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三浦大知が小島秀夫とトーク、自宅ではルーデンスに元気もらう「振り返るといる」

ナタリー

19/11/20(水) 14:01

左から宇多丸、三浦大知、小島秀夫、宇内梨沙。TBSラジオ「アフター6ジャンクション」「ライムスター宇多丸とマイゲーム・マイライフ」放送後の様子。

小島秀夫と三浦大知が11月14日、TBSラジオ「アフター6ジャンクション」と「ライムスター宇多丸とマイゲーム・マイライフ」の連動番組に出演。収録後に映画ナタリーの取材に応じた。

11月8日に発売されたPlayStation 4用ゲームソフト「DEATH STRANDING」で監督を務めた小島と、出演している三浦。14日の放送では「『DEATH STRANDING』発売記念!小島秀夫がゲームに託した新たな希望とは?」と題された特集に登場した。

「メタルギア」シリーズなどで知られる小島は番組にて、ゲームに出演しているマッツ・ミケルセンやリンゼイ・ワグナー、ギレルモ・デル・トロとのエピソードを明かした。また「最大限に使って(プレイヤーの)気持ちを揺さぶるもの」と考えているという音楽についても。「自分が出演することで世界観を壊さないかどうかが不安だった」という三浦は、ゲーム内の自分に会うという稀有な体験、プレイしながら感じた「顔の見えない相手への思いやり」について語った。なお番組はラジオクラウドなどのアプリで現在も聴くことができる。

他プレイヤーの行動に「いいね」をすることができるが、ネガティブな評価はできない仕様の「DEATH STRANDING」。取材時、小島は「旧来のゲームデザインって自分のために何かをするものなんです。でも今作では『いいね』だけ。他プレイヤーからの『いいね』が増えても武器をもらえたりするわけじゃない」と解説し、一部のスタッフから「誰もプレイしないんじゃないか」という意見が出たと述べる。しかし徐々に理解を得ていったそうで「見返りはないけど『いいね』をして、それを受けた人がまた別の誰かに『いいね』する。その連鎖で優しい世界になりますよね。ネガティブな反応ができるようにして、もしみんなに嫌われたら嫌じゃないですか」とにこやかに考えを語った。

「メタルギア」シリーズなど小島の作品のファンである三浦は「小島さんのゲームは自分の実生活、人生にすごく結び付くんです。こういうセリフを言われたらこんな気持ちになるんだろうとか、新しい価値観を与えてくれる」と魅力を説明する。それを聞いた小島はうれしそうに「ありがたい。生きててよかった。おっさんでもゲーム作ってよかった!」と話した。また三浦は、小島が立ち上げたコジマプロダクションのシンボルキャラクター・ルーデンスの大きなフィギュアを持っていると言い、「ライブを作っていく中でしんどい気持ちになることもあるんですが、パッと振り返るとルーデンスがいる。『きっと小島さんは今もがんばっているんだな!』と思って、背中を押してもらうことが多いですね(笑)」と自宅でのエピソードも披露する。

小島は「目と耳と触覚だけで匂いや温度を感じてもらうために、あらゆることをしないといけない」とゲーム制作について語り、音楽が大きな役割を担っているとコメント。「見えない楽団がいる感覚で、彼らがプレイヤーの行動にもっとも合った音楽を奏でてくれるのが理想です」と続ける。三浦は「崖を登ったりしてスタミナがなくなっていき、山を進んだ先にやっと都市が見える。そのときにカメラが引いて音楽が流れ出して……あの瞬間は震えますよね。自分が乗り越えてきたことを音楽が肯定してくれてる感覚になります」とプレイした際の感想を述べ、「映画的ではありますけど、映画では体験できないことだと思います。なぜなら自分がキャラクターを動かしてたどり着いているから。映画みたいなゲームというカテゴライズもありますけど、小島さんが作ってる作品はそれを超えていると思います」と絶賛した。

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