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ハル・ハートリー監督の初期3部作、アップリンク吉祥寺のオープニング作品として劇場公開決定

リアルサウンド

18/11/8(木) 17:11

 NYインディーズの名匠、ハル・ハートリー監督の「ロング・アイランド・トリロジー」が、アップリンク吉祥寺のオープニング作品として12月14日より劇場公開されることが決まった。

参考:アメリカ・インディー映画の祭典はどこに行く? 岐路に立つサンダンス映画祭を徹底検証

 『ヘンリー・フール』『フェイ・グリム』『ネッド・ライフル』の「ヘンリー・ フール・トリロジー」が2018年春に劇場公開されたことも記憶に新しいハル・ハートリー監督。今回上映されるのは、『アンビリーバブル・トゥルース』(1989年)、『トラスト・ミー』(1990年)、そして『シンプルメン』(1992年)というハートリー監督初期の3部作のデジタルレストア版だ。

 ハートリー監督が大学時代の仲間たちと11日間で撮り上げ、ミラマックスによって全米配給された長編デビュー作『アンビリーバブル・トゥルース』は、刑務所帰りの修理工ジョシュ(ロバート・ジョン・バーク)が町に帰還したことにより、彼に恋に落ちた世界の終わりを信じる少女オードリー(エイドリアン・シェリー)をはじめ、町の住民がドタバタ騒動に巻き込まれていく模様を描いた群像コメディ。

 サンダンス映画祭脚本賞を受賞した『トラスト・ミー』は、妊娠して退学となり、父親の突然死の責任を負わされて家を追い出されてしまい行き場をなくした女子高生のマリア(エイドリアン・シェリー)が、廃屋に潜り込み、世間に馴染めず手榴弾を持ち歩く青年マシュー(ドノヴァン)と出会い、不器用に肩を抱き寄せ合う姿を描いたラブストーリー。

 第45回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品されたハートリーの代表作で、ソニック・ユースの曲に合わせて登場人物たちが踊るダンスシーンは90年代の伝説として語り継がれている『シンプルメン』は、テロ容疑で逃走中の父親を捜す旅に出た、犯罪者の兄(ロバート・ジョン・バーク)と大学院生の弟(ビル・セイジ)が、その先で出会ったわけあり風の2人の女性に振り回される模様を描いたロードムービー。

 なお、『シンプルメン』は1992年12月、『トラスト・ミー』は1993年1月にシャンテシネにて日本初公開され、NYインディーズの旗手として多くの映画ファンの心を掴んだ。今回上映されるレストア版は、監督自身の監修によってレストレーションが行われた決定版と呼ぶべき高画質で、日本語字幕もすべて新訳となっている。

 また、“ロング・アイランド・トリロジー”デジタルレストア版は、ハル・ハートリー自身の製作会社ポッシブル・フィルムズより、Blu-ray/DVDのBOXセットとして11月23日にリリースされる予定。特製ブックレット付きのセルのみで、ハル・ハートリー公式サイト(halhartley.com)と世界各国のアマゾン(日本ではamazon.co.jp)にて販売される。(リアルサウンド編集部)

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