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現代のテクノロジー環境での多様な表現の展覧会『オープン・スペース 2021 ニュー・フラットランド』開催

ぴあ

マヌエル・ロスナー《Surprisingly This Rather Works》 展示風景、ケーニッヒ・ギャラリー、2020年(参考図版)

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メディア・アート作品の展示や、現代のメディア環境における多様な表現を取り上げる「オープン・スペース 2021 ニュー・フラットランド」展が、10月30日(土)より、NTTインターコミュニケーション・センター [ICC] ギャラリーBほかにて開催される。

展覧会タイトルの「ニュー・フラットランド」は、英国のエドウィン・A・アボットが1884年に書いた小説『フラットランド たくさんの次元のものがたり』(竹内薫/訳 講談社)からインスパイアされており、一般的にフラットランド=2次元の平面世界からは、1次元や3次元の世界を知ることができない、と言われている。しかし、私たちは自分のまだ知り得ない世界の存在を想像し、未知の世界へと思考を広げてきた。

同展では、このような現代のテクノロジー環境を、新たな認識を生み出す可能性を持った新しいフラットランドと考え、閉ざされた次元を超えた世界を想像させるさまざまな表現を紹介。

例えば、2021年に制作された伊阪柊《Sprites》は、会場に置かれたアンテナが電磁波を検知すると、その強弱によって、リアルタイムに映像の中で「スプライト(雷)」が反応する。電磁波による自然環境や電子機器などへの影響を考察するインタラクティブな作品だ。

また、オンライン・アーティスト・イン・レジデンスに滞在している原田郁は、原田の現実のアトリエと仮想世界のアトリエを重ね合わせ、絵画制作を行う。現実世界と仮想世界を行き来しながら、絵画制作のプロセスを公開する。

こうした作品や表現は、リアル(実物)もあれば、オンラインでつながったものもある。それらを体験することで、私たちは新しい認識を生み出す私たちの可能性や、閉ざされた次元を超えた世界、といったものを想像できることだろう。

会期中には、トークなどのプログラムも予定されており、メディア・アートや現代のテクノロジー、デジタル技術を通じて、考えたり、知ったりすることができる内容となっている。ぜひ足を運んで、最先端の技術と思考を感じてほしい。

出品作家:伊阪柊/イップ・ユック゠ユー/岩井俊雄/emolingual/齋藤帆奈/グレゴリー・バーサミアン/原田郁(オンライン・アーティスト・イン・レジデンス)/布施琳太郎/細井美裕/山形一生(オンライン・アーティスト・イン・レジデンス)/アンナ・リドラー/マヌエル・ロスナー/小鷹研究室(名古屋市立大学)/リサーチ・コンプレックス NTT R&D @ICC/梅沢英樹+佐藤浩一(10/30-12/19)/米澤柊(1/15-2/27 *予定)

イップ・ユック=ユー《To Call a Horse a Deer / 指馬為鹿》2018年
布施琳太郎《名前たちのキス》2021年 撮影:木奥恵三
原田郁《WHITE CUBE - WHITE CUBE 2021》 2021年(参考図版)撮影:木奥恵三
岩井俊雄《マシュマロモニター》2002年 撮影:木奥恵三

【開催概要】
会場:NTTインターコミュニケーション・センター [ICC] ギャラリーB ほか
会期:2021年10月30日(土)~2022年2月27日(日)
時間:11:00~18:00
休館日:月曜日(祝日の場合翌日休),12月27日~1月4日,2月13日(保守点検日)
料金:無料(事前予約制・当日入場は事前予約者優先)
オンライン会場:ハイパーICC(https://hyper.ntticc.or.jp/
公式サイト:https://www.ntticc.or.jp/ja/

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