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嵐 松本潤が『関ジャム』SPでジャニーズのエンタメイズム明かす 「ジャニーさんだったらどうするかなって考えるんです」

リアルサウンド

20/7/30(木) 13:00

 7月29日に『関ジャム 完全燃SHOW』(テレビ朝日系)ゴールデン2時間SPが放送された。

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 同番組初のゴールデンSPとなった本放送では「嵐・松本潤を通して見るジャニーズのライブ演出」と題して、音楽業界の最先端をゆくジャニーズのステージ演出の数々や、嵐のライブ演出を手掛けている松本に宿るジャニーズイズム、ジャニー喜多川の想いが赤裸々に語られた。

 『関ジャム』初出演となる松本。オープニングでは「マニアックな内容が面白くてずっと(関ジャムを)観てたけど、まさか出る側になるとは。早く帰りたいです(笑)」と冗談ぽく笑っていたが、いざ本編が始まるとジャニーズファンはもちろん、音楽ファンも唸るライブへのこだわりや熱い姿勢を見せ、濃密すぎる2時間となった。

 番組前半では、ジャニーズメンバーや有名アーティストが選ぶ「私の歴代ジャニーズNo.1ソング」が発表された。東山紀之(少年隊)はジャニーズの分岐点にあたる曲として近藤真彦「ハイティーン・ブギ」をセレクト。「近藤真彦というビックバンがなければ今のうちの事務所もないし、後輩も生まれてないと思う」と、初期ジャニーズを支えたレジェンドへの想いを語った。

 佐藤勝利(Sexy Zone)は発売当時、小学生だったという修二と彰「青春アミーゴ」を選び、「学校の踊り場でみんな踊っていたのをすごく覚えています」とコメント。また、歌詞に「青春アミーゴ」というタイトルのフレーズを入れていないのはジャニー喜多川のアイデアだという裏話も明かしてくれた。

 さらにジャニーズへの楽曲提供歴のあるスガ シカオは、ライブで涙したという嵐「アオゾラペダル」を、椎名林檎は楽曲だけでなく振り付けも秀逸と少年隊「STRIPE BLUE」をそれぞれ選曲した。

 そして後半パートでは、松本がこれまでに発案してきたコンサートでの革新的な仕掛けが紹介された。例えば、客席の頭上をいく可動式舞台、通称“ムービングステージ”は、2005年『One』ツアーの国立代々木競技場 第一体育館公演にて縦長の会場をうまく活用するために良い方法はないか頭を悩ませていた松本が「踊りながら客席に近づけたら面白いんじゃないか」という考えから着想したもの。当時、客席への移動は花道、またはゴンドラが一般的で、パフォーマンスをしながらの移動は難しいと思われていた。だが、ステージごと移動させることでその問題を解消。さらにステージを透明のアクリル板にして、真下からでもメンバーが見れるようにしたという。この“ムービングステージ”はこれ以降、関ジャニ♾を始め、KinKi Kids、King & Princeなど多くのジャニーズライブで使われるようになった。

 また、“無線制御ペンライト”も松本の発案によるもの。楽曲やパフォーマンスに合わせて客席のペンライトがブロックごとで様々な色に変わり、大きな一体感を生むこの仕掛け。松本はこの演出をファンへの誠意から思いついたという。ジャニーズのライブチケットの値段は統一されており、最前列と最後列であっても金額は同じだ。松本はどの席にいても同じ満足感を味わって欲しいという思いから、たとえスタンド席後方であっても会場の全体像を見て楽しめるこの仕掛けを思いついたそうだ。どんなに大きな会場であってもすべてのお客さんを満足させたいというこの松本の想いは、中居正広からの教えでもあり、何よりジャニー喜多川の信念でもあった。

 松本は、そんなジャニー喜多川のことを自分のエンターテインメントの根源だと語り、中でも2015年『Japonism』ツアーは象徴的なライブだったという。原点回帰をテーマに「ジャニーズのエンタメ」を表現することにデビュー15周年という節目を経て挑んだこのツアーでは、ジャニーズの伝統芸であるマスクマジックや、サプライズゲストとして東山紀之が登場するなど、ジャニーズが最も得意とするショーの要素を強く打ち出して行った。

 『Japonism』ツアーの演出を考える際、松本は「ジャニーさんのエンタメイズム、ジャニーさんだったらどうするかなっていうのを考えるんですよ」と当時の心境を振り返った。そして東京公演の最終日、ライブを観たジャニー喜多川からかけられた「ありがとう」という言葉が忘れられないという松本。その言葉には松本自身やグループとしての成長はもちろん、ジャニーズのエンタメを体現し、世代を超えたファンたちへ届けてくれたことへの感謝の意もこめられているのかもしれないと、松本は少しばかり目を潤ませながら語った。(馬場翔大)

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