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井上芳雄、「ヒロアカ」劇場版で“丸”に声入れ「想像力でカバーしました」

ナタリー

19/12/5(木) 21:32

「僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ヒーローズ:ライジング」完成披露試写会の様子。

「僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ヒーローズ:ライジング」の完成披露試写会が本日12月5日に東京・豊洲PITで行われ、キャストの山下大輝、岡本信彦、石川界人、梶裕貴、今田美桜、井上芳雄が登壇した。

“平和の象徴”オールマイトの意志を継ぐ新時代のニューヒーローとして、史上最凶のヴィラン・ナインと戦う雄英高校1年A組メンバーを描く本作。長崎健司が監督、黒田洋介が脚本を手がけ、原作者の堀越耕平が総監修とキャラクター原案を担当した。

主人公・緑谷出久(デク)役の山下は、上映前のイベントだったことから「全部ネタバレになっちゃうかもしれない!」と困ったように叫び、「(劇場版)第1作を超えるというご期待に沿えるんじゃないかと思います。僕たちもその期待を超えられるように演じましたので、すごいことになっています! 本当にしびれました!」と観客を煽る。また、「僕は4回泣いたぐらい泣きどころがありますし、初めて『ヒロアカ』に触れる人も、この作品から観ると本当に楽しめるような、全部詰まったおいしいとこ取りの劇場版になってます」とアピールした。

爆豪勝己の声を担当した岡本は、興奮した様子で見どころを語る山下に、「かわいいなー」と目を細める。そして「(デクと勝己は)テレビシリーズでも共闘していたんですが、今回はテレビとは違う共闘が描かれています。どこからがネタバレになっちゃうかわからないんですが、『そんな手の取り合い方ある?』という部分ですね」と紹介。梶に「おー、ギリギリだねー」と茶々を入れられると、岡本は「本来的には僕はネタバレしたい側なので。気を付けます!」と苦笑した。

ナインを演じた井上は「今回のお話をいただき、原作ファンの息子に相談したところ『父さん、それは絶対やらなきゃダメだ!』と言われました」とほほえむ。シーンによっては完成前の画面を見ながらアフレコを行ったと話し、「場合によっては、画面の丸を見ながら『ウウウー!』とか言っているので、自分の人間性がおかしくなるんじゃないかと(笑)。想像力でカバーしました」と振り返り、観客を笑わせた。

ナインの側近・スライス役の今田は「井上さんの声を聞く前に収録があったので、どんなナインかわからない状態でスライスを演じました」と回想。「スライスの声が意外で、お姉さまというか……クールビューティというか……」と言葉を選ぶ様子の山下を、岡本や梶が「(クールビューティーなキャラが)好きなの? 好きなの?」とイジると、山下は「僕、は、好きです!」と恥ずかしそうにしながらもきっぱりと答える。今まで悪役を演じたことがあるのかという質問に今田は「意地悪な役はありましたけど、ここまでの悪役はなかったので、自分でも新しかったですね」と答えた。

イベントでは、主題歌「ハイヤーグラウンド」を手がけたsumikaによるライブも。楽曲を制作するために未完成の本作を鑑賞した片岡健太(Vo, G)は「曲作りに悩んでいたんですけど、(画面の)丸からめちゃめちゃいい声がするので助けられました(笑)。この状態の絵に声入れするという皆さんの職人魂を感じて、そこがカンフル剤になって自分たちも制作を進めることができました」と明かした。

「僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ヒーローズ:ライジング」は12月20日より全国でロードショー。

(c)2019「僕のヒーローアカデミア THE MOVIE」製作委員会 (c)堀越耕平/集英社

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