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GLAYの4カ月連続配信ライブ、ファイナルはTERUプロデュース!ビルボードを舞台にした特別な一夜

ナタリー

GLAY「THE ENTERTAINMENT STRIKES BACK LIVE at HOME Vol.6」の様子。(撮影:岡田裕介)

GLAYの4カ月連続配信ライブ企画の第4弾「THE ENTERTAINMENT STRIKES BACK LIVE at HOME Vol.6」が、本日6月26日に配信された。

GLAYのメンバー4人が各公演ごとにプロデューサーを務め、自身が作曲を手がけた楽曲のみで構成したセットリストをもとにライブを行った企画「THE ENTERTAINMENT STRIKES BACK」。3月にTAKURO(G)、4月にHISASHI(G)、5月にJIRO(B)がそれぞれプロデューサーを担当し、最後はTERU(Vo)がライブのプロデュースを手がけた。この記事では6月18日に東京・ビルボード東京にて有観客で行われたライブ収録の模様をレポートする。

開演時間になるとフォーマルな白いジャケットを着たメンバー、そしてTOSHI(Dr)、村山☆潤(Key)、ストリングスカルテットがTERU制作の華やかなSEをバックに登場。ステージに現れるなり村山が弾き始めた優雅な鍵盤の音色が、観客を特別な一夜へと誘った。ドラムカウントを合図に、ストリングス隊の美しくも力強いサウンドでスタートしたのは「傷だらけの太陽」。荘厳さを増したスペシャルなアレンジは、まるでこの曲に込められた強い意思を際立たせるよう。そしてTERUはタンバリンを手に取り、軽やかに2曲目「BLAST」を続ける。リズム隊が繰り出す心地のいいスカビートをストリングスと鍵盤が彩り、間奏ではHISASHIがドラマティックなギターソロでオーディエンスを魅了した。

「今日は晴天。そんな青空にとっても似合う曲をお送りします」とTERUが告げ、大きく息を吸って歌い始めたのは「BLEEZE」。TERUの晴れやかな歌声とさわやかなバンドアンサンブルが会場に心地のいい夏の空気をもたらした。TERUは会場を見渡しながら「4カ月にわたり、僕らのできる限りのエンタテインメントを皆さんにお届けしてきました」と述べ、「なかなかうまく活動できない時期ですけど、こうやって動くことによって、みんなとずっとつながっているような感覚や喜びを感じさせてもらっています」と思いを噛み締める。そして「今日は150名の方に来てもらってるんです、なんと。120名って言ってきたんですけど、150名でしたね!(笑)」と観客の数を間違えて発信してきた天然っぷりを見せつつ、「そんな150名のお客さんの目の前で見てもらえる喜びを、曲たちにどんどん詰め込んで愛情たっぷりにお届けしますので、ぜひ楽しんでください」とオーディエンスに語りかけた。

「空が青空であるために」ではTERUならではのまっすぐなメロディとみずみずしいサウンドが響きわたり、太陽に照らされたかのような明るい空気が場内いっぱいに満ちていく。「I will~」では深みのあるアンサンブルと重みのある歌詞を、観客がじっくりと聴き入っていた。雨が降りしきる音からスタートしたのは「RainbirD」。TERUの切なくも優しい歌声と、ストーリー性を伴って展開されていくバンドサウンドが一体となって1つの世界観を作り上げた。「COLORS」が始まるとステージ背景の黒いカーテンが開いていき、東京の街が彼らの後方に広がる。TERUはこの景色とリンクするかのように「大好きな街を離れ暮らして 今ではここが気に入っているから」と離れた暮らす父への思いを歌唱。まるで野外で演奏しているかのような開放感のある光景の中、TERUの伸びやかな歌声と壮大なアンサンブルが響きわたった。

「the other end of the globe」では暗闇の中でも自分の思いを信じて進んでいく、昨今の世の中と重なるような思いが希望に満ちたメロディに乗せて歌われる。ライブ終盤に披露されたのは、1996年に初めてGLAYの作品に収録されたTERU作詞作曲のナンバー「週末のBaby talk」。タンバリンを交えた心躍るようなビートに、オーディエンスは楽しげにハンドクラップを重ねた。ラストナンバーは陽気なメロディが朗らかな空気を生み出す「YOUR SONG」。未来を切り開いていくポジティブなメッセージを観客に届け、TERUの「サンキュー! 愛してるぜ!」という言葉とともにGLAYはステージをあとにした。

アンコールが始まる頃には、ステージ後方に美しい夜景が広がっていた。大きな拍手に呼ばれて再びステージに姿を現したTERUは「いやー、この光景が見たかったんですよ。大都会、東京!」と満足げ。「それぞれメンバーがプロデュースしてきましたけど、どの回も楽しかったですね。HISASHIの回ではドローンを飛ばしたし」と彼が話を切り出すと、HISASHIも「今思えばアンコールやればよかったね」とアンコールなしの怒涛の勢いで終えた自身のプロデュース公演を振り返る。TERUが「しかも10曲縛りなのにHISASHIのライブは9曲だったよね。1曲足りないのに『いいんだー!』って言ってたよ」と指摘すると、HISASHIも「『いいんだー!』って言ってたっけ?」と子供のように笑い、その様子をオーディエンスは温かく見守った。JIROもリラックスした様子で「永井さん、今日衣装地味じゃない?」とTOSHIの衣装を指摘し、「なぜかと思ったら永井さんの衣装が全部ここに使われてるんだよ!」と会場のキラキラとした飾りを指差す。そんなアットホームな空気の中、JIROは「今度は派手なロックンロールで皆さんと1つになりましょうよ。今日は特別な夜で、2021年を象徴するような1日になったと思います。皆さんご参加ありがとうございました!」と楽しそうに挨拶した。

TAKUROは「僕は素晴らしいソングライターの皆さんとこうやってバンドができることを、すごく今回幸せだと噛み締めながらギターを弾いてました。みんなありがとう」としみじみと語る。そして「この前、函館のTERUのスタジオでレコーディングをしていたんですけど、そこでTERUの父ちゃんが大活躍していて」と切り出し、「リアル“COLORS”をずっと隣で見てるわけですよ。『よく似てきたなー』って。泣きそうになったよね。50メートル離れたら、区別つかないかも」とTERUが父を思って作った「COLORS」の歌詞を持ち出してエピソードを語った。

TERUは「JIROの公演のアンコールでHISASHIの曲をやって。すごくいい流れだなと思ったので、今回はJIROの曲をやろうと思います」と前置きし、前回のJIROプロデュース公演の流れを受け継いで、JIROの曲を続けてパフォーマンス。まずは「YOU」をじっくりと披露したあと、HISASHIのドラマティックなギターが印象的な「TIME」を届ける。「また必ず一緒に大声を出しながら歌える、そんな希望を持った歌です」というTERU言葉とともに演奏されたのは「lifetime」。温かなハンドクラップの中、TERUは未来に思いを馳せるように明るいメッセージを歌い上げた。最後に披露されたのは5月に配信リリースされたばかりの新曲「FRIED GREEN TOMATOES」。たおやかなストリングを交えてこの曲を演奏し、彼らはオーディエンスの大喝采を浴びながら笑顔でステージを去って行った。

このライブのアーカイブ映像は、明日6月27日17:00から7月11日23:59まで各プラットフォームにて配信される。配信チケットの販売期間は7月11日21:00まで。なおライブ配信は本編のみで、アンコールは含まない。

GLAY「THE ENTERTAINMENT STRIKES BACK LIVE at HOME Vol.6」2021年6月26日 セットリスト

01. 傷だらけの太陽
02. BLAST
03. BLEEZE
04. 空が青空であるために
05. I will~
06. RainbirD
07. COLORS
08. the other end of the globe
09. 週末のBaby talk
10. YOUR SONG
<アンコール>
11. YOU
12. TIME
13. lifetime
14. FRIED GREEN TOMATOES

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