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スカイピースが語る、メジャーデビュー以降の変化と歌手活動への強い思い「“人間”としての成長に繋がっている」

リアルサウンド

19/12/30(月) 18:00

 ソニーミュージックによる新たなオーディションブランド『ONE in a Billion』(略称:ワンビリ)が、今秋より“男性ボーカル”オーディションをスタート。『ワンビリ』は、YouTube番組で参加者の動向を追うリアリティーショーの配信とグランプリ選定を一般視聴者に委ねる斬新な審査を取り入れ、これまでにない新たなオーディションの在り方を目指す新プロジェクトとなっている。

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 インターネットから才能豊かな新人が続々発掘される昨今、新時代のアーティストに求められる要素のひとつとしてセルフプロデース力が年々強まってきている。本オーディションにおいても、毎週更新されるリアリティー番組にて、参加者同士が個性豊かな歌声とセルフプロデュース力を武器に、グランプリに向けてしのぎを削る戦いを展開している。

 今回、『ワンビリ』のアンバサダーを務めるスカイピースにインタビュー。現役YouTuber×アーティストである二人が考える『ワンビリ』の魅力、そしてインターネットを介した活動における重要なポイントとは。自身の音楽活動に懸ける思いと共に、参加者へのエールを語ってもらった。(編集部)

一人一人違った個性があって、きっと接戦になる

スカイピース(☆イニ☆(じん)、テオくん)

ーー『ONE in a Billion』(略称:ワンビリ)のアンバサダーとして、今はどんなことを感じていますか?

テオくん:最初は、オーディションを主催する側の立場に関わることに少し抵抗感がありました。「自分たちで良いのかな」って。でもオーディションを受ける人がそれぞれの考え方や個性を持っているように、僕らは審査員ではないけれど、オーデョションを主催する側にもいろんな個性を持った人がいたほうがいい。YouTuberでありアーティストでもある僕らのような、出場者の気持ちに寄り添える人間がいたほうが良いのではないかと思って、この役目を引き受けさせていただきました。実際にこのオーディションを通して、僕らが以前に感じたようなことを参加者のみんなも感じていて、それが歌やMVなどを通して伝わってきます。僕らも誰が合格するのか、楽しみでワクワクしています。

☆イニ☆(じん):一人一人違った個性があって、きっと接戦になるんじゃないかって思いますね。現時点で1位でも決して安心は出来なくて、合宿審査でガラリと順位は変わると思います。『ワンビリ』の面白いポイントは視聴者の方々の意見がダイレクトに反映されるところなので、自分の歌声はもちろん、自己プロデュース力も必要になります。それがどう審査に反映されていくのか、今からすごく楽しいです。

【♯3-3】3次審査通過者16名!激闘のライブ審査へ…

ーー第三次審査では16名が残り、ここまで歌唱力審査、ライブパフォーマンス審査、MV審査が行われました。これから6名に絞られて合宿審査がスタートしますが、ふたりから見て、参加者の自己プロデュース能力はどうですか?

テオくん:みんな、すごく高いと思います! 僕たちがYouTubeを始めたてでMVを撮ったときはオドオドしていたんですけど、オーディションに参加しているみんなは自信に溢れていて。すでに何かそういう活動をやっていたんじゃないかと思うくらいです。

☆イニ☆(じん) :MV審査の映像を見たら、みんなすごく考えて作り込んでいると感じました。専門的なカメラではなく、誰でも持っているiPhoneのようなスマホで撮っているんですけど、その中で自分の個性をどうやって表現するか、すごく工夫をしているんです。高クオリティのカメラや機材にも負けないMVを作っているのが印象的でした。普段動画をたくさん作っている僕ら自身も、「こんな見せ方もあるんだ!」と驚くこともたくさんありました。

【ワンビリMV審査映像】23_三浦風雅「promise」

YouTuber活動のポイントは“自分を飾らないこと”

ーーこれから先、どんな人が勝ち上がっていくと思いますか?

☆イニ☆(じん) :すごく難しいですね。でも、歌の上手さだけではないというのは、間違いなく言えることで……。

テオくん:僕は意志の強さじゃないかなって。野望や夢を持っている人は、気持ちの伝わり方が違います。きっと気持ちが強い人が、残っていくと思います。

ーーインターネットの時代でもハートが大事だと。

☆イニ☆(じん) :歌手になりたいという気持ちはもちろん大事ですが、それにSNSは何を言われるか分からないから、それに耐えられる強いハートも大事です(笑)。

【ワンビリライブ審査映像】22_MASAZAYN「It has always been you」

ーー特に今注目している人はいますか?

テオくん:MASAZAYNさんは、「何か持っているな」と思います。SPYAIRのIKEさんもおっしゃっていましたけど、直感的に「何か良い」と思えるのが良いというのは、自分も分かる気がして。MASAZAYNさんは、素直に「何か良い」と思えました。他にも前田佑樹くんは、まだ若いんですけど、言葉のひと言ひと言を大切にしているところが、すごく素敵だなって。

☆イニ☆(じん) :自分は、きゃないさんかな。MVの審査でも、一人だけ他とは違ったテイストの動画を作って来て個性があったし。MCのガーリィレコードチャンネルさんとの話でも、話題に上っていて、そうやって話のネタにされてピックアップされる時点で、もうある意味で勝っていると思いますね。

【♯3-6】次の試練はMV審査!ランキング更新で審査はいよいよ最終段階へ…

ーー『ワンビリ』はインターネットで視聴者が審査をするわけですが、YouTuberをやっているお二人が、ネットで自分をアピールする時に心がけていることは何ですか?

テオくん:自分を飾らないことです。自分のキャラクターを作ることも一つの作戦ですけど……例えば「敬語で話すキャラ」を作ったとして、とっさに敬語じゃない素顔が出てしまったら、「敬語じゃないじゃん!」「嘘つきじゃん」って言われて、すぐボロが出てしまうんです。飾らないありのままの自分を出していくほうが、長い目で見て自分の首を絞めないし、見ている人が応援しやすいキャラクターになるんじゃないかと思います。

☆イニ☆(じん) :逆に、裏切っていくこともそうだと思いますね。印象に残ることや自分を魅せることも大事で、そこが主ではあるんですけど、その中で「こんなことをするんだ」「こんな歌声なんだ」と思わせる意外性の部分があると良いですよね。

メジャーデビューで「責任感が前よりも重くなった」

【MV】分かれ道【スカイピース × 水溜りボンド】

ーー『ワンビリ』ではグランプリ獲得者に即デビューの権利が与えられます。スカイピースのおふたりは、YouTuberから2017年にアーティストとしてメジャーデビューしましたが、メジャーデビューする前と後で、何が変わりましたか?

☆イニ☆(じん) :自分たちの活動方針は変わることなく、動画は毎日投稿し続けています。ただ、今まで曲を発表した時は、自分たちのチャンネルでしか曲が流れなかったけど、メジャーデビューして、ラジオやテレビなどでも流れるようになりました。個人的に驚いたのは、街中で自分たちの曲が流れてきたこと。自分たちの曲が流れる場所、聴いてもらえる範囲が広がったことは、すごく変わったなと思います。

テオくん:責任感が、前よりも重くなったと思います。YouTubeをはじめ、SNSでの活動は自己管理、自己責任なので、炎上しても被害は自分たちだけ。もちろん内容にもよりますが、迷惑がかかっても基本的には相方くらい。メジャーデビューして関係者が増えると、「しっかりしなきゃな」「子どものままじゃダメだな」って、責任感が前よりはつきました。そう思えるようになったのは、人間としての成長に繋がっているなと思います。メジャーデビューというのは、単に言葉だけじゃなく、そういうものなんだなと実感しましたね。

ーー歌の活動は、もともとやりたいと。

テオくん:相方が、ずっと歌をやっていて。自分は、好きだけど作るとか自分がステージに立つとかは考えたことがなかったんです。でも相方とやっていくうちに、音楽をやることがすごく楽しくなったし、これがスカイピースの唯一無二の武器だなと思えるようになって。それで、その武器をどんどん磨いていった形です。

ーーネットで歌うのとリアルで歌うのでは、やっぱり違うと思うのですが、そこで気持ち的に変化は?

☆イニ☆(じん) :自分はずっとニコニコ動画の「歌ってみた」で歌い手としてやっていて、ボカロの曲をラップでアレンジして歌ったりなどしていて。その時はライブのことまではまったく考えもせず、言葉を詰め込めるだけ詰め込んで、息継ぎをするところがないくらいの感じで作っていたんです。でもメジャーデビューしてからは、ライブでちゃんとお客さんに聴かせるということになって、それからは自分にムリのない曲を作ろうと思うようになりました。あと、昔はライブで盛り上がる曲と言うと、合いの手のフレーズを入れておけばいいくらいに思っていたけど、メジャーデビューして実際にライブを重ねていくことで、「ここをこうしたらもっと盛り上がる」とか、想像が付きやすくなってきましたね。だからその点では、お客さんのことやライブのことを考えて作れるようになりました。

テオくん:直にファンの方々のリアクションをいただけるのは、嬉しいです。YouTubeでもリアクションはあるけど、カメラに向かって歌うのと、実際にお客さんを前にして歌うのではやはり違います。お客さんの前だと上手く歌えない時もあったり、緊張してしまう時もあるけど、それがむしろ楽しい。ステージが練習の場と言うとあれですけど、ステージに立って実際に試していかないと分からない部分がたくさんあって、春のツアーではこれが出来なかったけどこれが出来た、次のツアーでは前に出来なかったことが出来たとか、そうやって成長していくんだと思うんです。立つたびにいろいろなことを試せて、実際にスキルアップしていく場、それが僕らにとってのライブだと思うので、すごく好きな場所です。

ーー失敗や緊張することも、成長の一つと考えていると。

☆イニ☆(じん) :でも僕は、すごく緊張するタイプなので。ツアーで何十カ所と回っていても、毎公演緊張するんです。それは慣れないし、嫌ですね(笑)。緊張って、面倒くさいじゃないですか。いちいちドキドキして、疲れます。きっと、ずっとそうなんだと思う。連日ライブをやった時に声が出なくなった時があって、その日のことは今でもトラウマのように残っています。

テオくん:1曲目で、声が裏返ったもんね(笑)。

☆イニ☆(じん) :出番の直前まで吸入器をノドに当てていたんですけど、それなのに1曲目でいきなりかすれちゃって。あの瞬間のことは、忘れられないです。

ーーその日は、結局最後までできた?

☆イニ☆(じん) :それは、最後まで走りきれたんですけど、正直、自分の中では納得出来る内容ではありませんでしたね。

ーーテオさんは、緊張はしない?

テオくん:あまりしないし、だから大きな失敗も少ないですね。ただ後になって「もったいなかったな」と思うのは、歌詞を間違えないようにということばかりを気にしている時です。本当は、自分たちの書いた曲をお客さんに「こういうメッセージ性があるんだよ」って伝えたいと思っているのに、「次の歌詞、何だっけ?」って。メジャーデビュー以降は、より「伝えたい」と思うようになったんです。例えば自分は基本的にバラードが好きなんですけど、改めて曲で大事なのはメッセージ性だと思うようになりました。明るいアッパーの曲でも、楽しいというメッセージが、伝わってくる曲は伝わってくる。だからメッセージを伝えるということを、意識して歌っていきたいと思うようになりました。特に『ワンビリ』のようなオーディションは失敗への不安もあると思うんですけど、そこだけに気を取られず、“何かを伝えたい”と常に心がけることは人を惹きつける上でも大事だと思います。

喜怒哀楽のどれでも感情を動かせるグループになりたい

【LIVE】オタパリダンシン/スカイピース~in Zeep DiverCity~

ーーやってみないと分からないことが、いっぱいあるわけですね。今までの活動の中で、お二人の背中を押してくれた大きな出来事はありますか?

☆イニ☆(じん) :スカイピースを結成して最初に目標としていた、Zepp Tokyoでのワンマンライブです。それまでは自分たちの尊敬するアーティストがたくさんZeppのステージに立っていて、それを客席側からずっと見ていたから、すごく憧れがあって。Zeppに立った瞬間はあまりの感動で、その気持ちを歌詞にしたことがあるほどです。最初にスカイピースでライブをやった時は、ワンマンじゃなくて、事務所の他のアーティストが60人くらいいたうちの一人だったから、初めてZeppのステージにワンマンで立って見た客席の光景は本当に美しかったです。

テオくん:自分たちは、他のアーティストのライブを観て感化されることが多くて。友だちのみやかわくんがZeppもワンマンも自分たちより先に成功させていて、それを間近で見ていたから、余計に「あそこに立ちたい」と思うようになって。『ファンフェス』(『YouTube FanFest Japan』)というYouTubeのイベントに観客として観に行った時にも、「あのステージに立ちたい」と思って、その後そこに立つことが出来ました。一度観客としてそのステージを観て、「あそこに立ちたい」と思う、その気持ちが毎回自分たちの背中を押しているって思います。

ーー目標があること、背中を追える先輩や仲間がいることが必要ですね。

テオくん:そうですね。でも僕らも今はステージに立つ側になれたので、僕らを見て「スカイピースみたいになりたい」と思って頑張ってもらえるような存在になっていきたいです。

☆イニ☆(じん) :これから合宿審査も行われますが、『ワンビリ』に参加しているみんなも、ライバルでありながらも一つの夢に向かって挑戦している同じ仲間だと思います。この機会に一緒に高みを望める人を、見つけてもらえたら良いですし、そういう関係性を視聴者が楽しむこともリアリティーショーの醍醐味だと思いますね。

ーー今後は、どういう音楽をやっていきたいですか?

☆イニ☆(じん) :やっぱりスカイピースは、ポジティブな存在だと思っているので、楽しくなるような、人の心を動かせるような活動をしていきたいです。

テオくん:喜怒哀楽のどれでも感情を動かせるグループになりたいと思っています。スカイピースの動画を見て、面白かったと思ってもらえることも一つの感情だし。何かしらを受け取っていただきたいし。怒の感情でもいいんですよ。僕たちも人間なので、ファンの方の期待に応えられなくて、どこかで怒らせてしまうこともあると思うんです。でも、その後に挽回して、そこで涙があって笑いがあって、最終的にみんなに楽しんでもらえたらそれで良いんじゃないかなと思います。

ーースカイピースの次なる目標は?

テオくん:横浜アリーナです。たぶんYouTuber発のアーティストでは初じゃないかな? 何をもってYouTuberと呼ぶのかで変わると思いますが(笑)。でも自分たちは欲張りなので、YouTuberとアーティストのどっちも頑張りたいと思っているんです。やるからにはYouTuberとして登録者数300万人を目指し、アーティストとしては横浜アリーナを目指します。

☆イニ☆(じん) :しかも横浜アリーナ満席で!

ーー『ワンビリ』の参加者をはじめ、今後はネットから出てくる人もどんどん増えてくると思います。スカイピースに続く、そういった後輩たちに向けて、何か伝えたいことは?

テオくん:僕らも負けないぞって(笑)。自分たちは決して先輩だとは思っていないし、自分たちもまだまだ上を目指している一人に過ぎないんですけど……。必死に追いついてきてください。ただし、追いつかれないように自分らも走り続けるので。よく「自分もすぐ上に行くから待っていて下さい」って言う後輩がいるんですけど、「待つわけないやん!」って(笑)。

(取材・文=榑林史章/写真=林直幸)

■オーディション情報
『ONE in a Billion』
<概要>
世界で活躍をする次世代の才能を探し出すオーディションブランド『ONE in a Billion』
2019年9月より始まる第1シーズンは“声”をテーマに、男性ヴォーカリストを募集。
オーディションの様子は番組公式アンバサダーにスカイピース、番組公式MCにガーリィレコードチャンネルをむかえ、YouTubeチャンネルにて10月25日より配信開始。
グランプリは2020年春、ソニーミュージックよりメジャーデビュー。
公式サイト
公式YouTubeチャンネル

スカイピース公式サイト
スカイピース 公式YouTubeチャンネル

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