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クリント・イーストウッド、冤罪描いた新作への思い語る「英雄の物語を伝えたい」

ナタリー

20/1/1(水) 12:00

クリント・イーストウッド

「リチャード・ジュエル」の監督を務めたクリント・イーストウッドのコメント映像が、YouTubeで公開された。

1996年のアトランタオリンピックで起きた爆破テロ事件を題材とする本作。不審なバッグを発見し迅速な通報で多くの人命を救ったにもかかわらず、容疑者にされてしまった警備員リチャード・ジュエルの苦闘が描かれる。「キャプテン・フィリップス」のビリー・レイが脚本を手がけた。映像の中でイーストウッドは「全国民が敵になってしまった英雄の物語を世界に伝えたい」と本作に込めた思いを語っている。

映像とあわせて公開されたコメントでイーストウッドは、リチャードが国家に対して忠誠心を持ち、ただ人のためになる行動をしようとしたどこにでもいる男性であったことに心を動かされたとしている。そして「だからこそ、私はこの映画を作りたかった。潔白なリチャードの名誉を挽回するためにね。英雄的な行動によって大きな犠牲を払う羽目になり、彼は世の中から見捨てられたんだ」と述懐。また、事件発生から6年が経過し、真犯人が明らかになるまでリチャードの冤罪は晴らされなかったことから、イーストウッドは「人は情報をきちんとまとめて考えない。6年後に真犯人が現れ、罪を告白し、逮捕されたということと、リチャードの潔白を人々はつなげて考えない」と話した。

「リチャード・ジュエル」は1月17日より全国ロードショー。

(c)2019 VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITED, WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC

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