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開館10周年記念 画家が見たこども展 ゴッホ、ボナール、ヴュイヤール、 ドニ、ヴァロットン

20/6/9(火)

三菱一号館美術館開館10周年を記念する特別展は、主にナビ派の画家たちが描いた「子ども」に焦点をあて、とても和やかなテーマを漂わせています。しかし、皆さんも経験があるように子どもほど恐ろしい存在はありません。ジャン・コクトーの『恐るべき子供たち』は無垢で可愛らしいだけでない子どもの姿を描いた小説として多くの人を魅了しています。「画家が見たこども」にもそうした視線が少なからず投影されているように感じるはずです。愛くるしいだけの子どもの姿を描いた絵だけがずらりと並んでいては正直食傷気味となってしまいますが、その心配はこの展覧会には無用です。フランス、ル・カネのボナール美術館全面協力を受け、ボナール、ヴァロットン、ドニ、ヴュイヤールらナビ派を中心とした油彩・版画・素描・挿絵本・写真等約100点が集っています。コロナ禍の中、海外から作品を借りることが今後困難になることが予想されます。会期も当初の予定から2週間延長になり21日まで開催しています。ところで、あなたはどんな「子ども」でしたか。

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