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いま、最高の一本に出会える

歌舞伎座 壽 初春大歌舞伎

猿之助&團子『連獅子』など多彩な演目が並ぶ歌舞伎座の初春大歌舞伎

ぴあ

19/12/31(火) 0:00

東京・歌舞伎座では、1月2日(木)から「初春大歌舞伎」が幕を開ける。

昼の部は4本と盛りだくさんで、始まりは絢爛豪華な舞踊劇『醍醐の花見』から。秀吉は中村梅玉、北政所は中村魁春、淀殿は中村福助が勤める。他に中村芝翫、中村勘九郎、中村七之助など。

次に源氏と奥州安倍一族の争いに翻弄される親子の悲劇を描いた『奥州安達原(おうしゅうあだちがはら)』から『袖萩祭文(そではぎさいもん)』の段。裕福な家柄に生まれながら駆け落ちして零落した袖萩に中村雀右衛門。目も見えなくなった上に生き別れた夫は敵の武将だったという薄幸の女性だが、消え入るような中にも胸中に愛の炎を抱き続けるけなげさを感じる。後半は安倍貞任(芝翫)の豪快な姿がみどころ。

続いては、狂言をもとにして作られた『新歌舞伎十八番の内 素襖落(すおうおとし)』。中村吉右衛門扮する太郎冠者が、もらった素襖をめぐって右往左往するユーモラスな松羽目物だ。

最後の『河内山(こうちやま』は、数寄屋坊主の河内山宗俊(松本白鸚)が、大胆不敵に上野寛永寺の使僧になりすまし、大名屋敷に乗り込んでいく姿を描く。

夜の部は『義経腰越状(よしつねこしごえじょう)五斗三番叟』、『澤瀉十種の内 連獅子(れんじし)』、『鰯賣戀曳網(いわしうりこいのひきあみ)』の3本。

『五斗三番叟』は、禁酒を破った酒好きの五斗兵衛(白鸚)が三番叟を面白おかしく踊る場面が見どころとなる。

『鰯賣戀曳網』は没後50年を迎える三島由紀夫が書いた、お姫様と鰯売りの身分違いの恋物語。ほのぼのと描いた肩の凝らない人情喜劇だ。笑いのツボを熟知した勘九郎・七之助の兄弟が息の合った掛け合いで劇場中を幸せにしてくれるだろう。

夜の部のハイライトは、市川猿之助と、高校1年生になった市川團子による『連獅子』。舞踊の名手・猿之助が澤瀉屋の型を、親戚の團子にどう伝え、伸び盛りの團子がどこまで食らいつくか。若き獅子の奮闘に注目したい。

1月2日(木)から26日(日)まで。

文:仲野マリ

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