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いま、最高の一本に出会える

武田真治

武田真冶『Diner ダイナー』でも肉体美を披露 「こんなに人が死ぬ内容なのに、徹底して“生きる”というテーマがある」

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19/7/9(火) 8:00

全国公開中の『Diner ダイナー』は、店主も客も全員殺し屋という食堂(ダイナー)で繰り広げられる、極彩色の映像美と血みどろの戦いが、蜷川実花の手によって鮮やかに描かれる、スタイリッシュ・バイオレンス・アクションムービーだ。

孤独な少女・オオバカナコは、30万円という高額に惹かれ闇サイトのバイトに応募するも、失敗して殺し屋専用の食堂(ダイナー)に売られ、ウェイトレスとして働くことに。店主のボンベロは凄腕の料理人でありながら、冷酷な元殺し屋で、やってくる客も、クセの強い殺し屋ばかり。

冷酷な店主・ボンベロを藤原竜也、儚そうで実はタフなヒロイン・カナコを玉城ティナが演じ、そして個性豊かな殺し屋には、窪田正孝、本郷奏多、武田真治らが扮している。

武田演じる筋肉自慢のアウトロー・ブロは、仲間を引き連れ毎度どんちゃん騒ぎをするダイナーの常連客。派手なメイクと肉体美で、鮮烈なインパクトをもたらす役だ。

「台本を読んだときは、“このご時世に、人がよく死ぬな、大丈夫かな?”と思いました(笑)。ブロは、この作品の世界観やルールを紹介する役どころなので、できるだけ派手に演じたいと考えました」

蜷川監督は、2012年の写真集『月刊MEN 武田真治』をカメラマンとして撮影したこともあり、旧知の仲だ。

「実花さんは、写真集の撮影の頃はまだ尖っていて怖かったんですよね。それが、今回は毎日ワンピースを着てニコニコしていて。現場ではすごく柔らかいのに、作品はもちろんビシッとしている。それが“進化”なんだと思いました。それに、僕と実花さんは同い年なんです。同世代だからこその物差しみたいなものってあるじゃないですか。だからこそ、そう思うのかもしれません」

さらに、蜷川監督の実父である演出家・蜷川幸雄氏の代表作である舞台『身毒丸』の主演を務めた経験もある彼はこう語る。

「この映画は、こんなに人が死ぬ内容なのに、徹底して“生きる”というテーマがある。それは幸雄先生に通じる、“蜷川印”が押されているように思いました。僕はサックスだったりバラエティだったり、さまざまな活動をしていますが、演劇人としては幸雄先生の『身毒丸』の経験からすごく大きな影響を受けています。だからこそ、実花さんの『Diner ダイナー』に関われたことを誇りに思います」

『Diner ダイナー』
公開中

ぴあ(アプリ)では、このインタビューのロングバージョンを公開中。

撮影/杉映貴子、取材・文/藤谷千明

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