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足立佳奈が語る、充実した活動で重ねた経験「あらゆることが歌に繋がっていく」

リアルサウンド

18/10/17(水) 8:00

 シンガーソングライター・足立佳奈の1stアルバム『Yeah!Yeah!』が10月17日に発売された。メジャーデビューから1年の間に、歌だけでなくドラマ出演やMCに挑戦し、“キムチ”や“TikTok”で話題を呼んだ彼女。充実の時間を改めて振り返りながら、その経験があったからこそ出来た本作の内容について聞いた。(編集部)

自分は何者なんだろう?っていうのはずっと思っています(笑)

――昨年8月にメジャーデビューして、あっという間に1年が経ちましたね。

足立佳奈(以下、足立):はい。1日1日が濃くて長かったなって思うんですけど、とにかく毎日が楽しかったです。

――振り返って、どんなことが印象に残っていますか?

足立:まずは、予約イベントやリリースイベントでいろんな地域の皆さんとお会いしたことですね。最初、「デビュー曲を持って全国回るよ」ってスタッフさんから言われた時、「誰も私のことなんて待ってないですよ!」っていうのが正直な感想だったんです。でも、1カ所目の茨城・土浦のイオンモールに行かせてもらった時、ビックリするくらいの人が会いに来てくれて、こんなに私を知ってくださってる方がいるんだ! っていうのにすごく驚いて。その後もイベントをやるたびに2回目、3回目……って来てくれる人がいて、それがどんどん自分の自信になっていった気がします。

――音楽以外の活動も盛んでしたよね。CMや連続ドラマ、東京ガールズコレクション(TGC)、大型ティーン向けイベントなど、いろんなところでお名前を拝見しました。

足立:ありがとうございます。この夏のドラマ『チア☆ダン』は、作品の中で踊れることがすごくうれしかったんですけど、私は高校時代、音楽高校に通っていて、バレエやジャズダンスを習っていたんです。だから、その時夢見たステージがドラマの中で叶ったのは大きな喜びだったなって。TGCやティーン向けイベントは、有名な女優さんやモデルさんに混ざって歌でステージに立たせてもらえたのが幸せでしたね。裏では「“キムチ”の佳奈ちゃんだよね?(※デビューシングル曲「笑顔の作り方~キムチ~)」って声を掛けてくださる出演者の方もいて、そうやって知らないところでも自分を知ってくださっているのは本当にうれしかったです。

――あと最近のニュースといえば、Abema TVの恋愛リアリティーショー『今日、好きになりました』10弾、11弾のテーマ曲で、7月に配信限定でリリースした「私今あなたに恋をしています」に合わせて踊る「今日好きダンス」がTikTokで話題になりましたね。トップTikTokerたちが次々と動画を投稿し、ドラマ『チア☆ダン』で共演した土屋太鳳さんと新木優子さんのダンス動画も数々のネットニュースに取り上げられるほど反響を呼びましたが。

足立:私、実はそれまでTikTokというものをよく知らなかったんです。「皆さんがやってくれてるよ」っていうのを耳にしてから初めてアプリをダウンロードしたくらいで。「今日好きダンス」はもともと番組(『今日、好きになりました』)の出演者の方が作ってくれて、それがSNSを中心に広まった形で、私が知ったのは結構後のことだったんです。

――え、そうだったんですか?

足立:はい。ファンの方から「佳奈ちゃんの歌でみんな踊ってるよ」って聞いて、最初はなんのこと? って(笑)。それで初めてアプリを開いたら、検索する前から(検索バーに)「足立佳奈 今日好きダンス」みたいな感じでバーッと出てきて、すごいビックリしたのを覚えています。太鳳さんと新木優子さんのダンスでさらに広まったのも大きいと思うんですけど、『今日、好きになりました』のテーマ曲に私を選んでくださった番組スタッフさん、その曲を受け入れてダンスを作ってくれた出演者の方、そしてそれを広めてくれた人、評価してくれた人全員に「ありがとうございます」って伝えたいです。

――そういう幅広い展開の中で、「足立佳奈」という波が世の中にどんどん広がっていった1年でしたよね。Twitterのフォロワー数も現在31万人を突破しています。

足立:私はもともと歌が歌いたくてCDデビューをさせてもらったんですけど、それ以外のところでも求めてくださる方、認めてくださる方がいるというのはすごくうれしかったし、勉強になりました。「佳奈ちゃんってタレントさんなの?」みたいな声もたまに聞こえてくるんですけどね。

――NHK Eテレ『国語表現』のMCや、大手企業のキャンペーンキャラクターなど、確かに活動的にはタレントさんと変わらない部分も。「自分は何者なんだろう?」って思ったりしませんでした?

足立:あー。何者なんだろう? っていうのは今もずっと思っています(笑)。

――あはははは。私、足立さんがここまで幅広い仕事をやっていくとはデビューの時に想像してなかったんで結構ビックリしたんですよ。

足立:ですよね(笑)。応援してくれる皆さんも多分そうだと思います。でも最初、歌が好きでずっと歌っていけたらなと思いつつ、それ以外にもいろんな世界が待っているんじゃないか……という気持ちも実はあって。だからマネージャーさんから「ドラマどう?」って聞かれた時はすぐ「やりたいです」って答えたし、バラエティも「やりたいです」、MCも「やりたいです」って感じで。

――提案してもらうお仕事には、全て二つ返事で引き受けてきたんですね。そこに不安や迷いはなかった?

足立:私、初めてのことはなんでもやってみないと気が済まないタイプなんです。挑戦して初めて向き不向きも分かったりするだろうし。だから基本は全部積極的に引き受けてきて、女優さん、モデルさん、タレントさん……と、その道のプロフェッショナルのお仕事を近くで見せてもらう中でいろいろ勉強させてもらいましたね。

――例えばどんなことを感じたんですか?

足立:この女優さんは本当にお芝居が好きで、魂を込められているんだなとか、そこにものすごい熱を感じることがあって。すると今度は自分のことを考え出すというか、「私は何が一番好きなんだろう? やっぱり歌かな。もっと歌で素直な想いを真っすぐ届けていきたい」……って、己を振り返るきっかけにもなるんです。

――いろんなお仕事を経験したからこそ、改めて歌への情熱を再確認した部分もあったんですね。

足立:そうですね。もちろん、どの分野のお仕事も本気でやらせていただいてはいるんですけど。あとは、いろんな現場で同世代の子に刺激を受けたり、悔しい想いをした時に、その感情を曲作りに生かせたことがあって。あらゆることが歌に繋がっていくんだなーというのが知れたのも大きな発見でした。 

自分の新たな一面にも重きを置いた1stアルバム

――10月17日には、デビューからの全シングルと配信楽曲が網羅された1stアルバム『Yeah!Yeah!』がリリース。タイトルからして、足立さんの元気で明るいキャラクターが表現されていますね。

足立:スタッフさんから「アルバムが出せるよ」って言われた時の私のファーストリアクションが「え、めっちゃうれしい! イェーイ!」だったんです(笑)。だいぶテンションの高い感じで。タイトルは「今までの私」とか「これからも」とかほかにもいろいろ考えてみたんですけど、スタッフさんから「飾らずに、そのままの感じでいいんじゃない?」と言われて、最終的に等身大の私らしいこのタイトルに決めました。

――“Yeah!”を2つ並べたのはどうして?

足立:最初はひとつだったんですけど、自分が発する“Yeah!”だけじゃなく、その先にあるファンの方の応援やスタッフさんとの「よし頑張ろう!」の“Yeah!”も入れたいなって。これからもみんなで支え合って繋がって作っていきたいという意味で“Yeah!”を2つにしました。

――ひとつ目は自分、2つ目は周りの皆さんの“Yeah!”ってことですね。楽曲にも触れていきたいのですが、今回、既発曲は足立さんのイメージに合った前向きで快活なイメージのものが多く、逆に新曲は大人のラブソングだったり、陰のある一面も見せているのが印象的でした。

足立:今までずっと「エールや笑顔を届けたい」という気持ちで、楽曲もスポーツを連想させるようなエネルギッシュな応援歌みたいなものが多かったんです。でもこのアルバムを出すとなった時、自分の新たな一面も出したいなっていうのをすごく思って。エールを届けたいという気持ちはそのままに、どうしたら新たな自分が出せるんだろう? といろいろ考えて、エールはエールでもスポーツ方面だけじゃなく恋愛を頑張ってる人の背中を押せるものはどうかなって思ったんです。だから今回は今まで歌ってこなかったような恋愛をテーマにした新曲も入ってて、そこに今までとは違う一面を表現できてるかなって。本当にガラッと変わってるので、みんなに届いた時にどう思われるか、リリースまで不安なところもあるんですけどね。

――10月1日から先行配信中の新曲「あの日に戻れるなら…」もそんな新曲群のひとつで、この季節にぴったりの切ないラブバラード。MVもすでに大きな反響を呼んでいます。

足立:「今までにない曲調で、佳奈ちゃんの新しい一面が見れてうれしい」とか「この曲を聴いて初めて足立佳奈いいなと思った」っていう反応が私の耳も入ってきてて、それにちょっとホッとしています。「あの日に戻れるなら…」は、いつも笑顔でニコニコしてるだけじゃない、私のひとりの人間としての部分というか、皆さんが少しビックリするようなエモーショナルなところも出せているのかなって。そういう面もどんどん出していくことで、より近い存在に感じてもらいたいんです。

――素直になれないもどかしさを描いた歌詞は、実体験も含まれているんですか?

足立:そうですね。過去の恋愛や、お母さんや友達に対して素直になれなかった時のことを思い出して書きました。私、大切な人に限って本当に言いたいことが言えないんですよ。一番の友達には「ありがとう」も言えないくらい(笑)。だから歌詞を書いてる時は「なんでこんなことができなかったんだろう?」とか「あの日に戻れないかな?」っていろいろ悩んで、歌ってる時よりも聴いてる時よりも一番心が重かったです。

――二人称を全て〈あなた〉にしたことで、聴く人も自分の状況にそれぞれ置き換えて聴けそうですね。恋人、家族、友達……など。

足立:はい、共感してもらえたらうれしいです。ちょっと前、この曲をイベントで歌って、その後にファンの方とお話する機会があったんですけど、ある女の子が「佳奈ちゃん、私、これから友達と仲直りしてくる」って言ってきてくれて。ああ、ちゃんと伝わったんだなって、胸がいっぱいになりました。

――それはアーティスト冥利に尽きますね。ちなみにこの曲はメロディを先に作ったんですか?

足立:私、自分で作詞作曲する時は詞とメロディが同時なんです。ギターを持って、1番Aメロの頭からなんとなく作っていく感じですね。だから、ただただ歌ってるだけで終着点が見えなくなる時もあります。そういうボツネタ同士が後でくっついて新たな曲になったりもするんですけど。

――全部、頭で覚えてるんですか?

足立:レコーダーには録音してなくて、普段からバーッと紙に歌詞を書いてるだけなんですけど、それで十分なんです。メロディは歌詞を見れば全部思い出せるので。

――なるほど。でもそういう自由な作り方だと、Aメロ・Bメロ・サビといった規則的ではない作品も生まれそうですね。

足立:昔はレコード会社の人に「これ、どこがAなの?」って言われるくらい自由すぎる曲も作ってました(笑)。でも規則的なほうが聴きやすい音楽になるんだなっていうのを今は理解したので、最近は意識するようにしています。ただ、Aからいきなりサビに飛んだり、A・A・サビみたいな曲も面白いかなって思うので、そういうのはおいおい、もっと曲作りの基礎を固めてから挑戦したいです。

――ちょっと話は逸れましたが、「あの日に戻れるなら…」は足立さんの声の変化にもビックリしました。グッと大人になった深みのある声で、歌詞の一言一言が胸をえぐるように突き刺さってきました。

足立:新たな一面……と考えた時に、これは声もガラッと変えないと伝わらない想いがあるなと思って。レコーディングは、昔好きだった人やお母さん、友達の顔を思い浮かべて、その人たちが目の前にいるイメージで想いをぶつけるように歌いましたね。

――MV撮影はいかがでしたか? 薄暗い部屋の中で足立さんが切なく歌う、ほぼ表情メインの映像になっています。

足立:このMVは「あの日に戻れるなら…」を書いた時のシチュエーションにそっくりなんです。暗い部屋の隅っこに座って……っていう。本当にたまたまなんですけどね。ちなみにMVでは照明を一切焚かずに、窓辺から入る夕方の光だけを使って撮影したんです。最初は「この薄暗い中、私の表情だけで大丈夫ですか? もちますか?」って心配になったんですけど、そこは『チア☆ダン』で勉強させてもらったことを生かしつつ、ちゃんと気持ちを作ってそれを持続させながらお芝居することを心掛けました。

――それ以外の新曲を見ていくと、元チャットモンチーの高橋久美子さんが歌詞を書いた失恋ソング「この夕日は誰かの朝日なんだ」、等身大の女子の心境をリアルに描いた「You Your Yours」、爽快感あるミドルチューン「ナナ色のうた」と、どれも今までにない一面を出しつつ、なおかつバラエティに富んでいます。

足立:「この夕日は誰かの朝日なんだ」は、読めば読むほどいろんなことが想像できる歌詞だなって。ちょっと小説っぽいところもあるし、この素敵な世界観を歌わせていただけることが幸せに思います。ただ、この曲は一度レコーディングした後に全部録り直したんです。今までの明るい歌い方が体に浸み込んでて、抑えようと思ってもどんどんテンションがハイになってしまって。でもそれじゃ変化が見えないと思って、強さや切なさという部分も出すように意識して歌いました。「You Your Yours」は、作ってくれた新井弘毅さんという方に私はデビュー当時からお世話になってて。ライブのバックギターも務めてくださっていたり、定期的にお話させていただく機会も多いんですね。だから私がどんな人間かというのをちゃんと理解して考えてくださった歌詞になっているし、歌う時も情景を想像しやすかったです。恋に恋する、可愛らしい女の子の姿を楽しんでもらえたらうれしいです。「ナナ色のうた」は、最初に聴いた時からライブの光景が頭に広がって。まだまだ遠い夢なんですけど、幕張メッセとか大きな会場とかでみんなで手を振りながら一緒に歌えたらいいなって。そういう楽しみというか、明るい未来がこの曲またひとつ描けました。

――1stにして、まさに名刺代わりとも言える1枚。改めて、今作が完成してどんな気持ちですか?

足立:これからもどんどん新たな挑戦を続けていきたいと思ったし、同時に自分の実力をつけていきたいなって。今回、私の力不足でレコーディングをやり直すってことにもなってしまったし、ひとつひとつの練習や経験をもっと大切に蓄えて磨いていきたいなっていうのは思いました。ゆくゆくはドームのような場所でもライブがしたいという夢もありますし、そのために今は目の前のことをコツコツ一生懸命やっていくことだなって。

――怒涛の勢いでスピード感たっぷりに進んでいるようにも見える足立さんですが、そんな中でも、着実に一歩ずつ進んでいきたいということ?

足立:そうですね。どんなに素敵な衣装やステージを用意してもらっても、中身や実力が伴ってなければきっと見抜かれると思うんですよ。だからもっと内側を深いものにしたいなって。あとは単純に、余裕のある人って見ててカッコいいなって。『チア☆ダン』の女優さんは太鳳さんをはじめ皆さんそうだったんですけど、そういう人はいろんな経験値を積み重ねて、壁にぶつかった時の対処法も自分でいろいろ蓄えているのかなって思うんです。だからそういったものを、今あるベースに加えていくのが当面の目標です。

(取材・文=川倉由起子)

足立佳奈サイン入りチェキプレゼント

足立佳奈のサイン入りチェキを3名様にプレゼント。応募要項は以下のとおり。

■応募方法
リアルサウンドの公式Twitterをフォロー&本記事ツイートをRTしていただいた方の中から抽選でプレゼントいたします。当選者の方には、リアルサウンドTwitterアカウントよりDMをお送りさせていただきます。

※当選後、住所の送付が可能な方のみご応募ください。個人情報につきましては、プレゼントの発送以外には使用いたしません。
※当選の発表は、賞品の発送をもってかえさせていただきます。

リアルサウンド 公式Twitter

<応募締切>
2018年10月31日(水)まで

■リリース情報
足立佳奈 1stアルバム『Yeah!Yeah!』
2018年10月17日(水)発売
【初回生産限定盤:CD+BD】¥3,700(税込)
【期間生産限定盤:CD+グッズ】¥3,500(税込)
【通常盤:CDのみ】SECL-2339 ¥3,000(税込)
<CD収録曲>
1.ココロハレテ(大塚製薬 エールプロジェクトテーマソング)
2.フレーフレーわたし(コナミホールディングスCMソング)
3.この夕日は誰かの朝日なんだ
4.チェンジっ!(レイトン ミステリー探偵社~カトリーのナゾトキファイル~オープニング・テーマ)
5.ミライステップ(NHK Eテレ国語表現テーマ音楽)
6.私今あなたに恋をしています(Abema TV「今日、好きになりました」10弾、11弾テーマソング)
7.You Your Yours(Abema TV「今日、好きになりました」12弾テーマソング)
8.僕らのスタート(インターハイ2018公式応援ソング)
9.サクラエール(個別指導学院フリーステップCMソング、水泳コナミオープンイメージソング)
10.あの日に戻れるなら…
11.ナナ色のうた
12.笑顔の作り方~キムチ~

<BD収録内容>
1.笑顔の作り方~キムチ~ ビデオクリップ
2.ココロハレテ ビデオクリップ
3.フレーフレーわたし ビデオクリップ
4.フレーフレーわたし(セブンティーン専属モデル出演Ver).ビデオクリップ
5.サクラエール ビデオクリップ
6.チェンジっ! ビデオクリップ
7.僕らのスタート ビデオクリップ
8.スペシャル映像

「あの日に戻れるなら…」配信はこちら

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