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これであなたも“来生担”! 『恋つづ』で「胸キュン絶賛模索中」と明かす毎熊克哉の素顔

リアルサウンド

20/2/4(火) 8:00

 上白石萌音×佐藤健による、胸キュンラブコメドラマ『恋はつづくよどこまでも』(TBS系)。放送がスタートするなり、キツイことを言いながらも新人ナースの佐倉七瀬(上白石萌音)のことも放っておけないドSドクター・天堂浬(佐藤健)に、胸をときめかせる視聴者続出。そんなストイックすぎる天堂と、七瀬の恋を密かに応援する優男ドクター・来生晃一の活躍に期待が高まる。

 来生は、七瀬に“人が欲しがっているものを欲しくなってしまう”心理をついた「シュークリーム作戦」を持ちかけ、天堂の前で気のある振りをしてみせる。辛口の天堂と、甘口な来生。真反対な2人に挟まれた七瀬に、ますますドキドキな展開が訪れそうな予感だ。

 そんな来生を演じているのは、毎熊克哉。連続テレビ小説『まんぷく』、『少年寅次郎』(NHK総合)などで注目を集める、実力派俳優だ。映画『万引き家族』、『空飛ぶタイヤ』、『私の奴隷になりなさい』第2章・第3章、『轢き逃げ 最高の最悪な日』など、重厚な作品を中心にキャリアを重ね、硬派なイメージが定着している。

 だが、今回の取材では撮影時に「カメラ目線って照れちゃいますね」とシャイな一面を見せ、「サイン……あれ、どうやって書いてたっけ。ちょっと練習させてください、あれ?」と母性本能をくすぐるようなギャップも覗かせる。果たして、毎熊とはどんな俳優なのか? 気になる存在感を放つ彼に、本作への意気込みを聞いた。

【写真】チンピラ役で強面な毎熊克哉

■天堂のセリフに「うわぁぁぁ!」

ーー毎熊さんといえば、これまでアウトローや官能、サスペンスなど、ヒリヒリとした作品に多く出演されている印象でした。その中で今回『恋つづ』出演となり、公式Twitterを見ると、ファンの方も「新鮮」とのコメントが多く見受けられましたが、どんな心境ですか?

毎熊克哉(以下、毎熊):そうですね。この前出演させていただいた役も、ヤクザでしたし(笑)。優男なドクターというのは、あまりやったことのないキャラクターですので、大変だなとは思いました。そこに普通にしているだけで、爽やかな雰囲気を出すのは難しいなと。「この人、やさしいんだな」って佇まいで表現しなければならないので。

ーーたしかに。自分で「やさしいですよ」って言うわけにはいきませんしね。

毎熊:そうなんです。だから、自分の中にあるやさしい部分を探すというか。でも、人間って絶対「100%いい人」っていないじゃないですか。だから、やさしくない部分が逆に肝なんじゃないかとも思ったんですよね。すごく温厚そうに見えても、家に帰ったら「チッ」とかやってる可能性もあるわけで。そのネガティブな感情を、あえて表面に出していないだけかもしれない。ドラマだと見ている人しか知らないものが、あるじゃないですか。例えば、天堂もみんなから「魔王」って呼ばれるくらいツンツンしてるけど、実は1人のときにはこんな表情をしている、とか。一面だけではない人間的な魅力をどう描いていくかが、この作品では挑戦しがいのあるところだと思っています。

ーーご自身と、来生晃一との共通点を感じるところは?

毎熊:ある気はしますね。僕は、よく初対面で「顔が怖い」って言われるんですが、「話してみると普通だね」とか「やさしいね」って言われるので。自分では、そんなにやさしいとは思ってないのに、この人には「やさしい人」に見えるんだっていう感覚が、今回の来生を演じるうえで活かせるような気がしています。でも普段、少女漫画をなかなか読まないので、キュンキュンさせるとか、そういう部分は慣れないですね。

ーー台本を読んで、毎熊さんはキュンとしましたか?

毎熊:天堂のセリフを見て「うわぁぁぁ!」とは、なりました(笑)。これは演じるの大変だなって。「おお! デレるねぇ」みたいな感じで、心の中でツッコミながら。自分のセリフはギリギリ「あはぁ(照)」で収まりましたけど。

■「駆け引きみたいなのは、面倒くさいタイプ」

ーーこの作品を通じて毎熊さん自身に興味を持った方も多くいらっしゃると思うので、普段の毎熊さんについても教えてください。

毎熊:普段は、当たり障りない……と言ったら、つまらないヤツみたいですね(笑)。でも、そのくらいでいいかなっていう感じではいます。何かが起こっても、「まあ、死にはしないかな」くらいの感覚でいる気がします。基本的にはネガティブにしておいて、「まだマシ」みたいな感じで色々受け入れていくというか。だから、ネガティブではないのかも?

ーー本作では恋の力が七瀬のエネルギーですが、毎熊さんの場合は何がモチベーションになっていますか?

毎熊:やっぱり“チクショー”って気持ちじゃないですかね。やることがたくさんある苦労がある一方で、僕なんかは20代やることが何もない苦労に直面していて。そうすると、周りから「お前、まだそんなことやってるの?」って言われますしね。大げさに言うとゴミ扱いされてて、いつしか自分でも「ゴミなんじゃないか」って思えてくるんですよね。本当に。でも、それって今振り返ってみると結構大事だったなって。自分がどれほどなのか理解した上で、それでも、この道でいくんだっていう覚悟が生まれたように思うんです。たとえ、うまくいかなくても、それでもやるって決めたんだって考えられるようになった。その当時は、本当にイヤでしたけど、財産かなとも思いますね。

ーー先ほどからお聞きしていると、毎熊さんは“やさしい”を表現するために“やさしくない”ところに注目したり、“頑張る”ために“頑張れてないとき”を見つめたり、物事の逆側を大切にされているのが印象的です。

毎熊:確かにそうですね。前にダンスをやっていたときに、上手い人は見せる手の振りとは逆の、見えてない側を大事にしている人が多いなと思ったんですよ。それはダンス以外にも応用できるなっと考えて。

ーー演技や仕事へのモチベーションに応用された、と。では恋の部分はいかがでしょうか? シュークリーム作戦のような戦略を立てるタイプですか?

毎熊:いやいや、あんなふうにアプローチはしないですね。というか、極端なタイプなんで、いきなり「好き」って言っちゃう感じで。

ーーえええ!

毎熊:自分は、駆け引きみたいなのは面倒くさいタイプなんですよ。

ーーその男気のある感じは、イメージどおりではありますが……。

毎熊:でも、相手が好きっていうのを全く気づいていない状態だったりするので。

ーーそんな!

毎熊:なので、胸キュンについては絶賛模索中です(笑)。

ーーツンデレ天堂と、やさしい来生。視聴者の皆さんは、どっちがタイプか揺れるかと思いますが、毎熊さんはどちらがオススメですか?

毎熊:天堂の方が、いい気がします。僕から見ると、彼のほうがより可愛い気がするので。

ーーでは、最後に視聴者の方にメッセージをお願いします!

毎熊:この作品は、恋愛の話がメインになりますが、佐倉ちゃんが社会人としても成長していく姿が描かれているドラマでもあります。入り口はラブコメのワチャワチャ、でも見ているうちに人間ドラマが根底にあるのが伝わればいいなと思っています。面白おかしく見てもらいながら、自分も頑張ろうっていうエネルギー源みたいな作品になってほしいですね。

(佐藤結衣)

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