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山田裕貴、メロン熊の口臭に「すごくいい匂い」ゆうばり映画祭がHuluで開幕

ナタリー

20/9/18(金) 20:39

メロン熊に噛まれる山田裕貴。

ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2020のオープニングセレモニーが本日9月18日に東京・スペースFS汐留で開催。「京楽ピクチャーズ. PRESENTS ニューウェーブアワード」を受賞した山田裕貴、奈緒、杉原輝昭が授賞式に出席した。

9月18日から22日にかけて、Hulu上で初めてオンライン開催されるゆうばり国際ファンタスティック映画祭2020。7回目の開催となる同アワードは、輝かしい活躍を見せる役者やクリエイターに対し「新しい波を起こして欲しい」という気持ちを込めて表彰するものだ。男優部門で山田、女優部門で奈緒、クリエイター部門で「仮面ライダーゼロワン」のメイン監督を務めた杉原が受賞した。

今年は30回の節目で初めての夏開催を予定していたが、新型コロナウイルスの影響によりオンラインのみでの9月開幕となった。司会進行を務める笠井信輔の挨拶のあと、セレモニーは北海道・夕張市民とのリモート中継からスタート。コスプレをした市民は、夕張で撮影された「幸福の黄色いハンカチ」にちなんだ黄色いハンカチを持って登場した。ハンカチは、毎年ゲストの出迎えや見送りの際に必ず市民が振る映画祭定番のアイテムだ。中継は市民たちの「来年は夕張で会いましょー! 待ってまーす」という挨拶で締めくくられた。

かつて初主演映画「ライヴ」でゆうばり映画祭へ参加した経験のある山田。授賞式では「決して主演作が多い俳優ではない。地道に積み上げてきたものを、こうして評価していただけた。これからもコツコツと波を起こし続け、素敵な作品、素敵な役、素敵な俳優として何かを届けていきたい」と述べながら、周囲への感謝を伝える。本日9月18日に30歳の誕生日を迎えた山田にはサプライズも。夕張を代表するゆるきゃら・メロン熊が、自身のぬいぐるみを贈呈。山田は恒例の噛み付きの挨拶にも「(メロン熊の口から)すごくいい匂いがする!」と楽しげに反応していた。

奈緒は「この大変な時期に映画祭に参加できていることが幸せ」と受賞の喜びをコメント。さらに「今年1年だけでなく、今まで新しいことにたくさん挑戦できる環境と出会いに恵まれてきた。私1人だけで起こせる波は小さいかもしれないですが、これまで出会ってくれた人たちや作品、そしてこれから出会う方々と一緒に、大きな波を起こしていきたい」と役者としての展望を語った。

今年のコンペティション部門では、映画監督の清水崇と本田隆一、俳優の川瀬陽太、脚本家の向井康介、映画祭プログラマーのモ・ウニョンが審査員に。セレモニーに中継で登場した審査員長の清水は、先ほどの中継で市民の「おかえりなさい」という声に安心感を覚えたという。「リモート開催ではありますが、こんなことがあってもゆうばり映画祭はがんばれる。記念すべき年に審査できることが光栄。心して作品を拝見したい」と審査員としての意気込みを語る。ラインナップについては「なかなか観れないであろうウガンダの映画をはじめ、日韓中合作のしっとりしたドラマ、血まみれなホラー、ポップでキッチュな作品、ドキュメンタリーなど、本当に多種多様な作品ばかり。夕張に行けないのは悲しいですが、世界中の人に観てもらいたい」と期待を込めて語った。

ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2020はHuluで無料配信。映画祭の作品は、会員登録なしで視聴可能だ。ラインナップやタイムテーブルの詳細は映画祭の公式サイトで確認してほしい。

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