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木戸衣吹×岡咲美保×中島由貴=三日月眼による“笑顔の絶えない”時間 元気満点のパフォーマンス届けたステージを見て

リアルサウンド

20/8/17(月) 16:00

 三日月眼が7月18日、生配信イベント『キミシダイアワー! 叶えて皆様!!』を開催した。三日月眼は、音楽バトルプロジェクト『IDOL舞SHOW』から生まれた声優ユニットで、木戸衣吹(綾瀬双葉役)、岡咲美保(若月美鈴役)、中島由貴(金剛寺ゆい役)の3名で構成。同作に登場する3組のなかでも、最小人数にて活動している。また、ライバルユニット・X-UCからバトンを受け取った今回の生配信は、各ユニットのリレー形式によるイベント第2弾として開催。三日月眼が10月7日に発売する2ndシングル『キミシダイOur future』について語りながら、メンバー自身が作品随一と豪語する、元気満点で“笑いの絶えない”空間を作り上げてくれた。

 この日の進行に迎えられたのは、三日月眼のサウンドプロデューサーを務める冨田明宏。開幕早々、メンバー全員のはっちゃけ具合に「もう元気ですね、あなたたちは本当に!」と笑顔で反応しながら、楽屋から常に笑い声が絶えないといった裏話で、彼女たちの元気印に太鼓判を押す。

 また、レコーディング時についてのこぼれ話によると、3名の歌の仕上がりがいつも優秀すぎるため、予定時間が大幅に余り、結果的に和やかなお茶会をして過ごしているそうだ。きっと、ユニットの活動も順調に軌道に乗っているからこそ、メンバーの明るさも相乗効果的に引き出されているのだろう。

 そんな三日月眼と冨田が表向きに顔を揃えるステージは今回が初の機会に。中島がこの機会にと、「この3人がなぜ選ばれたんだろう?」という以前からの疑問を投げかけると、冨田は「超リアルな話ですけど」という言葉を皮切りに、「初めにこの企画を持ってきてもらった段階から、僕は“3人”でやりたいと思っていた」と明かす。ユニット結成を前に、「(IDOL舞SHOWのように)競い合う時って多勢に無勢になっちゃうけど、この3人の一人ひとりがポテンシャルの高いストロングな3人だったら、これはもうマキシマムなユニットになるだろう」と構想していたそうだが、見事にそれが叶ったと終始ベタ褒めだった。

 たしかに、彼女たちのように少人数のユニットであれば、観客の視線が全員に対して常に注がれるだけに、パフォーマンスの乱れも目立ちやすい。そのため、精神的にも技術的にも才能や体力のあるパフォーマンス力が求められるのは必然的なところだ。そんな冨田の絶賛を受けて、“わかってますね!”とこそ言わないものの、ニヤニヤ顔で話を聞いていた3名がとても印象的に映った。

 そこから、2ndシングルの内容に話題が移る。同作の表題曲は、女性としての強い意志を反映した歌詞が特徴的で、前作とは異なり、ややクールなサウンドに。ここでは、岡咲が「格好いいところとかわいいところをちゃんと見せられる曲」とコメント。中島は「何より和服がさらに似合う楽曲になっている」とも期待感を述べてくれた。

 さらに飛び出したのが、楽曲の格好よさを引き出すために、「近くにあった鉛筆を握り締めながら刺すように宙に振る」という、木戸が明かしたレコーディング時の珍エピソード。また、冨田は木戸がスタジオに残していった歌詞カードを見ると、そこには「ここは高く!」など、赤ペンで殴り書きされた、どう見ても血文字にしか見えないメモの数々が。これには木戸も「黒で書くよりわかりやすいから!」とかわいく反論。スタジオを大いに賑わせてくれた。ちなみに、彼女が虚空に向かってペンを振る理由は、イベントリハーサル時のインタビューで確認できるので、ぜひ読んでみていただきたい(参考:木戸衣吹&岡咲美保&中島由貴に聞く、全員揃った三日月眼だけの強み「一番笑いが絶えなくて面白くて可愛いグループは私たち」)。

 そこから、X-UCの生配信に続き、コーナー企画「ユニット対抗!必殺かわいい一言斬り」を開催。これは、NO PRINCESSらライバルユニット2組との合同対決企画で、メンバーがお題にあわせて、かわいいと思う台詞を即興で披露。視聴者が全3回のチャレンジを各5点満点で投票し、最大15点を獲得することができるというものだ。

 全員が時にお茶目に、それでもハイレベルな即興を披露してくれたなかでも、特に力強かったのが中島による「試験前に不安な彼が自信を取り戻せるような一言」。即興とは思えぬキュートな一言とともに、自信のつく“おまじない”を掛けてくれたのだが、本当の見どころはここから。画面上で自身の上に重なる視聴者投票ボタンごしに、持ち前のキャンディフェイスで貪欲にダメ押しのキメ顔を披露していく。圧倒的に勝ちにこだわった姿に、残りの2名や冨田も大爆笑をこらえきれない様子で、イベント内でも特にスタジオが沸いた瞬間だった。なお、最終的な結果はX-UCと同じ15点満点に。NO PRINCESSが8月1日に開催するイベントにて、一連の勝敗が決するようだ。

 

 ライブパートでは、新曲「キミシダイOur future」を初披露。同曲は、コーラスが特徴的なバンドサウンドの楽曲で、ダンスの振り付けも加わり、応援歌のような仕上がりになっていた。また、曲中にはラップを交えた部分もあり、他ユニットよりもソロパートが多い。それでも、三日月眼ならではの爆発力とキラキラとした笑顔を押し出しながら、しっかりとハリのある歌声を響かせるステージが非常に頼もしいばかりだった。

 さらに、1stシングル表題曲「FANATIC!」では、刀を振るような振り付けもを見せたり、中島が完璧かつキュートなウインクを決めたりする場面も。王道アイドルソング的なサウンドで、梅雨の終わりを急ぐような、この季節にぴったりなドライブサマーチューンとして受け取ることができた。

 最後のメンバー挨拶では、岡咲が「私たちの“楽しい”を画面を観てくださってる皆さんに伝えたかったので、全力でパフォーマンスできてすごくいい時間でした」「よかったら推してみてね!」としっかりアピール。また、木戸は「まずは、手洗いうがいをして元気でいてくださいね!」と、視聴者を気遣う一言も残してくれた。その後は、メンバーの「よく食べてよく寝るんだよ!」「すくすく育つんだよ!」という不思議な“リモートお見送り”で幕を閉じる。最後まで、三日月眼らしいフリーダムで活力が溢れてくるようなひとときだった。

◼︎一条皓太
出版社に勤務する週末フリーライター。ポテンシャルと経歴だけは東京でも選ばれしシティボーイ。声優さんの楽曲とヒップホップが好きです。Twitter:@kota_ichijo

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