入江悠の新作自主映画「シュシュシュの娘」が、8月21日に東京・ユーロスペースほかで公開されることが決定した。

福田沙紀が主演を務める本作の舞台は、入江の故郷・深谷をもじった架空の田舎街“福谷”だ。主人公は寝たきりの祖父と暮らし、勤める市役所で孤立している25歳の女性・鴉丸未宇。劇中では、唯一寄り添ってくれた先輩・間野幸次が理不尽な文書改ざんを命じられ自殺したことをきっかけに、市政から改ざんデータを奪おうと未宇が立ち上がるさまが描かれる。

福田が未宇を演じ、宇野祥平が未宇の祖父・吾郎、井浦新が間野に扮した。さらに「なにもこわいことはない」の吉岡睦雄、「根矢涼香、映画監督になる。」の根矢涼香が準主役として参加。金谷真由美、松澤仁晶、三溝浩二、仗桐安、安田ユウのほか、山中アラタ、児玉拓郎、白畑真逸、橋野純平もキャストに名を連ねる。

8月11日19時には、全国30館以上の劇場で一斉プレミアム試写会が開催される予定。上映後には各劇場をリモートでつなぎ、入江らによるトークショーを実施する。入場料はすべて各劇場に寄付される。

YouTubeでは予告編が公開中。未宇が朝の日課であるダンスをする様子や、「かたきを取りたいんです」と口にするさまが収められている。