Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play

「歪んだ波紋」松田龍平が記者に親近感、松山ケンイチは長塚京三の“しわ”絶賛

ナタリー

19/10/28(月) 14:15

「歪んだ波紋」完成試写会の様子。

NHKプレミアムドラマ「歪んだ波紋」の完成試写会が本日10月28日に東京・NHK放送センターで行われ、キャストの松田龍平、松山ケンイチ、小芝風花、長塚京三、原作者の塩田武士、製作統括の佐野元彦、演出の佐々木章光が出席した。

塩田の同名小説をもとにした本作は、誤報を出してしまった新聞記者、ネットニュース編集長、子育てに悩む女性記者といったさまざまな“記者”たちの姿が描かれる社会派ドラマ。ひき逃げ事件の犯人が被害者の妻であるという誤った情報を出してしまった新聞記者・沢村政彦を松田が演じ、政彦の大学の同期生であるネットニュース編集長・三反園邦雄に松山、ひき逃げ事件の被害者の妻・森本敦子に小芝、政彦の父の盟友だった相賀正和に長塚が扮する。

松田は「現在撮影中なんですが、生々しい情報社会を描いている作品です。完成を楽しみにしています」と期待を込める。松山は「今は何か気になることがあったらすぐに調べられる世の中ですが、この作品をきっかけにそれが怖くなりました。どう情報を取捨選択していくか? 自分で考えなければいけないなと思います」とコメント。「この作品は4Kで撮影されているんですが、今まで切り取ることができなかった役者のいろんな表情を観ることができると思います。その中で印象的だったのは長塚さんのしわ! 技術的な部分以外のものを表現されているなと。僕もしわを作っていかなくちゃ!と思いました」と続ける。それを受けて長塚は「これからはしわを全面に押し出していきたいと思います!」と力強く表明し、会場の笑いを誘った。

最近ニュースを見るようになったという小芝は「何が正しくて、何を信じて学べばいいのか、今悩んでいるところです」と打ち明け、「自分は普段、人前に出る仕事をしていますが、私が演じる敦子は一般の女性です。そんな人が誤報によって夫を殺した犯人じゃないかと周囲に疑われてしまう。怖いことだなと思いました。お仕事をする中で忘れていた、人に見られる怖さを撮影に入ってから思い出しました」としみじみと口にした。

旧世代の新聞記者役を楽しんでいるという長塚。「歳を取ってから始まる何かがあると思っています」と話し、「今やっと、十分納得のいくだけの歳を取ったな、老けたなと思ってます。そこからできることがあるんじゃないかと思ってやってます。ぜいたくな共演者の方ばかりなので、その演技をお楽しみください」とアピールする。

5つの短編で構成されている原作小説。塩田は「ドラマでは8話になると言われて、最初はできるのかな?と思いました」と振り返り「でも、台本が届いて読むたびに面白くて、だんだん悔しくなってきました。ただ悔しいと同時にうれしくて、もっと面白い小説を書こうという刺激にもなっています。これだけ面白いドラマはなかなか観られないと思います」と太鼓判を押す。

終盤ではキャストが質問を受け付けるコーナーも。作品を通じて新たに知ったことがあるか尋ねられた松田は「記者の方に親近感が湧いたという感じですかね。大変な仕事だなと思いました。今、皆さんの前にいて、そういう気持ちです」とはにかむ。松山は「24時間、ニュースは出てきますよね! だから記者はいつ寝てるんだろう?と思いました。役者とちょっと似てるのかもしれない」と回答。小芝は「訂正記事ってちっちゃ!て思いました」と笑い「最初に出た誤報記事のほうが訂正記事より広まってしまうのは衝撃的でした。自分の言葉を意図しない方向で切り取られたらどうしようと思うので、皆さん温かい記事をお願いします」と笑顔でリクエストする。そして長塚は「自分が間違うことなんてあるはずがないと思い込むという、そういう落とし穴があるのかもしれませんね」と述懐した。

向井康介が脚本を手がけたドラマ「歪んだ波紋」は、11月3日からNHK BSプレミアムで放送スタート。毎週日曜の22時からオンエアされる。

NHKプレミアムドラマ「歪んだ波紋」

NHK BSプレミアム 2019年11月3日(日・祝)スタート 毎週日曜 22:00~20:49

新着エッセイ

新着クリエイター人生

水先案内

アプリで読む