佐藤大樹が選ぶ2020年ベスト3！

『きみの瞳が問いかけている』
2020年10月23日(金)公開

大樹　僕がいつかご一緒させていただきたいと思っている三木孝浩監督の作品です。

三木監督は女優さんを美しく撮ることに定評があると思うのですが、この映画の吉高由里子さんも本当にきれいでしたし、観終わったときに横浜流星くんにいい意味で嫉妬しました。シンプルに僕もやってみたかったなと思いました。

三木監督と月川翔監督と久保茂昭監督がお食事しているところに呼んでもらったことがあるのですが、そのときもいろいろなお話を伺いました。三木監督は『小説の神様　君としか描けない物語』を公開初日に観てくれて、「大樹くんは僕が思っていたのとは違うお芝居をする人で、すごく面白いね」というようなことを書いた長文の感想メールを久保監督に送ってくださったそうなんです。

すごくうれしかったですし、三木監督作品に出演したいという夢がいつか叶うといいなと思っています。

佐藤寛太が選ぶ、2020年のベスト3！

『ミッドナイトスワン』
2020年9月25日(金)公開

寛太　知り合いの脚本家さんに薦められて観て、ものすごく圧倒された作品です。トランスジェンダーの主人公を演じた草彅剛さんの演技が本当に素晴らしくて、役にかける覚悟を感じました。

僕が出演した舞台『銀河鉄道の夜2020』の演出家、白井晃さんが手がけた舞台『アルトゥロ・ウイの興隆』に草彅さんが出ていて、初めて生のお芝居を拝見したんです。ヒトラーのように独裁的なギャングを演じていて、そのときもとてもチャレンジングな印象を受けました。

草彅さんの出演作すべてを観ているわけでもないのにこんなことを言うのは生意気かもしれませんが、『ミッドナイトスワン』はひとりの役者が生涯に何本かしか出会えないような作品のうちの1本なんだろうな、と思いました。

バレリーナ役の新人女優の方にとっても同じかもしれませんよね。誰だ、この子は！って、蒼井優さんや小松菜奈さんが出てきたときのような驚きを感じました。

地を這いつくばりながらもプライドを持って生きている人たちの物語で、すごく刺さった1本です。

※大樹さん、寛太さんの第2位・第3位の作品はアプリ版でお読みください。アプリ版にはその他の撮り下ろし写真も掲載しています。