Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play

多くの人の心を震わせた感動のアニメーション
早くもデジタル配信がスタート!


『ジョゼと虎と魚たち』特集

PR

『ジョゼと虎と魚たち』、この一度聞いたら忘れがたいタイトルを聞いて連想するのは、芥川賞受賞作家・田辺聖子のベストセラー小説と、それを妻夫木聡・池脇千鶴の主演で映画化した2003年の実写映画。そこへ2020年末大きな感動を呼んだアニメーション映画が新たに加わった。そんな注目の本作が、パッケージ発売と合わせて、各種サービスでのデジタル配信もスタート! 観逃していた人はもちろん、映画館で鑑賞済みの人も、ぜひ配信でチェックしよう!

車椅子のジョゼと恒夫のかけがえのない出逢い
『ジョセと虎と魚たち』の珠玉のストーリー

大学生の恒夫は、幻の魚の群れをその目で見るという夢を叶えるため、メキシコ留学を目指してバイトに明け暮れる日々を送っていた。ある夜、彼は坂道を転げ落ちてきた車椅子の女性を助ける。ジョゼと名乗る彼女は、幼い頃から祖母・チヅとふたり暮らし。口が悪くひねくれ者で、家から自由に出られない代わりに、本を読むことと絵を描くことを楽しみに生きてきた。

チヅは、恒夫にジョゼの世話をするバイトを持ちかける。しかし、いざ始めてみると、ジョゼの口から出るのは無理難題ばかり。時に反発しながらも、しぶしぶ付き合う恒夫だったが、共に過ごす時間が増えるうちに、彼女が外の世界に強い憧れを抱いていることを知る。そんなある日、ジョゼが家を飛び出してしまい……。

夢を追う恒夫と閉じこもっていたジョゼ
新しい世界へと踏み出すふたりの姿に勇気づけられる!

原作は芥川賞受賞作家・田辺聖子が1984年に発表した同名の短編小説。2003年には妻夫木聡と池脇千鶴を主演に迎えた実写映画も公開された。あれから17年、今度はアニメーションで“ジョゼ虎”の世界に新たな息吹が与えられた。

車椅子の女性と平凡な大学生の出会いから始まる物語は、みずみずしく爽やか。ユーモラスなやり取りにクスッとさせられる場面もあれば、すれ違いや三角関係に感情が揺さぶられる場面もあり、青春恋愛映画としての魅力がたっぷり詰まっている。

一方で、ひとり殻に閉じこもるように生きていたジョゼが、恒夫とともに新たな世界に踏み出そうとする姿には、誰もがエールを送りたくなるだろう。立ち止まっていた時間が動き出すクライマックスには、自然と涙があふれ、心が温かくなるに違いない。

名作といわれた実写版とも違う、アニメ版ならではの魅力
イマジネーションあふれる映像美と、Eveの音楽

監督は、映画『おおかみこどもの雨と雪』の助監督や『ノラガミ』シリーズを手がけたタムラコータロー。アニメーション制作を『僕のヒーローアカデミア』などの人気作を数多く生んできたボンズが担当する。実力派のスタッフが集結した本作らしく、臨場感あふれる映像は見どころのひとつ。中でも海のシーンのイマジネーションあふれる世界は必見だ。また、海遊館や天王寺動物園、あべのハルカスなど、実際の大阪の名所も数多く描かれ、物語に奥行きを与えている。

主題歌は、YouTubeの総再生数がなんと12億回を超える気鋭のシンガーEveが手がけ、挿入歌も担当。青春のきらめきや切なさを丁寧にすくい取ったサウンドと恒夫とジョゼの関係性に寄り添った歌詞が、爽やかな余韻を残してくれる。

若手実力派俳優ふたりが恒夫とジョゼに命を吹き込む
中川大志と清原果耶が声優に挑戦!

キャストにも若手実力派のふたりが揃った。まず、恒夫を演じたのは中川大志。TVドラマ『家政婦のミタ』で注目を集め、以後、映画にCMに幅広い活躍を見せる彼が、自分の夢にまっすぐに突き進む青年役を好演した。

一方のジョゼ役は、現在放映中のNHK朝の連続テレビ小説『おかえりモネ』など、出演作が相次ぐ清原果耶。声のみの演技ながら持ち前の凛とした存在感を活かし、難役を見事演じきっている。共に国内の長編アニメーションの主演声優は初めてながら、高い演技力でキャラクターに命を与えた。

この他、恒夫に想いを寄せる後輩・舞に宮本侑芽、恒夫のバイト仲間の隼人を興津和幸が熱演。加えてお笑いコンビ“見取り図”の盛山晋太郎とリリーもそれぞれバイト先の店長と駅員役で参加している。

REVIEW
良い意味で裏切られた、アニメ版の“ジョゼ虎”

近年、『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』『君の膵臓をたべたい』など、実写映画化された作品のアニメ化が増加中だ。しかし本作は、2003年公開の実写映画のリメイクではない。タイトルこそ同じだが、原作の短編小説を基に新たに脚色しアニメ映画化した作品である。実写映画版公開当時、劇場で胸をえぐられる体験をしたひとりからすれば、その手触りは“良い意味で裏切られた”ものとなっている。

まずはキャラクターの愛らしさだ。恒夫の好青年ぶりはもとより、ジョゼのゆるふわなビジュアルとどぎつい関西弁とのギャップはとても魅力的。恒夫とのツンデレ全開なやり取りも微笑ましく、作品にポップな印象を与えている。

また、ふたりの関係性にスポットを当て、心を通わせていく過程を丁寧に描いた点もアニメ版ならでは。ピュアさゆえにもどかしさを感じる場面もあるが、あえてプラトニックにしたことは、後半の衝撃展開でふたりに課せられる試練の上では必要だったように思う。互いに依存しあうのではなく、パートナーとして支えあう関係を描いた背景には、多様性を大事にする新たな時代の価値観が反映されているようにも感じた。

昭和に生まれた原作が平成で実写版となり、令和ではアニメ版へと進化した“ジョゼ虎”。これから先もまた若者のバイブル的物語として、長く愛されていくに違いない。(渡部あきこ)

配信はコチラ!

(配信プラットフォームURLリンク集)

配信情報:https://lnk.to/joseetora
ブルーレイ&DVD情報:https://joseetora.jp/bddvd/

アプリで読む