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Sexy Zone、嵐に次ぐ海外展開への期待 ユニバーサル移籍後の活動を占う

リアルサウンド

20/3/29(日) 16:00

 Sexy Zoneが3月24日、所属するレコード会社の移籍を発表した。2011年にポニーキャニオンからデビューし、これまでに17枚のシングルと7枚のオリジナルアルバムをリリースしてきたSexy Zoneは、チャートでも常に首位を獲得するなど、圧倒的な人気を誇るグループだ。移籍後は海外進出も視野に入れて活動するという。

参考:Sexy Zone 菊池風磨、中島健人との“ライバル関係”のきっかけ明かす「ジャニーさんも競わせたがるんです」

 移籍先は、ジャニーズ事務所とユニバーサル ミュージックジャパンが新たに設立する新レーベルだという。ユニバーサルは世界に販路を持つ外資系の大手レコード会社だ。これまで所属していたポニーキャニオンも日本のレコード会社の中では長い歴史を持つ大手だが、所属アーティストは国内向けのJ-POPがほとんど。ユニバーサルであれば、より海外に重きを置いた活動が可能だろう。

 ジャニーズ事務所とユニバーサルミュージックがタッグを組むのは初めてではない。両者が初タッグを組み設立した「Johnnys’ Universe」からは、King & Princeが2018年にデビューしている。ただ今回Sexy Zoneが移籍するのは、その「Johnnys’ Universe」ではなく、またさらに新しいレーベルだという。

 ジャニーズの海外進出は近年現実味を帯びてきている。昨年よりサブスク解禁やNetflixでのドキュメンタリー配信などデジタル業界へ大きく展開している嵐は、デビュー20周年ベストアルバム『5×20 All the BEST!! 1999-2019』が2019年に世界で最も売れたアルバムとして「Global Album of 2019」を受賞した(参考:嵐、デビュー20周年ベスト・アルバム『5×20 All the BEST!! 1999-2019』が2019年に世界で最も売れたアルバム「Global Album of 2019」受賞)。日本のみならずアジア全域にファンを抱えている証拠だろう。しかし彼らは、すでに活動を休止することを発表している。

 そこで注目されるのがSexy Zoneだ。メンバーの年齢も最年長の中島健人が26歳、最年少のマリウス葉は今年20歳と全員が20代を迎えたことで、まさに”機は熟している”。つまり今回の移籍は、嵐がこじ開けた世界への扉から、Sexy Zoneが飛び立っていくという流れにも見える。

 海外進出とあらば、気になるのはその作品性だ。Sexy Zoneの楽曲と言えば、従来のジャニーズ作品にも関わってきた馬飼野康二や船山基紀といった大御所作家による”これぞジャニーズ”な王道路線の印象が強い。

 しかし一方で、2018年ごろから徐々に外部ミュージシャンによる作品の採用が目立っている。例えば、「make me bright」(『PAGES』収録)の作詞作曲はiri、「MELODY」(『POP × STEP!?』収録)の作詞作曲はtofubeats、「Blessed」(『POP × STEP!?』収録)の作詞作曲はKai Takahashi(LUCKY TAPES)……といったように、近年国内外からも支持される若手アーティストを積極的に起用してきた。

 海外進出によって今まで以上に重要となるのは、こうした幅広い視野を持った若い才能たちだ。今後もしSexy Zoneが海外で活躍するようになれば、国内の音楽シーン全体が活性化される効果も期待できる。 

 もちろん、海外ミュージシャンとのコラボも魅力的だ。そもそも彼らの楽曲の多くは海外の作家によるものが多く、それを国内用にアレンジした作品が多い。嵐のシングル「Turning Up」をR3HABがリミックスしたように、ワールドワイドな活動も不可能ではない今、Sexy Zoneを介した海外と国内の相乗効果に期待したい。(荻原 梓)

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