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財務大臣と秘書軍団の行く末はどうなる? 『七人の秘書』最終話の注目ポイント

リアルサウンド

20/12/10(木) 16:00

 黒子である秘書の暗躍を描いたお仕事ドラマ『七人の秘書』(テレビ朝日系)が12月10日についに最終話を迎える。元も現役も含め、7名の経済界や政界トップの秘書が連携し、各所に蔓延る悪をこらしめる勧善懲悪ストーリーで1話完結型として、回を追うごとに視聴率を伸ばし続けてきた。

 最終話の見どころは何と言っても、裏のフィクサーでラスボス・財務大臣の粟田口十三(岸部一徳)と秘書軍団との闘いの行方だ。

 彼らの関係に大きな展開が見られたのが先週だった。秘書集団の元締めでありラーメン屋店主の萬(江口洋介)と家政婦・鰐淵五月(室井滋)の2人は過去に粟田口の秘書を務めていた。そして、今粟田口の秘書として窮地に立たされているのがパク・サラン(シム・ウンギョン)だ。彼の悪事を暴こうと画策した結果、階段から突き落とされ負傷してしまった。どうやら粟田口も“七人の秘書”の存在に気がついているどころか、各人についても調べがついているようだ。

 そして、粟田口の周囲に潜り込んでいる人物がもう1人明らかになるー何と失踪中の千代(木村文乃)の兄の一男(マキタスポーツ)だ。

 これまで作中で千代の回想シーンと写真でのみの登場だった一男の“今”の姿が初めて見られた。一男が線路に入って死のうとするのを「地べたを這いつくばってでも生きてよ」と千代が止めるシーンがこれまで幾度となく流れていたが、一体その裏に何があったのか。おそらく一男をそこまで追い込んだ理由にも粟田口が絡んでいるのだろう。しかし一男もなぜ、萬にも千代にも黙って姿をくらまし、粟田口の運転手になったのか。2人にも話せないような粟田口の秘密を握っているのだろうか。

 萬に恩があり集うことになった5人の現役秘書たちだが(厳密には七菜(広瀬アリス)は千代に恩や尊敬を感じているわけだが)、最終話では七菜以外の4人が秘書職を解雇されてしまうようだ。これまで表の顔“秘書”で得られた情報や人脈を生かして、裏の顔の“影の仕事人”が務まっていた部分が大きかった彼女らが、その軸となる本職を失った際に再度集結することはあるのか。また、これまで仕えてきたボスたちも彼女らに恩義があるわけで、そんな存在を失ってから気づくものも大きいのではないだろうか。そんじょそこらの秘書に彼女らの代わりは到底務まらないだろう。また彼女らが秘書以外の職業に就く姿も束の間であったとしても、それはそれで楽しみでもある。

 一度解散する“七人の秘書”たちがどのようにまた手を組み、粟田口にどう落とし前をつけるのか。冒頭のナレーションを務める岩下志麻が “最強の黒子”として総理大臣秘書役で特別出演を果たすことも話題になっている。総理大臣をも巻き込んだ盛大な決戦になりそうな展開に期待しながら、しかと見届けたい。

■楳田 佳香
元出版社勤務。現在都内OL時々ライター業。三度の飯より映画・ドラマが好きで劇場鑑賞映画本数は年間約100本。Twitter

■放送情報
『七人の秘書』
テレビ朝日系にて、毎週木曜21:00~21:54放送
出演:木村文乃、広瀬アリス、菜々緒、シム・ウンギョン、大島優子、室井滋、江口洋介
ゲスト:萬田久子、大和田伸也、木下ほうか、小林隆、杉田かおる、藤本隆宏、とよた真帆、橋爪功、マキタスポーツ、リリー・フランキー、松本若菜、永瀬莉子
脚本:中園ミホ、香坂隆史、林誠人
演出:田村直己(テレビ朝日)ほか
音楽:沢田完
エグゼクティブプロデューサー:内山聖子(テレビ朝日)
プロデューサー:大江達樹(テレビ朝日)、 浜田壮瑛(テレビ朝日)、大垣一穂(ザ・ワークス)、角田正子(ザ・ワークス)
制作協力:ザ・ワークス
制作著作:テレビ朝日
(c)テレビ朝日

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