戦車に砲弾が命中すると車内はどうなるのか？その様子まで描かれたのが本作。第二次大戦中、ソ連兵のイブシュキン少尉は、戦車兵として戦うが、激戦の末、ドイツ軍に捕らえられてしまう。3年後、捕虜収容所でかつての敵イエーガー大佐に出会い、訓練演習の的として再びT-34に乗る事になるが…。どこかで聞いた話だなと思ったのは、『鬼戦車T-34』（1965年）からインスピレーションを得て作られたからだ。主役は戦車！全て本物で特にパンサー5型が活躍するのは史上初かも？ 砲弾が、かすめると鈍い轟音と激しい振動で耳をつんざく。命中すれば砲弾のかけらが飛び散り、車内は火の海となる。また、西部劇のような至近距離での戦車の早撃ち対決もあり、ゲーム的な面白さもある。戦車映画の名作誕生だね。