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竹内結子と水川あさみの信頼関係に曇り? 『スキャンダル専門弁護士 QUEEN』それぞれの目的とは

リアルサウンド

19/2/22(金) 6:00

 ハラスメントに立ち向かい1人の女性を救う模様が描かれた『スキャンダル専門弁護士 QUEEN』(フジテレビ系)第7話。システムエンジニアの芦原江梨子(西山繭子)は、キャンペーンで知名度をあげたスマートフォン決済サービス・ペイグッドのシステム開発チームの責任者を担当していた。芦原は、育休申請中に、同プロジェクトの不備についてやり玉にあげられ、ネット上で炎上騒動に巻き込まれてしまう。キャンペーンで知名度をあげたペイグッドは不正利用の温床となってしまっていたが、芦原が関わっていたのは育休を取得する前で、サービスのリリース前であった。それらの情報から、ペイグッド社がブラック企業であることが徐々に暴かれていく。

【写真】車に乗り込む氷見(竹内結子)

 今回も鈴木法律事務所のメンバーはマタニティハラスメントや、ずさんな経営体制に切り込み問題を解決していく。しかしチームの雰囲気はあまり良いものとは言えなかった。普段以上に必死になる与田(水川あさみ)は、イライラを抑えられず藤枝(中川大志)に声を荒げる。さらに個人的な思い入れもある芦原の案件に対して、冷静になりきれず危機管理チームとの温度差を感じさせる演出もあったように思えた。

 一方、普段以上に物憂げな様子を見せる氷見(竹内結子)も仕事はどこか上の空。与田との関係は良好なように振る舞うものの、秘密裏で動いている案件もあり、与田に全てを明かしていないことが明るみになり、与田も不信感をあらわにする。しかし氷見の件に関して真野(斉藤由貴)はどこかドライな様子。危機管理チームは、仕事のチームワークこそ良いが、それぞれがこの仕事を選んでいる理由はバラバラなのだろう。各々の目的のために動いているときは、良くも悪くも”個性”が際立ってしまう様子だった。

 与田の執拗な怒鳴り声や態度に、藤枝は快く思っていない描写が増える。もちろん藤枝の失言故のケースもあったが、それ以外でもいじめとも取れるようなやり取りが見受けられた。その度に藤枝は、困ったり、謝ったり、苛立ったりとリアクションを見せた。こういった行為の積み重ねが、ハラスメントに繋がらないかも注目しておきたい。さらに、勝手に自分本意に動く氷見の動向も見逃せない。クライアントのためを装い、自身の得になるように立ち回る様子は、危機管理チームの和を乱す行為にも成り得る。

 そんなチームではあるが、水川も竹内も、コロコロと表情を変える愛らしさの他に、自立した強さを持つ女性という一面をきちんと持っている。一辺倒に個性的な弁護士を演じているわけではなく、どこか誰しもが共感できるような芯の強い部分が見え隠れするからこそ、魅力の引き立つキャラクターだろう。氷見のプライベートも徐々に明かされ、解かれ始めている謎に焦らされる気持ちだ。

(Nana Numoto)

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