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「練習は裏切らない」ネタを何度もやり直したタッチワゴン、ジャルジャル主催の賞レースで優勝

ナタリー

20/9/30(水) 11:10

「第17回祇園お笑い新人大賞」で優勝したタッチワゴン(中央)。

ジャルジャル主催の賞レース「第17回祇園お笑い新人大賞 presented byジャルジャル」が昨日9月29日に京都・よしもと祇園花月で開催され、タッチワゴンが優勝した。

「祇園お笑い新人大賞」は、ジャルジャル演じる架空の芸人キャラクターによって争われる賞レース。司会を東野幸治と川島海荷が務め、観覧客と配信の視聴者が審査を担当した。

トップバッターは、揺るぎない独自の理論を持つアテネと膨大な知識を誇るKによるコンビ・ブラックデビル。ネタ前には「M-1グランプリ」さながらの紹介VTRも流され、「客ウケするのはつまらないってこと」「ウケてたまるか」と言い切ったり、難しい用語を使いながらネタ作りで衝突したりする2人の姿が。尖った雰囲気を漂わせながら登場するブラックデビルだったが、披露したのは“あるある”を羅列するタイプのリズムネタ。まさかのキャッチーな内容に客席からはいきなり大きな笑いが起きていた。

続く諸田・津沼は芸歴1年目の若手コンビ。大舞台での経験の少なさからか、途中から立ち位置や向きがズレまくり、最終的に客席に背を向けた状態でネタをすることになってしまった。3組目のヤングマッスルは大声が武器のコンビだったが、ボケの小江出の声が完全に枯れており、実力を発揮できず。4組目の幼馴染コンビ・OSANANAJIMIは元気いっぱいの紹介VTRや「日常会話からもう漫才!」というキャッチコピーとは裏腹に、演劇のようなコントを披露。「壁のアイデンティティ」「ミドリガメの緑たる所以」「イルカこそ無言たれ」といった小難しいフレーズを連発し、観客を置いてけぼりにしてしまった。

5組目の女性コンビ・キューティー▽キャンディは恋愛を題材にした漫才を展開したが、ネタ後にツッコミの町田が「相方に彼氏ができて漫才を疎かにしている」と暴露。舞台上で延々と小競り合いを繰り広げて会場の空気をピリつかせた。続いて登場したのは、敗者復活戦を勝ち上がったタッチワゴン。朝4時からずっと練習していたという2人は「出来に納得がいかない」と何度もネタをやり直し、その異様なストイックさで東野らを戦慄させた。今大会唯一の落語家・松ノ家座笑は洗練された話芸で観客を引き込むが、登場人物が「おーい」と言うシーンで、自分が呼ばれたと勘違いした弟子が舞台に上がってしまうハプニングが発生。その後も座笑は「おい東野」「そこのおなご、こっちに来い」など、セリフなのか本当の呼びかけなのか紛らわしい発言を連発し、東野や川島を翻弄した。

8組目は、ツッコミの逗子が人前で極度に緊張してしまうというハンデを背負ったエンジェルキュート。相方・稲道は対策として「賞レースではなく健康診断の会場だと騙して逗子を連れてくる」という作戦をとったが、逗子はネタの途中で大会の決勝だと気付き、まともにツッコめる状態ではなくなってしまった。トリを飾ることになったパワージャングルは関西出身のボケ・盛山と東京出身のツッコミ・関のコンビ。関の“関東出身のツッコミ下手な奴”ぶりが炸裂してしまい、2人の掛け合いが噛み合わないままネタが終了した。

「第1回祇園お笑い新人大賞」チャンピオンのジャルジャルが漫才をしたあとはいよいよ結果発表に。優勝が発表された瞬間、タッチワゴンの2人は信じられない様子を見せつつ歓喜。相方に異様な回数の練習を強要してきたボケの津賀は「練習って意味あるんだなと思いました」「もっと練習せなあかんと思います」「優勝したときの練習もしておけばよかった」「練習は裏切らない。人は裏切るけど」と最後までストイックな姿勢を貫いた。

「第17回祇園お笑い新人大賞 presented byジャルジャル」は10月5日(月)19時までアーカイブ視聴可能。チケットはオンラインチケットよしもとで販売されている。

(▽=ハートマーク)

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