストの高杉真宙、Lynn、藤井ゆきよ、監督の牛嶋新一郎が登壇した。

住野よるの小説を原作とする本作は、膵臓の病気を抱えた高校生・山内桜良と、彼女の闘病日記「共病文庫」を手にしたクラスメイトの“僕”との関係を描いた物語。“僕”の声を高杉、桜良の声をLynn、桜良の幼なじみの恭子の声を藤井が演じた。

映画の舞台挨拶に登壇するのは初めてだというsumika。メンバーを代表してマイクを取った片岡健太(Vo, G)は「オープニングテーマ、劇中歌、主題歌を担当させていただきました、sumikaです。普段、映画館に来るときは客席側でずっと観ているので、ライブのステージには何度も立ったことがあるのですが、映画館のこちら側に立つのは初めてで、今まで味わったことのない緊張の質でドキドキバクバクしております。ここだからこそ話せることもあると思いますので、今日はいろいろお話できたらなと思います」と緊張気味に話す。加えて「ライブハウスの客席側は平坦になっていることが多いんですけど、劇場って上に行くにつれてぐいーんと上がっていっているので、後ろのほうの顔が見える。僕、視力が9.2ありますので、皆さんの『キミスイ』観終わったあとの泣きはらしたような顔だったりとか……僕も映画を自分でチケットを買って観に行ったので『その気持ちわかるよ』という気持ちで皆さんの表情を見ております。つられて泣きそうです」と来場者と同じ気持ちであることを明かした。

オープニングテーマ「ファンファーレ」は映像より先に曲を作ってほしいというリクエストを受けて書き下ろされたナンバー。このことについて片岡は「曲から先に作ってほしいということはつまり曲ができないと絵が描けないということだなと思って。これはいい曲を作らないと何も始まらないなと、しょっぱなからけっこうなプレッシャーがありました。いろんな曲を候補で作ったんですけれど、最終的に『君の膵臓をたべたい』に出てくる登場人物の皆さんと同じ年齢のとき……高校生のときに自分たちが音楽とどういうふうに向き合っていたのかをsumikaの中で話し合って初期衝動を思い出しながら作った曲になりました」と述べる。そんな「ファンファーレ」を使ったオープニング映像については「いやもう……初っ端から涙が出てきて。声優陣の皆さんも制作チームの皆さんもそうだと思うんですけど、自分たちが作ったものって、自分の子供のようなもの。だからその子供がどういうふうに扱われるのかなっていうのは気になるところで。映像を観た瞬間、やっぱり愛してもらえているなと。最初の打ち合わせのときに話した通り、音楽に対して音楽に対して誠実に向き合っていただけて、愛情にあふれたオープニングになったなと思ったので……嫁に出したと言いますか……『この映画の家族になれてよかったね』と思いました」とうれしそうに語った。

劇中歌「秘密」の作曲を手がけた小川貴之(Key, Cho)は、この楽曲の制作について「劇中歌ということもあって、音と絵がどれだけマッチングするかが大事なこと。絵コンテやカット割り、カットの秒数……全部計算したうえで、ここにこういう音が来たらいいなとか頭で考えて作っていこうと思ったんです。どこまで表現しようかと考えていたときに、2人の距離感や景色の温度、湿度、2人の心の中の色合いをどれだけ音に閉じ込めることができるかをひたすら考えて作っていきました」とコメント。また実際にできあがった映像については「絵コンテでこういう映像が流れると想像はできていたんですけど、いとも簡単に想像を超えてくるというか。僕が思っていたものの100倍くらいの美しさのものが観ることができて気持ちのいい掛け算ができたなと思いました」と感激した様子を見せた。

エンドロールを彩る主題歌「春夏秋冬」について片岡は「最初に牛嶋監督からこの作品を総括するような曲を作ってほしいとお話をいただいていたので、この経験を経て、僕という人間が5年後10年後どう生きていくのか、1人の人間がどう成長していって、こういう気持ちでこの先進んでいくんだよっていうのを意思表示できる曲にしないと、と。『君の膵臓をたべたい』という作品はおじいちゃんおばあちゃんになっても忘れてほしくない作品なので、この先まで覚えていてもらえるか……主題歌に重大な任務をもらっているんじゃないかと思ったので、心地いいプレッシャーの中作っていきました」と語った。

また黒田隼之介(G, Cho)は「このプロジェクトに関わるっていうお話をいただいたのが1年前くらい。そこからこの作品のことを考えて音楽をやってきたので、もう他人事として観れないと言うか。僕たちが作った曲も作ったところで完成したんじゃなくて、映画の中で聴いて完成したんだなと思って。お話の流れで言うと最初のほうで泣くものではないと思うんですけど。最初から最後までずっと感極まってしまって。最初から泣きながら観ていました」とコメント。荒井智之(Dr, Cho)は「とてもいい作品だと思いましたし、楽曲の制作をするにあたって、片岡も言っていたように昔の自分たち、バンドを始めた頃の自分たちのことだったり、学生時代の気持ちに改めて向き合えて、いい意味でバンドとしても初心に戻れたような気がして。今回の3曲も『君の膵臓をたべたい』という作品があったからこそできた作品だと思っているので、原点を振り返りつつも新しいバンドの可能性に出会えたと思います。僕たちにとっても宝物のような作品になったので心から感謝しています」としみじみ述べた。

最後の挨拶で片岡は「本当に素晴らしい作品に出会えて、そして携われて幸せだなと思います。この映画はこの物語の中だけじゃなくて、きちんと自分の中の物語にして自分の人生にプラスにしてポジティブな気持ちで歩いていくために作られた作品だと個人的には思っています。なので今日出会ってくださった皆さんの物語にきちんとなってくれたらいいなと思います。一緒に楽しい人生を歩んでいきましょう」と来場者にメッセージを送る。そして高杉が「素敵な音楽とキャストの皆さんとスタッフさんと、皆さんそれぞれすごい一生懸命この作品を盛り上げようと作らせていただいて。この作品に関わらせていただいて本当にうれしくて幸せだなと思います。自分も今回僕と一緒にたくさんの人と出会って成長させてもらって。この僕が自分の中にいるような感覚で。皆さんも観たあとにこの物語とキャラクターの子たちがそれぞれ皆さんの中で生き続けて成長させてもらえたらうれしいなと思っています。今後共この子たちをよろしくお願いします」と挨拶し、舞台挨拶は締めくくられた。

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