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心理テストで今のあなたがまる分かり! 映画パーソナリティ伊藤さとり

アナタがもしダンボなら、初めての飛行遊戯のパートナーは誰?

毎月連載

第8回

【問題】
アナタは大きな耳を持った子象ダンボです。サーカス団のメンバーで今日は飛行遊戯をお披露目。今まで飛んだことは1度しかなく、人前で飛ぶのも初めて。そんなあなたと一緒にパフォーマンスしてくれるパートナーができました。それは一体、誰ですか?

A:地上で火を飛び越えるライオン

B:地上でパフォーマンスするピエロ

C:反対側でパフォーマンスする空中ブランコの美女

D:背中に乗せることになった猿

E:サーカス団の座長の紹介&演説

新しい環境に飛び込んだり、出会いが増えるスタートの4月。初めての環境で人と上手くやっていけるかが、これからの生活を楽しくするためには重要なポイント。このテストでは、新しい環境でアナタの“好感度を上げるワード”をお伝えしちゃいます!

Aを選んだアナタは
“行動力”

この春は、なんといっても猪突猛進! やりたいことは自ら進んで企画し、行動あるのみ! 仕事もプライベートも“提案”して、実践が吉。仕事では、面倒な仕事ほど率先して受けることで上司からの信頼度もアップ。プライベートで仲良くなりたいと思ったら自ら誘ってランチや飲みに行くことで関係が深まり、いつの間にか、かけがえのない存在になりますよ。

そんなアナタには、勇気を持つこと、どんなに怖くても飛んでみること、行動することを教えてくれるディズニーの実写『ダンボ』がオススメ。

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Bを選んだアナタは
“ユーモア”

新しい環境でアナタに幸運を招くのはユーモアのセンス。楽しいこと、嬉しいことを言葉や体で表現して、とにかく笑顔で対応することが吉。“おおらかさ”が人を惹きつけ、一緒に居ると楽しいと思われる人になります。仕事では、意外な発想が気に入られたりするので、人と違う感覚は大切に。プライベートでは、コメディ映画やお笑いライブへ誘うと関係が良好。

そんなアナタには、実は大人も楽しめる傑作アニメシリーズ『映画クレヨンしんちゃん 新婚旅行ハリケーン ~失われたひろし~』がオススメ。

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Cを選んだアナタは
“イメージ”

初めての環境、初めての仕事で、アナタに必要なのはイメージトレーニング。例えば「これを着ると上手くいく」という“ジンクス”を作って、初めての大事な場には、ラッキー下着をつけていくことが吉。仕事ではいろんなパターンを考えておくことで失敗を防げます。プライベートでは、なりたい自分をイメージして、服装を変え、言動も変えてみるとモテモテに。

そんなアナタには、脳活に役立つ、犯人は一体誰なのかを考えるのが面白い『アガサ・クリスティー ねじれた家』がオススメ。

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Dを選んだアナタは
“責任感”

この春のアナタのテーマは責任感を持つこと。今まで上手くいかなかったこともあえて自分に“責任を課す”ことでワンランク上の存在になれます。仕事では、チームのリーダーに率先してなることや重要なパートを担当することが吉。プライベートでは、遊びに行くプランを考えたり、その人の分も予約を取ることで、また会いたい、一緒に遊びたいと思われる存在に。

そんなアナタには、仲間を失い、最大の危機を乗り越えるメンバーに勇気をもらえる『アベンジャーズ/エンドゲーム』がオススメ。

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Eを選んだアナタは
“自己発信”

誰かの応援があることでヤル気が出るアナタ。この春、アナタをさらに輝かせるキーワードは“自己発信”。仕事では、自分が尊敬する人へ存在をアピールし、繋がること、関わることが才能開花の第一歩。プライベートでは、好きな人、気になる人に臆さず、連絡を取ることで、距離が一気に縮まります。SNSで自己発信することも新しい出会いを増やすので吉。

そんなアナタには、唯一無二の相棒が自分を輝かせてくれると教えられる実話の映画化『僕たちのラストステージ』がオススメ。

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ディズニーが考える映画の生き延び方『ダンボ』

『ダンボ』

人気キャラクターを来世にまで残す手法

ディズニーの名作『ダンボ』がついについに実写化! しかも監督は『シザーハンズ』(私にとっては、これと『バットマン』が彼の代表作)のティム・バートンって! ディズニーがティム・バートン監督に白羽の矢を立てたのは大正解で、『チャーリーとチョコレート工場』のカラフルでちょっと毒っ気ある世界観はサーカス一座が舞台の『ダンボ』にはピッタリ。

実写版『美女と野獣』の成功を受け、『アラジン』『ライオン・キング』と今年公開だけでも実写化されるディズニーアニメの多いこと!

世界中の子供たちを魅了したキャラクターを、最新技術を使い、実写化することで、大人から子供まで楽しめるエンタテインメントとして次世代へ引き継ごうという壮大な試みなのだ。

オリジナルアニメはそもそも短尺

個人的にもオリジナルアニメの『ダンボ』は大好きな作品であり、小さな娘がいるから昨年から今年にかけて繰り返し観させられていた。1941年に製作され、映画自体の尺は64分。映画はサーカス団の動物目線で描かれていて、心優しい象のジャンボのもとにコウノトリが赤ちゃんを運んでくる。しかし、驚くほど耳が大きかったことで、仲間の象たちから嫌味を言われたり、白い目で見られたり。

そんなときに、ネズミだけが子象のダンボと友達になり、ある日、ふたりは水と間違えてお酒を飲んでしまい、ピンクの象が踊る夢を見る。目覚めると高い木の上でふたりは寝ていて、どうやらダンボは空を飛んだらしいとネズミが気づく、というのが大まかな物語。ここからは映画を観ていただきたいのだけれど、今回の実写では驚くべき改良がなされていた。

映画は成長物語から壮大な進化を遂げた

実写版『ダンボ』の上映時間は1時間54分。ということは、物語を膨らませないとならない。そこで製作陣が思いついたのは、人間目線に変えること。象は喋らず、ダンボには人間の子供の友達を作らせた。

とはいえオリジナルアニメへのリスペクトだと感じられるシーンも多く、『ダンボ』ファンへの気遣いとティム・バートン監督のダンボ愛が、成長物語から地球愛へと進化させた。

そして、この映画からもうひとつ重要な変化に気づかされた。それは、喫煙シーンをR指定にすべきという問題がアメリカで数年前に起こったように、子供に悪影響を及ぼすシーンへの抗議など、“表現の規制”に対しての対処だった。

『ダンボ』

子供にも安心して見せられる映画

子供に夢を与える象徴と言えるディズニーが『ダンボ』で試みたことは、“誰が観ても安心して感動出来る映画”。それは、子象のダンボがお酒を誤飲してしまうシーンをどう表現するか?

夢というか幻覚である“ピンクの象”の登場シーンは、『ダンボ』アニメにとっても名シーンで、ファンも多い。けれど、「子象のダンボがお酒を飲むシーンを見て、子供がマネをしたら大変!」と言ったクレームなんてきたらせっかくの映画が悲しいことになりかねない。そこで、考えついた変換表現によって生まれた“ピンクの象”シーンには、あっぱれとしか言いようがなかったし、拍手を送りたくなった!

3歳の娘にはオリジナルアニメを見せている。私たちは、ダンボの酔っ払いシーンがくると一緒に笑っている。

6歳の私は、『メリー・ポピンズ』を観たとき、父親の黒い傘を開いて2階のベランダからジャンプした。幸い無傷だったけれど、目撃していた近所のおばさまにめっぽう叱られ、もちろん両親に言いつけられ、その後、両親にめっぽう怒られたのは私であり、映画が咎められることはなく、映画好きの両親はそれ以降もさまざまな邦画洋画を私に見せてくれた。

“表現の自由”が危うくなった摩訶不思議な現代。“子供に悪影響”ってなんなのだろう。

世界のディズニーだからこそ、オリジナルアニメの良さは良さで残し、今の時代に合わせたエンタテインメントとして新たなバージョンを生み出したのだろう。私はオリジナルアニメの『ダンボ』も実写の『ダンボ』も愛おしいくらい好き。

陰口を叩く意地悪な象の存在も必要だった。人と違うからといって、その人を避難してはいけないよと気づかせてくれたから。そして人と違うことは、その人の才能だよと『ダンボ』を観て気づかせてくれたから。

(C)2019 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved

プロフィール

伊藤さとり(いとう・さとり)

邦画&洋画の記者会見や舞台挨拶を週5回は担当する映画MCであり、年間500本以上は映画を見る映画コメンテーター。TSUTAYA店内放送「WAVE-C3」で新作DVD紹介のDJ、ケーブルテレビ無料放送チャンネル×ぴあ映画生活×Youtube:動画番組(俳優と対談)「新・伊藤さとりと映画な仲間たち」、雑誌「シネマスクエア」コラムや、デイリースポーツでスターの魅力コラム連載、スターチャンネルで映画紹介他、TV、ラジオ、雑誌、WEBなどで映画紹介のレギュラーを持つ。心理カウンセリングも学んだことから映画で恋愛心理分析や心理テストも作成。

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