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りんご娘 王林、なぜバラエティ番組に引っ張りだこ? ロコドル、ラスアイからブレイクまでの道のり

リアルサウンド

20/4/12(日) 6:00

 先日、『アメトーーク!』(テレビ朝日系)で放送された企画「みちょぱスゴイぞ芸人」が大きな反響を呼び、改めて女性タレントのポジション、在り方が見つめ直され始めている。女性タレントとは群雄割拠の中にあり、かまいたちの山内健司は番組冒頭「生き残るのは難しい。当たり前に出ているけど、これってとんでもないこと」とみちょぱを例に出し、バラエティの世界の厳しさを伝えていた。

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 指原莉乃を筆頭に、朝日奈央、ファーストサマーウイカなど、音楽業界からバラエティへと進出していったタレントも多くいる。なかでも注目したいのが、アイドルグループ・りんご娘のメンバーでリーダーを務めながら、テレビにも引っ張りだことなっている王林だ。

 青森県弘前市出身の21歳。小学校3年生の時に、地元の事務所「弘前アクターズスクール」に入り、「りんごの中の王様」と呼ばれる品種「王林」の名を先代から受け継ぐ。りんご娘に加入したのは、2013年、中学生の時だ。青森のローカルアイドル(ロコドル)として活動していた王林が、一気に全国へとその名を知らしめるきっかけとなるのが、2017年8月『ラストアイドル』(テレビ朝日系)への出場。当時、ラストアイドルは1期生への応募条件が「プロアマ不問」とされ、兼任が認められていた。王林は敗北となり、ラストアイドルの中のグループ・Good Tearsに所属。パフォーマンス能力の高さと一緒に、包み隠さないその天然と津軽弁がたちまち話題となっていく。

 2018年6月、王林はラストアイドルを卒業。それからは、『THE突破ファイル』、『今夜くらべてみました』、『秘密のケンミンSHOW』、『ヒルナンデス!』、『笑ってコラえて!』、『ダウンタウンDX』(以上、日本テレビ系)、『有吉ジャポン』(TBS系)、『ダウンタウンなう』、『ホンマでっか!?TV』(フジテレビ系)など、多くの番組に出演。なかでもブレイクのきっかけとなったのが、『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)で明石家さんまにハマったこと。後に、王林は滝沢カレン、丸山桂里奈と並ぶ“3大おバカ美女”と呼ばれることとなる。

 東京でタレントとして人気を獲得した今でも、青森への愛を忘れないのが王林の魅力。青森での人気番組『ハッピィ』(ABA)をはじめ、ラジオのレギュラー、地元CM出演など、青森では絶大な知名度を誇る。並行して活動を続けるりんご娘は、今年デビュー20周年。3月には22ndシングル『りんごの木』をリリースし、残念ながら中止となってしまったが全国ツアー『RINGOMUSUME 20th ANNIVERSARY LIVE TOUR 2020 ~りんごの木~』のファイナルには、弘前市民会館でライブを開催する予定であった。全国に青森の良さを伝え、地元の星となっているのが分かる。

 境遇こそ違うが、王林を見ていると、かつて福岡のローカルアイドル「Rev. from DVL」のメンバーとして活躍していた橋本環奈を思い出す。りんご娘としての活動は今後も続いていくであろうが、数年後、バラエティタレントとしてさらなる活躍を見せる王林の姿があるのかもしれない。(渡辺彰浩)

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