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本番もマスク着用、体温チェック、換気…「ロボコン」現場のコロナ対策レポート

ナタリー

20/6/26(金) 18:00

左から小浦一優、ロボコン、屋鋪琥三郎、高橋ユウ。役柄を意識したポーズでの1枚。

「がんばれいわ!!ロボコン ウララ~!恋する汁なしタンタンメン!!の巻」の撮影現場に、映画ナタリーが密着した。

「がんばれいわ!!ロボコン」は、1974年と1999年にドラマ化された石ノ森章太郎原作による「ロボコン」シリーズの、約20年ぶりの最新作。平成仮面ライダーシリーズで知られる白倉伸一郎がプロデュースし、石田秀範が監督を務めた。劇中では、街の中華屋“全中華”で手伝いをしていたロボットのロボコンが、あるドジからタンタンメンを“汁なしタンタンメン”にしてしまう。そしてこの汁なしタンタンメンをきっかけに、中華料理たちが大暴走を始める。

ゴールデンウイーク明けに撮影を予定していた本作だが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で延期となり、6月8日にクランクイン。5日目の撮影日となるこの日、東京・東映東京撮影所の“全中華”セットにキャスト・スタッフが集まった。現場ではさまざまなコロナ対策を実施。撮影所に出入りする者は体温と体調を事前報告し、入り口での体温チェックやマスク着用が必須とされた。

同シーンはもともと実際に営業している店舗を借りて撮影するはずだったが、店への配慮や“3密”を避けるために急遽セットを建てることに。また中華料理屋という設定を生かし、従業員役のキャストは本番でもマスクを着けたまま演技を行った。さらに現場の人数を減らすための施策としてオールアフレコが採用されたため、この日録音スタッフの姿はなかった。

このシーンに出演したのは、ロボコンの相棒となる伊東ヒロシ役の屋鋪琥三郎、パパ・伊東カズオ役の小浦一優(芋洗坂係長)、ママ・伊東ヨーコ役の高橋ユウ、ロボコン役のスーツアクター神尾直子、そして客役のエキストラ3名。なおエキストラも東映スタッフが務めた。マスクを着けた状態での演技について、小浦は「表情が見えなくなるので最初はどうしようかと思いましたが、今こそ目で演じるしかないと思ってがんばりました。戸惑いもありましたが、新しい形を作っていくという意味でも大事な試みなのかな」とコメントする。

そして気の強いママ役の高橋は、2020年1月に第1子を出産してから初めての映画出演ということもあり「母になって初めての“母役”。ヒロシと自分の子供を重ね合わせてしまいました」と語る。なお高橋は、ヒロインを務めた「仮面ライダーキバ」で、石田組への参加経験を持つ。怒涛のスケジュールをともにくぐり抜けてきたベテラン監督との再会を経て、高橋は「まさか今日、石田監督の現場が笑い声で包まれているとは想像もしていなかったので、すごくびっくりしました(笑)。楽しくて温かいなあと思いながら過ごさせていただきました」と笑顔を見せる。その言葉通り、現場は音録りがないぶんかなりスピーディに進み、こまめに換気のための休憩が設けられ、時折笑い声が聞こえるほど和やかな雰囲気だった。

またこの日は、ロボコンの初登場シーンも撮影。全中華の天井を突き破って出てくるロボコンの姿を見て、モニター越しに高橋は「かわいい」と漏らす。エンディングダンスの撮影では、てぼ(麺の湯切りに使う道具)を振り回し全力で踊るロボコンが麺をぶちまけてしまい、笑いが起こる一幕もあった。特撮作品ならではの細かいカット割りにもかかわらず、石田のテキパキとした進行もあり現場は1時間以上巻いて終了。現場の最後に、現在小学4年生の屋鋪も「こんな時期だけどみんなに楽しく観てもらいたい」としっかりアピールした。

「がんばれいわ!!ロボコン ウララ~!恋する汁なしタンタンメン!!の巻」は、7月31日に全国で公開。「人体のサバイバル!」と同時上映され、一部の劇場ではMX4D上映も行われる。

(c)石森プロ・東映

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