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THE RAMPAGE 与那嶺瑠唯と神谷健太、新たな道を切り開く二人の強い絆 パフォーマーとしての強みはグルーヴにあり

リアルサウンド

20/7/7(火) 6:00

 EXILE TRIBEの中でも一際異彩を放つ16人編成のダンス&ボーカルグループ、THE RAMPAGE from EXILE TRIBE(以下、THE RAMPAGE)。デビュー当時は“大人数で暴れ回るグループ”というイメージから、近寄りがたく感じていた人もいるかもしれないが、近年は俳優として活動するメンバーや番組MCを担うメンバーが増え、“親しみやすい個性派グループ”として活躍の幅を広げている。中でも、とくにパンチが効いているコンビといえば、パフォーマーの与那嶺瑠唯と神谷健太からなる“ハイサイコンビ”だろう。グループにおいては年上組に当たるが、しっかり者のメンバー達に身を委ねて、のびのびと個性を発揮している印象の彼ら。本稿では、そんな与那嶺と神谷の魅力やエピソードを紹介していく。

(関連:THE RAMPAGE 陣とRIKUは“良きライバル”として切磋琢磨し続ける 2人の共通点は“サービス精神”にあり?

 “ハイサイコンビ”とは、1995年8月16日生まれの与那嶺瑠唯、1995年5月27日生まれの神谷健太という沖縄県出身の同い年コンビ。同郷で同い年でパフォーマーというだけでも共通点が多いように感じるが、2人は小学生の頃からの幼馴染でもあり、2010年にEXPG STUDIO OKINAWAが開校すると、そこでも切磋琢磨してきた同志。いわば“相方”のような関係性だ。しかし、2人がアーティストという夢を追う道のりは、途中までは分かれており、与那嶺の場合は中学1年までは野球少年だったが、DA PUMPの生パフォーマンスを見たのがきっかけでダンスの道へ。子役として先に芸能の道に進んでいた神谷は、小学生の頃から抱いていたEXILEへの憧れを胸に、ダンス歴わずか3年でEXILE TRIBEの一員となった。そのため、神谷にとって、ダンス歴が2年長い与那嶺はヒーローのような存在なのだそう。だからこそ、2014年3月に2人が「EXILE PERFORMER BATTLE AUDITION」に挑戦した際、1人最終審査に残った与那嶺が、ファイナリストになった喜びを噛みしめながらも「健太も一緒に受かりたかった」と涙を浮かべる姿は、『週刊EXILE』でオーディションの展開を見守っていたファンの心を打ったことだろう。さらに、THE RAMPAGE候補生として廻った武者修行のファイナルでは、EXILE HIROからTHE RAMPAGEの正式メンバーになることを告げられた瞬間、神谷が与那嶺と熱く抱擁――。今では与那嶺の熱烈アプローチにツンデレ対応をしがちな神谷だが、自ら与那嶺に駆け寄ったその姿は、お互いがとても大きな存在であることを示していた。

 ちなみに、タレントのりゅうちぇるとJO1の與那城奨も、“ハイサイコンビ”の小学生の頃からの友達で、6月末にはりゅうちぇるが自身のInstagramに4人の写真を投稿。2019年に與那城がJO1のメンバーになった際にも、神谷が自身のInstagramのストーリーで與那城へ向けたと思われるお祝いメッセージを公開し、意外な繋がりが話題を呼んでいた。それほどまでに強い絆を持つ4人のうち2人が所属している奇跡的なグループ、それがTHE RAMPAGEである。

 2人のキャラクターを端的に紹介すると、“自由人”という言葉が当てはまるだろう。沖縄出身者といえば、独自の時間感覚、いわゆる“ウチナータイム”があることで有名だが、“ハイサイコンビ”の言動からも沖縄特有の空気感が漂っている。とはいえ、遅刻魔という意味ではなく、ゆったりとした雰囲気でつねに癒し系オーラを放っているのが与那嶺だ。岩谷翔吾曰く「(与那嶺は)70点くらいのモノマネ」(引用:anan)が特技だったり、音楽情報番組『ライブを100倍楽しむLIVE YEAH!!!』(SPACE SHOWER TV)に出演した際には、「人のオーラが見える」という特殊能力を持っていることも明らかとなり、今ではミステリアスなムードメイカーという新たな立ち位置を確立しつつある。そして、相方の神谷は、仕事には遅れないが、プライベートではメンバーから「健太は、必ず遅刻してくるんですよね」(山本彰吾)「1時間くらい平気で遅れてきますからね」(与那嶺)(引用:exciteニュース)と言われるほどのマイペース。5月27日に行われた神谷と陣のインスタライブ「STALI HOMIES vol.2 全国の皆さんと乾杯~カミケンの誕生会~」では、自身の誕生日会にも関わらず、「眠い」とおもむろに横になる場面もあった。だが、そんな自由奔放っぷりも許されてしまうのが、愛されキャラ・神谷健太。藤原樹と一緒に届けている不定期動画コーナー『しゃべれない2人』で生まれた名言「けんたたのしい」(引用:Twitter)をはじめ、数々の名言&迷言を生み出してはファンを夢中にさせている。

 また、沖縄はオールドスクールのダンスがすごく盛んなところだそうで、そこで育つうちに自然と身についたグルーヴ感が2人のパフォーマーとしての強み。ポッピンやロックダンスを得意とする与那嶺、R&Bからロックダンスまで「器用でいろんなダンスを吸収して踊れるタイプ」(LIKIYA)(引用:『OUT of MUSIC vol.52』)と言われている神谷……とダンスジャンルは微妙に異なるものの、その根底には「グルーヴ」という共通点がある。それは楽曲の振付をする上でも活かされており、個人の配信コンテンツ「Monday Night Fever」、通称“MNF”(現在はEXILE TRIBE mobile内でコーナーを展開中)を持つ与那嶺は、2ndアルバム『THE RIOT』のリード曲「Move the World」や、「BREAKING THE ICE」(6thシングル『HARD HIT』カップリング)、「SUMMER DAYS」(8thシングル『WELCOME 2 PARADISE』カップリング)といったタイアップ曲の振付を担当。「BREAKING THE ICE」が『ICE BOX×THE RAMPAGE from EXILE TRIBEコラボキャンペーン』ソングに起用された際には、SNS上でダンスコンテストが実施され、たくさんの人が与那嶺が考えた振付によるダンス動画を投稿した。一方、どんな振付も自己流にアレンジしてしまう特技を持ち、以前からメンバーに「作る振付の個性が強すぎる」と言われていた神谷は、「WAKE ME UP」(10thシングル『FULLMETAL TRIGGER』カップリング)の振付を担当。強すぎる個性は相変わらずのようで、ラジオ番組『RMPG DOPE STATION』(block.fm)でこの曲が放送された際にも、ダンス歴の長いメンバーが多数所属するTHE RAMPAGEにおいても珍しく苦戦した問題作として紹介されていたが、彼の奇想天外な発想は、あらゆる面でTHE RAMPAGEに新しい風を吹かせていると言えるだろう。

 前述したように、付き合いが長いからこそ、メンバーから与那嶺の話題を振られるとつい照れてしまう神谷と、神谷への愛情が溢れ出している与那嶺というバランスで成り立っている“ハイサイコンビ”。2人のコンビエピソードはたくさんあり、最近では、5月に誕生日を迎えた神谷に与那嶺が靴(手書きのメッセージ付き)をプレゼントし、神谷がそれを開封する様子をInstagramに投稿。その時は「#誕生日はあまり好きじゃない #恥ずかしいから #みんなに感謝する日」というハッシュタグを添えていたが、7月に入ってから上げたストーリーでも「ヨナミネくんにもらった誕生日プレゼント 最近ずっと履かせて頂いています」と改めて感謝を述べるというやりとりが話題に。与那嶺も、誕生日当日に行われた「STALI HOMIES vol.2 全国の皆さんと乾杯~カミケンの誕生会~」を観ながら、定期的に「健太、、おめでとう」というコメントを送り、仲良しっぷりをアピールしていた。照れ隠しのために「ビジネスハイサイです」(引用:TVfan)と発言することもあり、メンバー愛が強いリーダーの陣からも「2人のぎこちないやり取りが好き」と言われている“ハイサイコンビ”だが、なんだかんだ仲の良い2人である。

 「EXILE PERFORMER BATTLE AUDITION」において運命的に隣同士で踊った日から、約6年。EXPG STUDIO OKINAWA初のEXILE TRIBEメンバーである彼らは今、「僕は沖縄を盛り上げたいなという気持ちが強いので、よりLDHの発信するエンタテインメントを沖縄出身者からも広げていければいいなって思います」(神谷)、「自分とか健太とか、今活動されている沖縄出身のメンバーで、(沖縄を)より近い存在にしていきたい」(与那嶺)(引用:TVfan)と語る。その言葉通り、地元・沖縄でアーティストになる夢を抱いている後輩達のためにも、THE RAMPAGEのためにも新たな道を切り開こうと奮闘する“ハイサイコンビ”から、今後も目が離せない。(斉藤碧)

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