山形の暗い話をさんざんしましたけど、その山形の中でも、さらにおかしくなってしまうケースもあるんですよ。

うちのマネージャーの江口豊という人がそうで、彼は僕と同じ歳。東京に来てから出会ってもう20年くらい一緒にいるんですけど、彼は、本当におかしくなる寸前で生きている男なんですよ。

普通、刑務所って割と周りに何もないような、へんぴな場所にあるでしょ。だけど、山形刑務所は違う。山形市内にあるんです。

その山形刑務所の真ん前にある家で育ったのがこの江口で、幼少期は刑務所の存在に怯えながら暮らし、どうやらそれが原因で屈折を繰り替えして現在に至るようです。

ちょっと本人に聞いてみたいと思います。

峯田　「山形刑務所って、なんで住宅地にあんの？」

江口　「知りません」