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初ソロ楽曲も登場。『アナと雪の女王2』リピート鑑賞時はクリストフに注目!

ぴあ

19/12/25(水) 18:00

『アナと雪の女王2』 (C)2019 Disney. All Rights Reserved.

先月22日から公開をスタートした『アナと雪の女王2』が全世界で動員を伸ばし続けている。日本でもすでに動員641万人、興収82億円を突破。観客の中には複数回、劇場に足を運んで主人公の姉妹エルサとアナの関係について考察したり、作品の舞台について新たな発見をする人も出てきている。本作は、製作陣が語る通りエルサとアナがすべての物語の中心におり、それ以外のキャラクターはあくまでも“姉妹のドラマを精緻に描くため”に存在しているが、その中でも彼女たちと行動を共にするクリストフが重要な役割を果たしている。

クリストフは前作『アナと雪の女王』の冒頭から登場する男性で、トナカイのスヴェンを相棒に山で暮らす心優しい人物だ。彼はある出来事がきっかけでアナが姉を探すのを手伝うようになり、前作のラストではアナと心を通わせるようになった。

『アナと雪の女王2』でクリストフはスヴェンと共にアナや姉が暮らすアレンデールで暮らしており、アナにプロポーズするべくあれこれ準備をするが、タイミングが悪く話を切り出せないでいる。一方、王国には未曽有の危機が到来。姉のエルサは自分だけに聞こえる歌に導かれるように未知の世界に足を踏み入れる(イントゥ・ジ・アンノウン)ことを決め、アナはそんな姉を何があっても守ろうと決意する。

魔法の力を宿したエルサに対し、アナは“信じる心”だけを頼りに冒険する女性だ。そんな彼女をクリストフはいつも見守り、愛情を注ぐが、アナは何よりも姉のエルサのことを第一に考えている。最新作でクリストフはアナに変わらぬ愛情を持ちつつも、自分が取り残されてしまった気持ちになる。自分は相手のことを第一に考えているけど、相手は自分ではなくて別の人間を最優先に考えているのではないだろうか? 劇中ではクリストフ初のソロナンバー『Lost In the Woods(恋の迷い子)』も歌われる。

本作は主要なキャラクターの様々な関係性が描かれるが、エルサ、アナ、そしてクリストフの関係は非常に複雑で繊細に描かれている。3人は通常の恋愛ドラマにあるような“三角関係”ではなく、エルサもクリストフもそれぞれの方法でアナを支えているし、エルサが自分に持っていない要素をクリストフに見出していると感じられる場面も『アナと雪の女王2』には登場する。

このシリーズは“真実の愛”が重要なテーマのひとつになっているが、それは“恋人関係”だけを指しているわけではない。姉妹や恋人、仲間、同じ街で暮らす人たちにも真実の愛があり、それらは独占したり、ひとつだけを選択するものではなく、それぞれの相手に、自分ができる最善の方法で愛情を注ごうとする。

映画はダイナミックな冒険や衝撃的な真実が描かれ、次から次へと新曲が登場するが、クリストフの行動や想い、何かが起こった時のリアクションに注目して2回目を観ると、アナとクリストフだけでなく“姉妹の関係”もさらに深く読み解けるはずだ。

『アナと雪の女王2』
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