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和紙の文化通して日常を見直す、ドキュメンタリー「明日をへぐる」公開

ナタリー

「明日をへぐる」

ドキュメンタリー映画「明日をへぐる」が、9月11日より東京・ポレポレ東中野ほか全国で順次公開される。

高知県いの町吾北地区を中心に、土佐和紙の原料・楮(こうぞ)をめぐる人々の暮らしを記録した「明日をへぐる」。和紙文化を通して日本人の日常を見直してみたいという思いから製作された。監督を務めたのは「鳥の道を越えて」でキネマ旬報の文化映画部門1位を獲得した今井友樹。ナレーションを原田美枝子、音声ガイドナレーションを笠井信輔が担当している。YouTubeでは予告編が公開中だ。

今井は「手間がかかり大量生産も出来そうにないへぐりの作業をじっと見ていると、僕は“便利さ”ばかりを求めて忘れていた、“豊かさ”がそこにあることを感じました」とコメント。「はたして明日の暮らしの何を削り、何を残すことができるのでしょうか」と問いかけ「この映画は、僕たちの未来のために記録しました」と結んでいる。

今井友樹 コメント

高知県いの町で楮をへぐる90代の女性たちに出会いました。楮の外皮を何度も何度も削り落とし、繊維だけを残していきます。
こうしてへぐった繊維は、1000年以上の耐久性を持つ和紙へと生まれ変わります。彼女たちの手わざや佇まいからは、世代を越えて受け継がれてきた山里の暮らしが見え隠れします。そして手を動かしながらも口を動かすことを忘れない彼女たちの体験談に、僕はすっかり魅了されました。手間がかかり大量生産も出来そうにないへぐりの作業をじっと見ていると、僕は“便利さ”ばかりを求めて忘れていた、“豊かさ”がそこにあることを感じました。はたして明日の暮らしの何を削り、何を残すことができるのでしょうか。この映画は、僕たちの未来のために記録しました。

(c)2021SIGLO

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