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コリーニ事件

20/6/12(金)

原作はフェルディナント・フォン・シーラッハ。ドイツの作家であり弁護士であり、そして祖父はナチスの指導者だった。彼は弁護士としても著名だけれども、2009年に刊行した短編集「犯罪」は世界的なベストセラーになっている。邦訳も出ていて電子書籍でも読めて、非常にオススメだ。そういうシーラッハ原作の映画化なので、いかにもドイツらしいロジカルで緻密なプロットが土台にあり、面白くならないはずがない。その緻密なプロットの上に、畳み掛けるような緊迫ある演出が重ねられ、地味なはずの法廷劇なのに最後までぐいぐい惹き込まれる。映画業界がほとんど窒息状態になってしまっていたコロナ禍の2020年上半期に、これが私の観た中で最高傑作だと思った。衝撃的な結末とラストの感涙をぜひ味わってほしい。

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