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欅坂46 小林由依、鈴本美愉、土生瑞穂……平手友梨奈不在の『紅白』『レコ大』センターを予想

リアルサウンド

18/12/27(木) 8:00

 12月31日に『第69回NHK紅白歌合戦』(以下、『紅白』)が生放送される。この国民的行事に、3年連続で出場する欅坂46(以下、漢字欅)。今年は「ガラスを割れ!」を披露する。そんな『紅白』まで例年通り、年末には音楽特番が続き、漢字欅も多数の番組に出演中だ。しかし、12月21日に、センターを務める平手友梨奈が仙腸関節不安定症と遠位橈尺関節痛の治療に専念するため、一部の活動を休止することが発表された。『MUSIC STATION SUPERLIVE 2018』(テレビ朝日系/以下、『Mステ スーパーライブ』)をはじめ、音楽番組には代理センターで挑むこととなり、鈴本美愉や土生瑞穂が最高のパフォーマンスを見せ話題に。漢字欅の新時代の幕開けという風潮に変わりつつある今、『紅白』当日は誰がセンターを務めるのか、俄然注目が集まっている。

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 去年までの漢字欅なら平手不在は絶対絶命の大ピンチだったと思われるが、今年の漢字欅は、昨年の『紅白』での平手の負傷から始まり、7月までは平手がいない状態が続いた。それを乗り越えてきた経験があるだけに、メンバーもファンもその準備と覚悟は多少なりともあったのではないだろうか。「ガラスを割れ!」は今年3月に発売された楽曲ということもあり、音楽番組で初めてパフォーマンスを披露したときを含め、今泉佑唯と小林由依のゆいちゃんずがWセンターを務めることが少なくなかった。その後、今泉が休業となるも、5月6日に開催された『ビバラポップ!』では小林がピンでセンターを担当。順当に行けば『紅白』は、小林がセンターで歌うはずだ。

 ただ、平手の休養を発表した当日に生放送された『Mステ スーパーライブ』で披露した「アンビバレント」では、鈴本がセンターを務めた。そのかっこいいパフォーマンスが絶賛の嵐となり、Twitterでは鈴本の相性である“もんちゃん”が日本のトレンド1位を獲得。Yahoo!ニュースでもトップ記事になるなど、新生漢字欅のセンターとして鈴本が世間に見つかったとファンの間では大きな話題となっている。

 鈴本は、デビュー前からダンスメンバーとしてグループのパフォーマンスを牽引しつつも、多くを語らず、平手の横で黙々とキレのあるダンスを披露してきた職人気質な性格だ。デビュー当時はセンター候補と呼ばれていた時期もあったが、同意できない意見にはハッキリと違うと言える性格でもあったため、グループと平手を支える側に徹底していたように思う。そんな鈴本のセンター経験と言えば、『欅坂46 2nd YEAR ANNIVERSARY LIVE』での「サイレントマジョリティー」。センターに指名された際に「引き受けないという選択肢はなくて」(『blt graph. vol.34』)と、同ライブでは鈴本だけがセンターを務めたわけではなく皆が頑張っていたので、自分だけ断る理由がなかったと答えている。また他のセンター経験者とは違い、一つ位置がズレただけなので見る景色は変わらず、いつも通りだったともコメント。

 ただ、けやき坂46とコラボした『ベストヒット歌謡祭2018』(日本テレビ系)で披露した「アンビバレント」での鈴本は、いつにも増してダンスのキレがよかった印象だ。後に二期生がグループに加わることもあり、後輩たちをリードしながら漢字欅を守っていく覚悟だったのか、一歩先へ進もうとしていたのか、モチベーションが上がっているように感じた。同じくダンスが得意な齋藤冬優花は、鈴本について「いろいろな意味で印象が変わった。鈴本なりに欅の中での居場所を見つけたのかなって感じがして。なんか自由で楽しそうだもんね」(『B.L.T. 2018年2月号』)と語っている。自由になったからこそ、鈴本は単にダンスが上手いだけでなく、曲に対する表現力が今まで以上に高まり、パフォーマンスがより向上したのではないだろうか。

 また鈴本は他メンバーに比べてダンススキルが高いにも関わらず、周りとのバランスを考えて、余計なことはしないように努めていたという。だが、目立つことが許されるセンターでは、抑制していたリミッターを外すことができる。そういった色んな条件が重なったことで、今回の『Mステ スーパーライブ』で鈴本のパフォーマンスが世間に伝わったのではないだろうか。

 しかし、このまま鈴本で行くのかと思いきや、12月24日放送の『CDTVスペシャル!クリスマス音楽祭2018』(TBS系)では、土生瑞穂がセンターを担当。背が高く、動きが大きい迫力あるダンスに定評がある土生もまた素晴らしいパフォーマンスを見せていただけに、今後のセンターがどうなるか未だ読めない。

 残す今年の音楽特番は『紅白』のほか、12月30日放送の『第60回輝く!日本レコード大賞』(TBS系)での「アンビバレント」。曲が違うだけにセンターは変えてくると予想されるが、一年の集大成である『紅白』に関してはWセンターも考えられるし、平手のポジションをあえて空けるという選択肢や、NHKの番組に何度か出演している長濱ねる、グループを牽引してきたキャプテン・菅井友香といった、これまで歌番組でセンターに立ったことがないメンバーの可能性も。今年の最後の最後まで何が起こるかわからないのが漢字欅らしくて、実に面白い。

 激動の2018年であった漢字欅だが、不動のセンターである平手不在という危機的状況で様々なセンターの可能性が考えられるというのは、それだけ任せられるメンバーが増えたという成長の証とも言える。誰がセンターになっても、グループが一丸となって未来へと繋げるパフォーマンスになることは間違いないだろう。(文=本 手)

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