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熊林弘高が立ち上げる「パンドラの鐘」に松下優也、野田秀樹のコメントも到着

ナタリー

21/2/15(月) 17:00

「パンドラの鐘」ビジュアル

熊林弘高が演出する「パンドラの鐘」に、松下優也が出演することが明らかになった。

これは野田秀樹の戯曲「パンドラの鐘」を、熊林が新たな解釈で演出するもの。出演者には既報の通り、門脇麦、金子大地、松尾諭、柾木玲弥、緒川たまきのほか、次代を担う演劇人の育成を目指すプロジェクト・東京演劇道場から木山廉彬、長南洸生、八条院蔵人が名を連ねている。このたび解禁されたビジュアルには、赤い衣装を身に着けた門脇らの姿が収められた。

併せて作者である野田からのコメントも到着。野田は「世間だろうがコロナだろうが我関せず、熊林氏ならば、脚本をひたすら深く深く読み込み、自分が信じた通りの世界を創るだろう。熊林氏の『唯我独尊』にどっぷり浸った『パンドラの鐘』は、どんな響きをもって、天上天下に鳴り渡るのだろう」と期待を語っている。

劇中では、太平洋戦争開戦前夜の長崎を舞台に、王国滅亡の謎が記された巨大な古代の鐘を巡る物語が展開。今回の上演版では、現代と古代の登場人物を、俳優が1人2役で演じる。公演は4月13日、東京・東京芸術劇場 シアターイーストでのプレビュー公演を皮切りに、5月25日まで滋賀、兵庫、石川、茨城、愛知を巡演する。チケット情報の詳細は続報を待とう。

野田秀樹コメント

「天上天下唯我独尊」とは、「ジーザス・クライスト」と並び称せられる、あの「お釈迦様」が生まれた時に発した言葉だ。訳せば「この世に俺ほど尊いやつはいねえぜ」である。聞きようによっては、どんだけ傲慢?な響きを持つ言葉だ。だから案の定、この「唯我独尊」が、お釈迦様以外の口から発せられると、「独りよがり」などと訳されもする。だが、熊林氏の演出を見る時、私がいつも感じる、この人の「唯我独尊ぶり」の訳は、「独りよがり」の方ではなくて「お釈迦様」サイドの方である。つまり「尊い」方 の「唯我独尊」訳である。世間だろうがコロナだろうが我関せず、熊林氏ならば、脚本をひたすら深く深く読み込み、自分が信じた通りの世界を創るだろう。熊林氏の「唯我独尊」にどっぷり浸った「パンドラの鐘」は、どんな響きをもって、天上天下に鳴り渡るのだろう。 I have been looking forward to listening to it. 因みにこの日本語訳は「楽しみだ」である。短い。

「パンドラの鐘」

2021年4月14日(水)~5月4日(火・祝)※4月13日(火)にプレビュー公演あり。
東京都 東京芸術劇場 シアターイースト

2021年5月9日(日)
滋賀県 滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール 中ホール

2021年5月13日(木)~15日(土)
兵庫県 兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール

2021年5月17日(月)
石川県 北國新聞赤羽ホール

2021年5月22日(土)・23日(日)
茨城県 水戸芸術館 ACM劇場

2021年5月25日(火)
愛知県 日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール

作:野田秀樹
演出:熊林弘高
出演:門脇麦、金子大地、松尾諭、柾木玲弥 / 木山廉彬、長南洸生、八条院蔵人 / 松下優也、緒川たまき

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