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名張毒ぶどう酒事件の謎に挑むドキュメンタリー公開、ナレーターは仲代達矢

ナタリー

18/12/17(月) 12:00

「眠る村」メインビジュアル

名張毒ぶどう酒事件の謎に挑むドキュメンタリー「眠る村」が、2月2日より東京・ポレポレ東中野ほかで公開される。

1961年に三重・名張市の葛尾地区で起こった名張毒ぶどう酒事件。村の懇親会で振る舞われたぶどう酒に混入していた毒物によって女性5人が死亡した同事件の犯人として逮捕されたのは、当時35歳の奥西勝だった。しかし彼は初公判にて、「妻と愛人との三角関係を清算するためだった」という当初の自白について「強要されたものだ」と訴える。1審は無罪だったが2審では死刑判決が下り、最高裁判所は上告を棄却。奥西は独房から再審を求め続けたが、2015年10月に東京・八王子医療刑務所で獄死した。

決定的な物証の不在や二転三転した関係者の供述など、この事件が残した多くの謎に挑んだのは、「ヤクザと憲法」「人生フルーツ」で知られる東海テレビ放送。「長良川ド根性」の阿武野勝彦がプロデュースを担当し、「約束~名張毒ぶどう酒事件 死刑囚の生涯~」の齊藤潤一と「ふたりの死刑囚」の鎌田麗香が監督を務めた。「約束~名張毒ぶどう酒事件 死刑囚の生涯~」で奥西を演じた仲代達矢がナレーションを担当している。

YouTubeで公開中の予告編には、「誰か1人はここ(葛尾)からお縄を付けて出さないといけなかった」という村人の発言などを収録。別の村人が「奥西さんがやっぱりやったと思います?」という質問に「あんたらの想像に任しとく」と答える様子も収められている。

(c)東海テレビ放送

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