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ミュージカル『(愛おしき)ボクの時代』、画期的な創作プロセスで誕生

ぴあ

19/11/14(木) 0:00

ミュージカル『(愛おしき)ボクの時代』

近年少しずつ意欲作が増えてきてはいるものの、海外産の作品に比べると成功例はまだまだ少ない日本オリジナル・ミュージカル。その理由のひとつとして挙げられるのが、クリエイションにかけられる時間・手間暇・予算の圧倒的少なさだ。そんな現状に一石を投じるプロジェクトであるミュージカル『(愛おしき)ボクの時代』が、明日11月15日(金)に東京・DDD AOYAMA CROSS THEATERにて「1stプレビュー公演」の幕を開ける。

特筆すべきは、2期に分けたプレビューを行い、ブラッシュアップ期間を設けた後に本公演の幕を開けることと、その本公演を含めた全体をトライアウト公演と位置づけ、将来的にさらに大きな劇場での上演を目指している点。また、創作プロセスとしてはそのようなブロードウェイ式のやり方を踏襲する一方で、内容としては「日本人特有の身体感覚・言語を素直に使って表現する」ことを標榜している点にも期待が持てる。

脚本・演出の西川大貴、音楽の桑原あいとも、ミュージカル作家としては未知数。だが、だからこそ、プロジェクトにスーパーバイジング・ディレクターとして参加している演出家ダレン・ヤップ(『ミス・サイゴン』『ゴースト』)や、今回のトライアウト公演の観客からの感想に素直に耳を傾けることができるのは確かだろう。“観に行く”というよりも、クリエイションに“参加する”、未来の大作を“育てる”ような気持ちで劇場に足を運びたい。

ミュージカル『(愛おしき)ボクの時代』は、11月15日から18日(月)まで1st プレビュー公演、11月23日(土)から26日(火)まで2nd プレビュー公演、11月30日(土)から12月15日(日)まで本公演を行う。

文:町田麻子

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