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SSFF & ASIA 2020最高賞は「11月1日」、深田晃司や筒井真理子が評価

ナタリー

20/9/27(日) 21:10

ショートショート フィルムフェスティバル&アジア2020アワードセレモニーの様子。

ショートショート フィルムフェスティバル&アジア(SSFF & ASIA)2020のアワードセレモニーが、本日9月27日に東京・明治神宮会館で開催され、グランプリにあたるジョージ・ルーカス アワードに「11月1日」が選ばれた。

今年のSSFF & ASIAには、世界112の国と地域から5000作品以上が集まった。ジョージ・ルーカス アワードに輝いたチャーリー・マントンの監督作「11月1日」は、息子を殺した男の死刑執行を見届けに向かう母親の物語。審査員を務めた俳優の筒井真理子は「主人公はずっと怒っているんですが、その奥にものすごく深い悲しみを抱えているのが伝わってきました。最後の彼女(主演俳優)の表情が本当に複雑で、私もこういう役者になれたらいいなと思いました。役者の皆さんが素晴らしかったということは、監督も素晴らしかったのだと思う」と評価を述べる。同じく審査員の映画監督・深田晃司は「映画を観ていいなと思うのは、共感できた瞬間よりも、理解できない“他人”を感じたとき。日常においても、隣りにいる人の考えがわからないからこそコミュニケーションを取ったり、じっと見つめたりする。それと同じような距離感が、この映画のスクリーンと観客の間に結べたと思う」と選出理由を語った。

また、東京都の魅力を伝えるためのCinematic Tokyo部門の優秀賞は、チャールズ・リチャードソンの「グッピー」が受賞。発表のため駆け付けた東京都知事の小池百合子は「コロナ禍で打撃を受け、アートやスポーツ関係の多くの方が苦しんでこられた。東京都としてもアーティストの方々を応援しようと、いろいろな工夫をさせていただいています。これからもますます、文化を発信する地・東京として元気にがんばっていきたい」とスピーチした。

セレモニーには、フェスティバルナビゲーターを務めるGENERATIONS from EXILE TRIBEのメンバーも登壇した。U-25プロジェクトの受賞発表に参加した佐野玲於は、優秀賞作品「RETURN」に関して「同世代の監督さんがこのようなテーマを5分の中で表現されていることに驚きました。自分も今年25歳。同世代のクリエイターさんの活動にとても刺激をいただきました」とコメント。またセレモニー終盤には、彼ら7名が全員参加する「CINEMA FIGHTERS project」第4弾の製作発表も行われた。

最後にSSFF & ASIA代表の別所哲也は「今年はこうしてセレモニーのために集まれただけでも奇跡。(コロナ禍の)ニューノーマルの時代にどのようなエンタテインメントやアートの表現方法があるのかを、文化従事者としても探ってまいりたいと思います」と挨拶した。

SSFF & ASIA 2020の受賞結果は以下の通り。

SSFF & ASIA 2020 受賞結果

ジョージ・ルーカス アワード / インターナショナル部門 優秀賞

チャーリー・マントン「11月1日(原題:November 1st)」

アジアインターナショナル部門 優秀賞 / 東京都知事賞

チャールズ・シウジー・ドン「授業の後で(英題:After Class)」

ジャパン部門 優秀賞(東京都知事賞)

古川原壮志「緑の雪」

Cinematic Tokyo 部門 優秀賞(東京都知事賞)

チャールズ・リチャードソン「グッピー(原題:Guppy)」

CGアニメーション部門 優秀賞

ジョナサン・ランガガー「宇宙の恋(原題:Cosmic Fling)」

第5回ひかりTVアワード

大門嵩&ジョン・コックス「多日想果(英題:Tapioca Diary)」

バイオジェン・アワード

カイ・シャンチャン「最後の試験(英題:Final Exam)」

U-25プロジェクト 優秀賞

山口十夢「RETURN」

ノンフィクション部門 優秀賞

サーシャ・レインボー「カマリ(原題:Kamali)」

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