Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play

Big HitとCJ ENMによるアイドルサバイバル番組『I-LAND』、注目の練習生は? 初回放送を振り返る

リアルサウンド

20/6/30(火) 18:00

 BTSやTOMORROW X TOGETHERが所属することで知られているBig Hit EntertainmentとCJ ENMが行うアイドル育成リアリティ番組『I-LAND』が6月26日に初回配信日を迎えた。

(関連:BTSの快進撃、ZICO「アムノレチャレンジ」、オンラインライブの盛況と課題……2020年上半期K-POPシーンを振り返る

 日本ではCS放送のMnetのほか、ABEMAから無料で視聴可能で、放送前からも練習生が公開されるたびに注目を集めていた。プロデューサーを務めるのはBig Hit Entertainmentの代表でBTSやTOMORROW X TOGETHERの生みの親パン・シヒョク、歌手・俳優として活躍するRain(ピ)、そしてラッパー・プロデューサーとして人気を集めているZICOの3人だ。

 この番組の一番の特徴は、ステージを勝ち抜くための投票を練習生たち自身で行うという点だ。初回の放送では23人の練習生のうち『I-LAND』に入ることができる12人を決めるためにユニットごとのステージを行い、過半数が手を上げれば“IN”(=合格)という形式が取られた。投票によって“IN”できる人数に過不足が出れば新たなミッションを行うルールで、結果は16人が合格、2時間後の再投票で“OUT”となる4人を決めることになった。

 “OUT”となったメンバーは「グラウンド」と呼ばれる施設へ移動。初回放送では明かされなかったが、『I-LAND』と「グラウンド」にいる練習生たちの関係がどうなっていくのかが気になるところだ。

 初回放送では、参加した日本人練習生は3人全員が“IN”となった。中でも期待度が高いのは14歳のNI-KI。練習生歴は8カ月と長くはないが、ユニットステージ披露前からプロデューサーを務めるRain、ZICO共に注目していた。その注目を裏切ることなくSuperMの「Jopping」のパフォーマンスを通じ、そのダンスの実力と自身の魅力を見せつけた。彼のセンスは他の練習生も驚くほどで、ほぼ全員の票を獲得して余裕のある“IN”となった。

 残る日本人メンバーのKとTA-KIも無事選ばれたが、Kは自分の持ち味を発揮しきることはできなかったように思う。彼は23人の中でも最年長の22歳で、2年8カ月間の練習生期間を経ている。パン・シヒョクも「もっとできる子だけど緊張している」とコメントしていて、今後のステージで緊張を克服できることに期待したい。一方TA-KIはBTSのSUGAに憧れる15歳。迫力のある曲を選んだが、プロデューサーや他の練習生からは「かわいい」と評価されてしまった。しかしながらアピールタイムで披露したパフォーマンスが効果的だったようで、見事過半数の票を獲得した。

 また、練習生たちから「エース」「レジェンド」との声が上がっていたのがBig Hitの練習生であるHEESEUNG(イ・ヒスン)。韓国出身の18歳で、練習生期間は3年1カ月と23人の中で一番長く、事務所の中でも常に1位だったようだ。しかし本人は昨年デビューしたTOMORROW X TOGETHERと一緒に練習期間を過ごしたため、祝福したい一方で自分はデビューできなかった悔しさを抱えていると言っていた。その実力はプロデューサーも他の練習生も認めていて、Rainは最も気に入っている練習生として彼の名前を挙げたほど。番組ではソロパフォーマンスを披露したが、表情からはさすがの貫禄が感じられた。また、彼は歌声も魅力的でZICOも「最近の(トレンドの)感じの歌声でよく歌えている」と評価していた。

 プロデューサーであるZICOの「Any Song」を披露したDANIELとEJ(ウィジュ)は、2人の息ぴったりで愛嬌のあるステージで見ている全員を笑顔にし、“IN”を獲得した。ポップで始まった瞬間に楽しい気分になるようなステージだった。プロデューサーたちは「他のメンバーよりも少しパフォーマンスは弱いが、可能性を見るから完璧じゃなくていい」「力不足な部分も問題と思わせない」と彼らのこれからに期待していた。

 ユニットステージ披露順が最後になってしまったのはJAKE・SUNOO(ソヌ)・YOUNGBIN(ヨンビン)の3人。彼らは一番練習生歴が短く、それぞれ9カ月・10カ月・4カ月という新人たちだ。そんな彼らが“IN”となる人数の上限がある中順番が最後になったのはとても不利なように思えたが、なんと見事3人全員が過半数以上の票を獲得した。披露したのはTOMORROW X TOGETHERのデビュー曲「CROWN」。溢れる愛嬌とエネルギー、そしてその歴の短さが信じられないような完成度の高いパフォーマンスは全員を驚かせた。特にSUNOOのパフォーマンス中の表情にはアイドルとしての可能性を強く感じた。ダンスだけでなく表情も使って表現するところは彼の大きな長所となって行くだろう。3人全員がアイドルの素質をもともと持っているような、心惹かれるパフォーマンスだった。

 今後さらにどんなミッションが課されて行くのか、そして最終的に選ばれるのは誰なのか。アイドル育成番組としてサバイバル味の強い新しいリアリティ番組がスタートした。

 これから見えてくる練習生たちのさらなる進化、番組が終了する頃までにどれほどの成長を見せてくれるのかに期待しつつ、第2回の放送を待ちたい。(フルヤトモコ)

新着エッセイ

新着クリエイター人生

水先案内

アプリで読む