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二階堂ふみに瓜二つの子役・清水香帆 『エール』裕一と音の運命的な出会い

リアルサウンド

20/4/2(木) 12:00

 福島市の名所・花見山公園から、“雪うさぎ”で有名な吾妻小富士を眺める風景で幕を開けた『エール』(NHK総合)第4回。“ムービングサーズデー”とは朝ドラ受けを担う、『あさイチ』MCの博多華丸が、『半分、青い。』放送時に、「ことが動く曜日」として提唱したもの。働き方改革により週5回に短縮となった『エール』においても、このムービングサーズデーは立証されることとなる。

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 それが、裕一(石田星空)と音(清水香帆)の運命的な出会いだ。福島市から鉄道で1時間、まさ(菊池桃子)の実家がある川俣へと遊びに行く裕一。織物で栄えた川俣は、映画館や賑やかな出店が並ぶ、華やかな街だ。そこで裕一は、ふと聞こえてくる賛美歌「いつくしみ深き」に誘われるように教会へと向かっていく。

 そこで聖歌隊に囲まれ、賛美歌を歌っていた少女が、後に裕一の妻となる音。満面の笑みで歌う音に裕一は、まるで電撃が走ったかの如く恋に落ちる。手を振る音に、裕一も手を振り返すが、それは父親に向けてというのも漫画のような展開。左手にはべっこう飴、右手は高鳴る心臓を押さえ、裕一は「川俣いい! すごくいい!」と叫ぶのだった。

 驚くのは、音を演じる子役の清水香帆が、後にバトンタッチとなる二階堂ふみに瓜二つであること。制作統括の土屋勝裕氏によると、清水は大勢の子役が参加したオーディションの中から、3次審査まで勝ち進み今回の抜擢に至ったという。彼女にいまだセリフというセリフはないため、今後さらなる衝撃を与えてくれるはずだ。

 さらに、ムービングサーズデーと言えるのが、裕一の初めての作曲である。小学校の担任・藤堂(森山直太朗)から出された作曲の宿題。蓄音機から流れる西洋音楽に興味を持つ裕一の姿に、三郎(唐沢寿明)は新しいレコードを、さらには『作曲入門』の本を買い与える。三郎とまさが見守る中、夜遅くまで読みふける裕一。そして、早朝。学校にやってきた裕一は、クラスにあるオルガンを弾き、あともうちょっとというところで、頭の中にメロディーが鳴り響く。

 「できた!」。これが裕一にとって初めての作曲。黒板には五線譜に記譜された弾むようなメロディーが残されていた。天才作曲家と呼ばれることになる、裕一の音楽人生が今、幕を開けた。(渡辺彰浩)

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