すごい。マジすごい。初めて観たのはトロント映画祭の試写だったけど、そのときも最後に拍手が起きたの納得なのよ！　だって、これってまるで“遺書”。人生の夕暮れを感じた天才映画作家アルモドバルが、「あぁそうだ。伝えきれてなかった自分のことを映像にしよう」と思って作ったとしか思えないの。しかも、描かれるストーリーの切ないことといったら……。 でもこれでよ～く分かりました。バンデラスのこと、本気で好きなのね。だって、“元カレ”設定で出てくる妙齢の殿方、バンデラスにソックリよ。こんな私的な話なのに、壮大なロマンスに仕上がってるのもアルモドバルのなせる技。