デニス・ホッパー/狂気の旅路
19/12/19(木)
高校時代に観た映画『ラストムービー』は、頭がクラクラしてくる作品だった。
南米の片田舎で一本の映画が作られていく様が描かれるのだが、作り手の現地人たちは映画が「作られた虚構」であることが理解できない。一方、そこに巻き込まれた主人公はドラッグにはまり込む。
劇中での撮影が本気なのか演技なのか、主人公が経験していることは現実なのか幻影なのか、そして監督のデニス・ホッパーは狂気で正気なのか。
全ての境界が曖昧で、観ていて激しい目眩を覚えた。その悪酔い感は、まだ酒を知らない身には最高の快楽だった。
そのリバイバル上映に合わせてメイキング作品たる本作も公開される。
表裏ともに狂気の宴。素晴らしい。
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